エフライの感想記

のんびりやっていきます。

最近の『スター☆トゥインクルプリキュア』が熱過ぎる件について

 

夏くらいに突然毎話更新を辞めてしまったけど、視聴自体はずっと続けている『スタプリ』。ここ1ヶ月くらいの話がとても面白いので、記念に綴っておきます。

 

ドラゴンボール如くプリンセススターカラーペンを集め、スタープリンセスを見事復活させた ひかる達。しかし残念。放送終了まで数十話を残しての悲願達成だったので、追加ミッションが与えられました。

 

それは、トゥインクルイマジネーションを集めるというもの。それは不破…フワを大いなる力に導き、惑星レインボー含めた多くの星の輝きを戻す為、つまり宇宙の平和の為に必要なものなのですが、いかんせん、どんなものなのか分かりません。そんな不親切仕様にもめげずに、ひかる達は新たなお宝探しを開始しました。

 

 

 

最初にトゥインクルイマジネーションを得たのは追加キュアのユニ。38話にて、自身の故郷を破壊され、ブルーキャットとして生きる事になった元凶、アイワーンとの実質的な和解を通しての覚醒(?)でした。

 

この回はとても印象に残る回でしたね。

アイワーンとユニは様々な要素が混ざり合う、複雑な関係でしたから。いつか拳を交えるだろうと誰もが予想していた中で、和解の道を選ぶのは大変意外でした。もっとこう、

 

「お前のせいで故郷が滅んだんだよ!!」

 

「はあ?お前だって助手として騙してただろうよ!」

 

と殴り合うと思ってましたから。

 

『スタプリ』も前作の『はぐプリ』と同じく、今作も幹部とは決着を付けず、相手を許す"慈悲"の方針で行くというのが示された回でしたね。最近はこういうのが流行りなんですかね?まぁこの2人はトムジェリみたいにわちゃわちゃしてそうですけど笑

 

 

 

 

ユニの次に覚醒したのはララ。

個人的にはララは ひかるの前後で来ると思っていたので驚きましたね。そんなララ回は第40話。クラスメイトに自身がサマーン星人、つまり地球人じゃない事が判明する回でした。

 

まどかの父親から脅され、ララをシカトする皆んな。そんな皆んなを見て、自分は地球人じゃないからと落ち込むララ。そんな状況の中、やってくる恐怖。一瞬躊躇するも、これまでの友情を重んじ、身バレを顧みず、皆んなを救う為変身するララ(とひかる達)。そして謝る皆んな。更に深くなった友情で幕引き。めでたしめでたし。

 

という完璧な段取り。

異星人との交流は無理だと過去の経験から語る(諭す)カッパードに「自分がどう捉えられようとも、自分にとっては大切な友達」(意訳)と言い返すララには痺れました。敵の過去と同じような状況に陥れつつも、別の結末を用意させているのはニクイというか、何というか…笑。

 

この回、今のところトップクラスに好きなお話ですね。正体バレとしてありきたりっちゃありきたりですが、やはり落として上げる展開、"今まで築いて来た絆は偽物じゃない!"という構図は自分のツボを急所に当てて来ます。最終的に皆んながいつも通りに接していたのも好きな部分です。これはお別れがあったら辛くなるなぁ…

 

 

 

 

 

そして先週(41話)、3番目としてトゥインクルイマジネーションを生み出したのはまどか。

ここでは序盤から来ると確信されていた父親とのバトルが用意されていました。

今まで父親から「アレをやれ」「コレをやれ」と言われるまま行って来た彼女には、所謂"自分"がありませんでした。そんな彼女が初めて自主的に始めたプリキュアの活動。そこで、まどかは多大な影響を受けました。今までと同じようにイエスマンとして父親の指示を仰ぐ方が良いのか。それとも自身で道を切り開く方が良いのか。

悩みに悩み、えれなのアドバイスを受け、そしてガルオウガとの戦闘を通じて、ある1つの選択をしました。自分が1番笑顔になれる道、即ち父親からの自立を決めたのです。その時の彼女の表情はとても晴れやかなものでしたね。

 

 

ここで対峙したのが、自分を捨てて強くなったと言い張るガルオウガというのも良いですよね。まさに鏡。ララの時と同じ。こうやって対比していって、プリキュア達の成長を描いて行くのですね。残りのキャラも楽しみ。

 

 

今回、父親から自立を決め、将来の事は自分で考える事にしたまどか。彼女のとった、敷かれたレールからの脱線とも取れる選択は確かに怖いものがあります。逸脱しておかしな方向に行く人もいます(例:『鎧武』のとあるキャラ)。ですが、脱線しないと見えてこない道もあるというのも事実で、間違った方向に行っても止めてくれる仲間がいる まどかなら、きっと良い未来が待っている事でしょう。

 

ご令嬢キャラなら良くある、王道展開でしたが、そこに"観星中の月"という異名に意味を持たせ、更にニール・アームストロングの名言と被せたのは流石だなぁと思いました。

 

 

 

 

さて、今週(42話)からはえれなのターンです。

明確な地雷や爆弾を搭載していた他のキャラと違い、えれなに関しては成長や仲直り要素が無かったので、何が題材になるのか、気になっていました。

 

そしてお出しされたのは"笑顔"でした。これはまどか回でもキーになっていたものですね。こういう繋がりがあるのは嬉しい。

 

いつも笑顔で大家族の、そしてプリキュア達のお姉ちゃんとして支えているえれなですが、そこで見せている笑顔は本物ではありませんでした。

 

所謂上辺だけの笑顔だったわけです。えれな本人は本心から笑っているつもりだったんですけど、えれなの母親からしたら"仮面"を被った笑顔に見えたみたいですね。そして、それは正しかったらしく、テンジョウの煽りに言い返した後、トゥインクルイマジネーションは発生しませんでした。

 

"誰かの為に"という性格が災いし、自分を見失っているようですね。丁度昨夜やっていた『ぼくたちは勉強ができない!』の主人公、成幸と同じ様に、自分のやりたい事が分からなくなっている えれな。まどかやララと違い、2週に渡る事からとてもスカッとするというか、爽やかな落とし所を見せてくれると期待します。

 

 

 

 

というわけでここ最近の『スタプリ』が熱い!

という記事でした。来週のえれな覚醒回、そしてそれ以降の主人公ひかるのトゥインクルイマジネーションの条件と今後の展開が楽しみですね。

最終決戦はどんな感じになるのか。レインボー等の惑星は蘇るのか。敵役はどのような落とし前を付けるのか。年明けからの怒涛のクライマックスが本当に待ち遠しいと同時に、もう1年か…という寂しい気持ちになります笑

 

 

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