エフライの感想記

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感想《2019 F1 第21戦(最終戦) アブダビGP》早くも最終戦。最後に魅せた、王者の走り

12月までレースがある、とか、全21戦とか。多すぎる!!!という印象があった19年シーズンももう最終戦。今年もアブダビの地へF1はやってきました。

 

ここ最近は最終戦までタイトルや順位の争いがもつれる事が少なく、ボーナスステージ的要素が強いアブダビGP。ですが今年は、タイトル争いは兎も角、それ以外のランキング争いが熾烈な中で、最終戦を迎えました。

 

フェルスタッペン、ルクレール、ベッテルのランキング3位争い。サインツ、ガスリー、アルボンの6位争い。ルノーとトロロッソのコンストラクターズ5位争い。etc.etc.

混戦を極める中団はもちろんのこと、トップ勢のランキングもまだ決まっていない。と、とても面白いレースになる予感がしましたね。最終戦ですし、無茶するドライバーもいると予想出来るので、いつもより波乱なレースになるのでは?と期待していました。

 

 

 

そんなランキング争いを他所に、PPから抜群の安定感を魅せつけ、優勝を掻っ攫ったのは19年シーズンの王者、ルイス・ハミルトンでした。相方のボッタスがPU交換ペナルティにより、後方スタートが確定しているのにも関わらず、ドイツGP以来のPPを獲得した。となると、このようなレースになるのは容易に予想が付きましたね。

正に完勝。最近フェラーリやレッドブルと接戦を見せたメルセデスですが、最後の最後で王者は自分だと言わんばかりの圧倒的なレース。ボッタスもDRSが暫く使えない中、4位まで帰ってきましたし、やっぱりこのチームは強いなぁと感じさせられるレースでした。お見事メルセデス。出来れば来年はもう少し遅くなってて…笑

 

 

熾烈なランキング3位争いを制したのはフェルスタッペン。スタート直後はピリッとしませんでしたが、その後は快調なペースで走り切りました。無線でフェラーリが2ストップ作戦というのを笑いながら返していたのを見るに、とても余裕そうでしたね笑。中盤は危うい場面があった彼ですが、終盤に入り、復活しましたし、来年の活躍に期待出来ますね。同僚のアルボンももう少しでベッテルの前をキープ出来た6位でしたし、レッドブル・ホンダの活躍が光るレースだったと思います。

 

 

前戦で同士討ちを喫した赤い跳ね馬さんは今回もボロボロでしたね…。FP1でベッテルがクラッシュすると、FP2では同じ場所でルクレールが壁に擦る。予選では、イタリアGPや中国GPの再来のようなラストアタックに入れないミスをすると、決勝ではルクレールに事前提出より多く燃料を積む(罰金)、Wストップで手間取る。という何重苦。正に今年のフェラーリを象徴するようなレースでした。後半戦に入ってからの活躍は眼を見張るものがありましたが、結局はドライバーズランキング4-5位。冬のテストの結果を思い出すと、物足りないでは済まない程の残念な結果に終わりました。

「フェラーリが速い時代は少ない」と言われますが、それでもシューマッハ時代の夢を追いたいものなのです。07年ライコネンのドライバーズチャンピオン。そして08年マッサ-ライコネンペアのコンストラクターズタイトルを更新する為に、とても多い宿題が残ったと思います…

 

 

 

 

良い面に話を向けましょう。

今回のレースでランキング6位を獲得したのはマクラーレンのサインツ。ずっとノリスと共にルノーとのランデブー走行というタフなレースでしたが、乗り越えての10位入賞。最後のタイヤ交換が功を奏したんですかね。レッドブル系列から抜け出した彼が、ベストオブザレストの地位を獲ったというのは感慨深いものがあります。今回惜しくも最後にペレスに抜かれ、8位入賞となったノリスと共に、マクラーレンの復活を期待するところです。

 

 

そして推しのアルファロメオ。

今回はフリー走行から遅く、はっきり言って期待出来ないレースでした。ですが、ライコネンがベテランの走りを見せ、一時入賞圏内を走り、最終的に予選順位から大きく上げて13位でチェッカーを受けたのは素晴らしい事だと思います。相方のジョビナッツィはソフトスタートが悪手でしたね…。アメリカのライコネンの再来にならなくて残念。でも挑戦する気概は見えたのでオッケーです(謎目線)。

 

 

今回、チームとしてラストランのトロロッソ。

コンストラクターズでルノーと、ドライバーズとしてはガスリーがサインツと争っているレースでしたが、残念ながら、共に敗北という形でシーズンを終えました。ガスリーに関してはスタート後が全てでした。レーシングポイントのコンボ技には敵いませんよね…。

相方のクビアトがハードスタートを見事活かし、9位に入れたのが唯一の救いですかね。

アブダビGPとしては期待外れな成績に終わったトロロッソ。ですが、シーズンとして見れば本当に凄まじい結果を残したシーズンでありました。アルファタウリとなっても大きくは変わらないと思いますが、名前が変わるのはやっぱり寂しいです…。カラーリングも変わるのかなぁ

 

 

 

ラストランと言えばヒュルケンベルグとクビサも(一旦の)ラストランでしたよね。共に思い入れがあるドライバーなので、これが最後だというのは、とても寂しいです。共に入賞圏外で終わったのですが、完走出来たのが何よりだと思います。クルサードのように最終戦が1周で終わった人もいれば、バリチェロの様にちゃんとお別れを言えずにF1を去った人もいますから。

 

勿論、ヒュルケンベルグとクビサは"引退"なんて文字を使ってませんし、これからF1以外のカテゴリーで活躍を見せてくれるのでしょう。ですけどやはり、F1からいなくなるというのは悲しいですね。DOTDの最多得票がヒュルケンベルグに。クビサは3位に。という事から多くのファンから愛されていたんだなぁと感じます。

 

 

 

来る人も居れば、いなくなる人もいる。

昨年のアロンソラストランでも思った事ですが、やはり慣れないですね、この感覚は。

来年はオコンが復活し、F2からラティフィがステップアップしてきます。寂しい気持ちを彼らの活躍が埋めてくれるのを期待します。

 

 

何度も言うようですが、長く思われた19年シーズンもこれにておしまい。モータースポーツだけでなく、野球等様々なスポーツがオフシーズンを迎える事で1年が終わる事をひしひしと感じます。また来年も面白いバトルが見られる事を信じて、オーストラリアGPまでしばし冬眠です…

 

 

F1速報 2020年  1/9号 2019年 総集編

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F1速報 2019年 12/19号 第21戦 アブダビ GP

F1速報 2019年 12/19号 第21戦 アブダビ GP