SGT決勝の興奮が冷めやらぬ中、2時スタートという仮眠を取るにも微妙な時間の中開催されたブラジルGP。
睡魔との戦いとなった今レースだが、眠気を吹っ飛ばす程の出来事があったGPだった。
優勝したのはハミルトン。
正直、棚ぼた勝利と見られても仕方ないが、裏を返せばトップに何かあった時に1位になれるポジションにいるというのはとても大切な事。
これがタイトル争いでベッテルに勝った要因の一つだろう。自身タイトルを獲ってから初優勝というのはちょっと驚き。
何はともあれ、これにてコンストラクターズタイトルも確定。本人もそしてトトも気楽にアブダビへ行けるだろう。
2位はフェルスタッペン。
今回のレースは、本当はハミルトンではなく彼が優勝した筈だった。
SSタイヤスタートにも関わらずタイヤを上手く持たせてレッドブルは異次元なペースを見せた。特にペナルティのなかったフェルスタッペンはフェラーリ、メルセデスをあっさり抜きチェッカーに向けて独走中だった。そんな中事件が起こった。その事件については後で書こうと思う。
表彰台の最後の一角を獲ったのはライコネン。優勝したのはアメリカから3戦連続の表彰台!
相変わらずの謎戦略により難しいレースを強いられたが、見事な走りで新品タイヤのリカルドの猛攻を凌ぎ切った。今回はベッテルの速さが霞んだ事もあり、フェラーリの唯一の希望となっていたがそれに見事に答えた形になった。
次は復帰後初優勝を飾ったアブダビ。このまま今季2勝目を目指して欲しい。
4位はリカルド。
相変わらずのペナルティにより後方スタートだったもののフェルスタッペンに負けず劣らずのペースを見せた走りだった。
なんか久々にのびのび走れているリカルドを見た気がする。もしペナルティがなかったら1-2獲れただろうな…
5位はボッタス。
正直今回は走るシケイン役だった彼。如何にボッタスを早く抜けるかが、3〜6位を決めたと言っても過言ではない。個人タイトルが決まった事から優勝のチャンスがあっただけに余りにも惜しい。次のアブダビでのリベンジに期待。
6位はベッテル。
フォーメーションラップの時の動きが悪かったりした事から何かしらのトラブルがあったのだろうと想像がつくが(センサートラブルがあった)、あまりにも遅かった。
これはフェラーリ批判になるが、フリー走行であったネジが足の間に転がっているってどういう事だよ…
ベストオブザレストを獲ったのはルクレール。
エリクソンと共に予選から好調だった(6-7位)。決勝ではエリクソンがトラブルでリタイアする中、ルクレールはノートラブルでフィニッシュ。これで、コンストラクターズでトロロッソの上は固いだろう。
そして、ハースが8-9のW入賞。
今回はザウバーの後塵を拝したものの、安定したレースでの結果だった。コンストラクターズ4位は厳しいかもしれないが、なんとか頑張ってほしい。
10位はペレス。
チームメイトは色々な事があったものの、彼は大きなトラブルなくレースを終えた。フォースインディアは、マクラーレンやザウバーとコンストラクターズを争っている為この1ポイントは貴重だ。
今回、残念ながらトロロッソは入賞ならなかった。予選こそガスリーがQ3に進出したものの、相変わらずのタイヤ引っ張り作戦で全てがオジャン。Q1落ちだったハートレイの方が前でゴールするという有様だった。このままだとザウバーを抜かすのはキツイな…
ルノー、ウィリアムズ、マクラーレンもそれぞれノーポイントに終わった。
ルノーはサインツがQ1落ち。ヒュルケンベルグが決勝でリタイヤとあまり良くないレースを送った。コンストラクターズ4位は固いとはいえ、流石にこれはマズイ。来年のリカルドがちょっと心配。
ウィリアムズはシロトキンがQ2へ進出という良いニュースがあった。決勝でもストロールの上でフィニッシュする等、ここ最近の彼の調子は上向きだ。出来れば来年も走って欲しいんだけどなぁ…。 なんなら日本で走って欲しい。
そんな明るい結果が見えたウィリアムズとは逆に本当にヤバそうなのはマクラーレン。
予選でWQ1落ちでバンドーン最下位というお決まりセットをかました。
決勝ではそこそこの成績(13位と16位)だったものの、青旗無視で2台ともペナルティを受けた。何やってるんだよ…
ここからは、フェルスタッペンに起こった事を書いていく。
トップを快走していたフェルスタッペンになんと周回遅れのオコンがアンラップ(ラップバック)しようとエスドセナでフェルスタッペンに仕掛けた。そして2人はぶつかってしまい両方ともスピンを喫した。その結果、フェルスタッペンはハミルトンに先行を許し、2位に沈んでしまった。このインシデントにより、オコンは失格の次に重い10sストップアンドゴーペナルティを受けた。
思わず、01年の時にマックスの親父さん、ヨス・フェルスタッペンがトップ走行中のモントーヤに追突したのを思い出した人もいるだろう。まさか、17年の時を超えて親の因果が息子に行くとはなぁ…
という冗談は置いといて、このインシデントで1番マズイのはレース後のオコンの行動だと個人的に思う。体重検査でフェルスタッペンに出会ったオコンは何食わぬ顔(と言うよりかは笑顔で)「俺の方が速かったよ」とフェルスタッペンに話したのだ。その結果、フェルスタッペンは思わずオコンを突き飛ばした。まぁ拳が出なかっただけフェルスタッペンは偉い。
この時のハートレイとボッタスの関わっちゃダメな奴だ…オーラが凄かった。
次戦以降オコンとフェルスタッペン、はたまたメルセデスとレッドブルの関係が悪化しない事を祈るけど、まぁ無理だろうな〜
何はともあれ次は最終戦。ちょっと前までオーストラリアGPだったのに時が経つの早い…
誰が最後のウィナーになるのか。アロンソは有終の美を飾れるのか。気になる事が多くあって楽しみだ。
スタート時間がヨーロッパGPと同じなのでアメリカ大陸GPより見易いのは助かるな〜