エフライの感想記

のんびりやっていきます。

総評《けものフレンズ2(けもフレ2期)》ちゃんと練ったら名作になり得た惜しい作品。

先日最終回を迎えた、けもフレ2期こと『けものフレンズ2』。

 

1期終了後(前後でしたっけ?)に色々とイザコザがあったので、2期放送は正直驚いたというかマジでするんだ…という気持ちになったのを覚えています。

たつき氏がいない「けもフレ」が一体どういうものになるか。放送前は期待と不安が2:8くらいの割合で混在していました。

 

 

いざ12話全て視聴し終えると…。

うん、正直コレジャナイというか、「あれはどうなったの?」とか「あそこの説明は?」と感じることが多々あり、お世辞にもめっちゃ面白かった!!と手放しに褒める事は出来ないなと思いました。

 

主人公がかばんからキュルルに変更になったのはシリーズもののお約束でもありますし、そもそも監督・脚本が変更になっていますから船旅からの続きにはならないだろうなぁと思っていたので個人的にはあまり気になりませんでした。正直そこより、キュルルの出自やスケッチブックの絵等、バックボーンが一切描写されなかった事が不満点ですね。

1期視聴済みなら誰しも「けもフレ」といったら、かばんとサーバル(とボス)を彷彿させるわけで、それを崩した事に対するフォローが壊滅的というか、逆に傷口を抉る展開になったのはある意味サプライズでした。

 

 

1.何かがあってサーバルはかばんとの記憶を失い、また別の何かがあってかばんとサーバルは離れ離れになった(サーバル以外の1期フレンズは不明)。

2.じゃぱりパークは本来、動物園みたいな場所なのに人間の住処(おうち)があって、イエイヌという野生には居ないはずのフレンズがいる。更にそのイエイヌはキュルルとかばんは別だと言う。

3.セルリアンは1期より厄介な存在になり、主人公キュルルとの関連ありっぽい。

4.不自然に1枚だけ破られたスケッチブック。

5.フレンズ・セルリアンとはまた違うビーストという謎の存在がいる。

 

っと、キュルルの過去以外でもパッと挙げただけで、こんなに面白くなりそうな要素がありました。

しかし、実際はキュルルの掘り下げがないだけでなく、

 

 

1.セルリアン関連全放棄&仲間になれるかもというリョコウバトの意見を無視

2.ビーストはキュルルやフレンズ達と和解もせず使われるだけ使われて絶命

3.サーバルはかばんの元へ戻らず、キュルルとの旅を続行(しかも、キュルルとサーバル・カラカルは1期より前の段階で友達という新事実)

4.イエイヌのフォローもなし

 

という悲しさ。

12話の感想記事で「謎は全て明らかにする必要はない」的な事を書きましたが、ある程度は解明して欲しかったのが本音です。漫画とかラノベ等、原作がない作品なら猶更そう思います。

 

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酷評っぽいことを書きましたが、好きな部分は勿論あります。

まず、1期から目に見えて予算が増えたことですね。各キャラがカクカクすることなくなめらかに動いていたのは1期の頃を振り返ると感動ものです。3話の海の中の描写とか本当に凄かったです。

後、8話のペパプのライブシーンも良かったです。セルリアンがくす玉代わりに使われていたのは笑いましたが。そういえば、1期・2期共にあんまりペパプ出てこなかったですね。リアルで声優さんのグループとして存在していますし、もっと前面に出てくると思いました。特にこの2期の木村隆一監督は『アイカツ!』の監督でもありますしね。

8話は監督の持ち味を十二分に発揮されていましたが、他の話でも同じく持ち味が活かされたら良かったのになぁ…。そういう風なストーリーにしたら良かったのにとも思います。

 

 

以上が「けもフレ2期」の総評となります。

色々と騒動がありましたから、製作に関する縛りはキツかったでしょうし、相当難航した事でしょう。それでも何とか形にできたのは

 

今まで散々文句を垂れていましたが、要は「『のけものはいない』という1期のコンセプトの1つを潰して欲しくなかった」という事です。

2期は満足な作品にあと2,3歩足りないなというのが個人的な評価です。

一大旋風を巻き起こした訳ですし、持っているポテンシャルは間違いなく高いものがあります。セガが製作に関わっている3ももうすぐ本格的に動きますし、これからの展開を楽しみにしていきたいです。

 

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