エフライの感想記

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感想《2019 F1 第15戦 シンガポールGP》復活のベッテル。フェラーリ後半戦3連勝!

遂に勝った。正直長かった。

カナダでの幻の優勝から約3ヶ月。ようやくカーナンバー5、4度の世界王者、セバスチャン・ベッテルが優勝を果たしました。

 

後半戦が始まって完全にルクレール主導となったように見られたフェラーリ。ここシンガポールでもポールを獲り、初優勝から奇跡の3連勝を飾ると予算を終わった時は誰しも思ったでしょう。実際、自分もQ3最初のアタックでベッテルのPPを確信したものの、それを軽く上回ってきたルクレールを見た時、ベッテルの時代は終わったと感じました。

 

 

しかし、そんな事、知った事かと優勝したベッテル。お膝元モンツァでの大失態の後、恐らく批判が大量にあった事でしょう。それでも得意のシンガポールでルクレール(とハミルトン)を逆転したアウトラップの猛攻には「まだまだ若造にはエースを譲らない」という気持ちを感じ取れました。

 

ドイツ国歌→イタリア国歌というF1ファンにはお馴染みのメドレー。それらを唯一体現出来るベッテルの活躍にこれから目が離せません。

 

 

 

さて、下馬評では有利と見られたものの、フェラーリに遅れを取ったメルセデスとレッドブル。今回彼らは一体何があったのかと心配になる程らしくないレースをしていました。

FP1でクラッシュをし、決勝ではハミルトンの為にアルボンを抑え込むセカンドとしての役割を担ったボッタス。フェラーリのお家芸のようなバカっぽい作戦を取らされ、表彰台を逃したハミルトン。シミュレータのミスで最適なパーツを用意出来ず、3位なるのが精一杯のフェルスタッペン。初のコースという事でフリー走行こそ暴れまくったものの何とか6位にまとめたアルボン。

 

成績や内容の良し悪しは別としても、今回誰も(強いて言うなら予算のハミルトンだけ)フェラーリに近づけなかった2チーム。直線番長と見ていたフェラーリに、このコースで負けるとは相当ショックなものだと思います。この雪辱、ロシアや鈴鹿で果たしてくれるのを期待しています。

 

 

 

中団勢に眼を移しましょう。

今回早かったのはやはりマクラーレン。サインツこそアクシデントで後退しましたが、ノリスがきっちり7位に入りました。彼もアルボンと同じく、初シンガポールのはずなのに凄いですよね。早くトップチームでの走りを見たい笑

 

 

そして、ファンであるライコネンが在籍するアルファロメオ。今回はジョビナッツィが鬼神の走りを見せてくれましたね。戦略のアヤがあったとはいえ、ラップリードを記録したのは凄い。その後、接触があったものの10位入賞とちゃんと結果を残したのも好ポイント。相方のライコネンが夏休み明けから不運に見舞われている事を考えると、彼の活躍は本当に貴重なものだと思います。

 

そして不運のライコネン。

今回はクビアトとの接触でリタイアに終わってしまいました。まぁタイヤ戦略的にSCが入った時点で、同じ戦略(M→H(H長め))のマグヌッセンと共に落ちていくのが目に見えていましたし、完走する意味は無かったと思いますが、それでもリタイアは残念。次戦のロシア、そして鈴鹿での躍進を期待したいですが、果たして果たして…

 

 

ホンダPUを積むトロロッソは今回、ガスリーが躍進しました。唯一のハードタイヤスタートを生かしての8位。レッドブルでも大して順位が変わらないのはある意味サプライズですが、降格してからの彼を見るに、トロロッソが合っているのかなと思います。相方のクビアトは…あまり良いレースではありませんでしたね。

 

 

ベッテルが今季初優勝を飾って幕を閉じたシンガポールGP。優勝したフェラーリ含め色んな部分で遺恨を残したレースとなりましたね…笑。そんなイザコザの中、連戦で開催される次回の舞台はロシア。またまたトゥ合戦が行われそうですね…汗。ソチはボッタスの得意場であり、昨年ザンユーが行われた場所であります。今年の彼はどのようなレースを見せるのか、とても楽しみです。