エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《第103回 インディ500》ラスト20周弱の大攻防。見応えのあるレースで、起きていて良かった〜!

モタスポ大量ウィークのラストを締めた「インディ500」。最早F1をモナコGPと被るのが当たり前になっている感じがします。

 

我らが佐藤琢磨選手はもちろんの事、2年振りにスポット参戦するアロンソや4度目の制覇を狙うエリオ・カストロネベス等今年も役者が揃ったインディ500。もう本当、楽しみで仕方なかったです。お陰で睡眠不足…笑

 

 

そんな今年のインディ500、1つ目にして最大ほ爆弾は予選で落とされました。まさかアロンソが予選落ちするとは…。調べれば調べる程、マクラーレンの杜撰さが露わになってショックというか怒りというか…。なんて言うんでしょう。凄い残念な気持ちになりました。これで、ルマンを獲って順調だったトリプルクラウン達成は一旦お預け。来年はインディカーフル参戦あるかな?アロンソ。スポットじゃダメと今回で分かったみたいですし。アロンソを蹴落としたのが貧乏チームのカイザーというのもまた感慨深かったなぁ。去年予選落ちだったヒンチクリフやピッパ・マンは今年無事通って良かったです。逆にチルトンは残念だな…

 

 

そんな予選を終えて迎えた決勝。

この日だけでSGT鈴鹿にF1モナコとあっただけに体力が辛い…。でも見ました。去年はつまんなかったけど、大体面白いレースになるし。

 

展開としてはPPのパジェノーが先頭を走り、カーペンター社長とニューガーデン、パワーがその後ろを行くという序盤でした。ただ、シボレー勢は燃費が悪いのか、終始ホンダ勢より早めにピットに入っていたのが印象的です。だからこそ、ロッシやディクソンが脅威に感じましたね。

 

 

新星、コルトン・ハータが止まったくらいで比較的平和に進行していた序盤。オーバーテイクも去年みたいに少ないですし、応援していた琢磨選手はナットのトラブルで2週遅れになるしで正直寝ようかと思いました。というか、寝かけた。でも寝なくて良かったです。

予選でアロンソを倒したカイザーのクラッシュによるコーションでとりあえず1周分、取り戻す。実況陣はこれで同一ラップに戻ったと勘違いしており、見事に騙されました笑。

 

 

相変わらず、オーバーテイクが少なく、ウトウトしていたタイミングで起こったのがピットレーンでのエリクソンのスピン。これは紛う事なき、「エリクソンのせい」しかも2戦連続というお墨付き。初のオーバルでトップ10を走っていただけに悔いが残るスピンでしたね…。ポテンシャルの高さは垣間見えましたし、これからが楽しみ。

 

このコーションにて琢磨選手はラップバック。15年の3周遅れを見事取り戻したのを思い出しました。この時点で残り約50周。スプリントレースになった事でコーション明けは熱い攻防が見られました。2ワイドはまだしも、3ワイド、4ワイドは見ているこっちが緊張する笑。比較が低速コース(モンテカルロ)を走っていたF1なだけに、スピード感が段違い。本当に人間が運転してるんですよね…

 

 

そんなバトルの中、大クラッシュが起きました。琢磨選手のチームメイト、レイホールと厚切りジェイソンにそっくりな元F1ドライバー、ブルデーの接触が引き金となった多重クラッシュでした。これにて、個人的に推してるローゼンクビストもリタイアとなりました…。ハンターレイやヒンチクリフは上手いこと混乱を避けていましたね。流石ベテラン。

 

 

このコーション(からの赤旗中断)で得をしたのは燃費がキツいシボレー勢と、タイミングバッチシにピット入った琢磨選手でした。地道な燃費走行が功をそうしましたね。これで実質5位に上がったのが頭では理解しても、感覚としては理解出来ませんでした笑。逆に損をしたのはピゴットでしたね。琢磨選手と同じタイミングでピット入っとけば彼も優勝戦線に参加出来たと思うと、巡り合いって気まぐれだなぁと思います。

 

 

ここまでレースを引っ張ったパジェノー、ロッシ、カーペンター社長、ニューガーデンが上位につき、その後ろについさっきまで周回遅れだった琢磨選手がつきました。本当、寝なくて良かったです。シボレー忖度とも取れそうな長いコーションラップの後、約20周の超スプリントレースが開幕しました。ここまで来たら情け無用。各々、激しいバトルを展開しました。

 

 

琢磨選手を応援している身とすれば、2年前の再来を期待するわけで、祈るような気持ちでテレビを見ていました。カーペンター社長やニューガーデンを豪快に抜いていくシーンはより一層興奮しました笑。

 

パジェノーとロッシのトップ争いはセッティングの違いなのか、パジェノーに分がありましたね。残り2周でロッシをオーバーテイクした時、パジェノーの意地が見えました。バックストレートのウェービングといい、絶対に勝つという熱く強い気持ちがヘルメットで顔が見えないのにも関わらず感じ、思わず「うおおおおおお!!」と叫んでしまいました。朝からすみません。

 

第100回ウィナーのロッシと第101回ウィナーの琢磨選手を引き連れてチェッカーを受けた第103回ウィナーのパジェノー。ガレージにマシンを止めなかったり、牛乳をちゃんと飲まなかったりとツッコミ所がありますが、そんな細かい事はどうでも良いです笑。いや、待てよ。牛乳は細かくはないな。ちゃんとお金貰えるんですかね、彼。

 

 

琢磨選手が2周遅れになった時は寝ようと思い、身体もお休みモードに入りかけた今年のインディ500。しかし、琢磨選手含めた後半の怒涛のバトル&バトルで、見ていて良かった〜!と思えるレースでした。去年が淡白なレースで正直白けただけに、この濃厚で見応えのあるレースがインディ500だよな!と改めて思いました。世界三大レースの中では抜群に面白いレースだと思います、多分。

この場にアロンソがいたら…と思う気持ちもありますが、そこは来年に期待という事で。

 

このレースの結果、インディGPから連勝のパジェノーがランキングトップを快走。ラップリードも記録し、2周遅れから奇跡のカムバックを果たした琢磨選手がディクソンと同ポイントの4位につけました。これは今年のタイトル争いが面白くなりそうですね!

 

このインディ500にて恐らく今年一忙しいレースウィークもおしまい。皆さん、お疲れ様でした〜

 

 

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