昨年、ライコネンがPPを獲得し、ベッテルが優勝したモナコGP。
アロンソが不在の事も相まって正直、インディ500の前座感が拭えなかったレースだった。
今年はフリー走行からレッドブルが異様に調子が良く予選も1-2確実と思われた。
しかし、フェルスタッペンがFP3でクラッシュをやってしまい予選に参加出来なかった。
そのため、リカルドは楽にPPを獲得。
2位からはフェラーリとメルセデスが交互に続き、3強の真下はFインディアのオコンが奪取した。
トロロッソのガスリーは10位。フリー走行から調子良かったハートレイは黄旗やトラフィックの邪魔もありQ1敗退。シート喪失の噂も絶えない事を考えるとちょっと頂けない結果になった。
チームメイトと比較してシロトキン、ルクレールの新人2人は健闘した方だと思う。
決勝は荒れる事はほぼなかったものの我慢が強いられる緊張するレース展開だった。
優勝したリカルドは途中からトラブルに見舞われてスピードが全く出ない状態のままベッテルの追撃を交わしながら走りきる必要があった。
しかし、ミスを一切せず走ったリカルドは流石であり、一昨年の無念を晴らす素晴らしいレースだった。
チームメイトで最後尾スタートのフェルスタッペンは抜けないモナコで9位まで巻き返すことに成功した。
決勝では誰とも当たらず、このままの調子で頑張ってほしい。
ガスリーは序盤、ハイパーソフトでロングランを完遂し、終盤はハイパーソフトを履いたヒュルケンベルグとフェルスタッペンの追撃を振り切り7位と大健闘のレースだった。
一方のハートレイはピットロードのスピード違反があったものの途中まで11位を走っていたが、トンネル出口でルクレールに追突されリタイアに終わった。(完走扱い)
メルボルンからカタロニアまでずっと入賞していたアロンソはギアボックスのトラブルにより今年初のリタイア。
大体4番手マシンだったハースはバージボードを禁止されたのが影響されたのか見せ場が全くなくレースを終えた。
予選で光る速さを見せたシロトキンだったがスタート3分前にタイヤを装着せず、さらに10秒ストップ&ゴーペナルティで違反をするなど本人に関係ない所で順位を大きく下げた。
彼も決して遅くないと思うが、不運が重なりすぎている。いつか報われる日が来るといいのだが…。
チームメイトのストロールもパンクをするなどウィリアムズはチームとして散々なレースだった。
マシンの遅さもさることながら基本的なレギュレーション違反をするなど古株チームとしてするべきでない失態が多すぎた。
神経がすり減るようなレースだったモンテカルロ。
しかし、ポディウムでの3人の行動は面白すぎた。
優勝したリカルドはお約束のシューイをした。そして、まさかのニューウェイもシューイを行い、公式ツイッターにて「エイドリアン・シューイ」と名付けられた。
Formula 1 on Twitter: "Adrian Shoey 😂 #MonacoGP 🇲🇨 #F1… "
2位のベッテルはタブーとされていた王族へシャンパンをかけ、3位のハミルトンはリカルドのシューイの手伝いをした。
1歩間違えれば国際問題にもなる行為だが、3人のキャラクターと王族の寛大な心によってそれは回避できただろう。(多分)
次は北米カナダGP。
日本にいる人にとっては辛い時間帯だがなんとか見ようと思う。