滅茶苦茶今更ですけど、夏アニメ『からかい上手の高木さん2』の感想です。
18年の冬クールとして放送された1期。その時点で、照れる西片と押せ押せの高木さんの構図に見ているこっちが恥ずかしくなる作品でしたが、2期はより一層甘酸っぱい青春ものとして作り上げられていました。
1期では原作の話を掻い摘んで映像化しており、終盤以外はそれぞれの話が繋がっている事が少ない構成を取っていました。それが2年生に進級した2期では、夫々のエピソードがガンガン繋がってきます。更に『明日は土曜日』のミナ達3人組のお話も西片達のお話と繋がりを持っている事が多かったですね。オムニバス形式も嫌いじゃありませんが、自分はこうやって単発のお話が繋がっている方がキャラが生きている感じがして好きです。
また、今回の高木さんは1期よりガンガン攻めてきたのが印象的ですね。1話の時点で「手を繋げたら西片の勝ち」という無理難題な勝負を提案していましたし。西片の事が好きなのは真野ちゃんやポニテの子(鷹川すみれ)にバレバレ、というか隠していない高木さんですが、当の西片には自分から告白して欲しいのか、匂わす程度で済ましています。もどかしいというかなんというか…。それがこの作品の魅力なんですけどね。
そんなイケイケ高木さんにタジタジな西片ですが、1期の時に比べクリティカルを決める場面が多くなりました。この成長が見られるのが素直に嬉しいです。特に最終回の木村のナイスアシストを生かして男として決めるべき所で決め切ったのは最高でした。その前、7話の林間学校回も良かったです。キャンプファイヤー終了時に手を繋げず、ボーッとしていた高木さんを見つけ出す辺り、この2人には赤い糸がグルグル巻に結びついているなと感じました。
最終話にて、1期の"ただのクラスメイト→仲の良い友人"から、"仲の良い友人→男女の仲"と関係が一歩前進した2人。高木さんの中の人、高橋李依さんが歌うEDにて最終回に抜擢された楽曲「やさしい気持ち」の「手をつなごう」という歌詞に全てが集約された2期は、本当に見ていて和むものでした。1話の「水切り」にて「今のはノーカン」と言った西片が、最終話で「はぐれたら困るし…」と自ら手を差し伸べたのは、伏線の回収、並びに西片の良さが溢れ出していて胸が熱くなりました。他のED曲も1期OPの「言わないけどね」含め物語にリンクしており、選曲が上手いなぁと思います。また、OPの「ゼロセンチメートル」も「言わないけどね」から少し大人になった高木さんが頭を過ぎる良い曲ですよね。まさかここでも「手」がキーになるなんて思ってもみなかったです。恐るべし構成力。
以上が『からかい上手の高木さん2』の感想ですかね。1期から変わらない雰囲気の中で、高木さんと西片の少しずつ進歩していく過程を見られてとても嬉しかったです。安心安定のある作品ですよね、本当。絶対この2人は裏切る事がないんだろうな、という安心感が心地良いです。『五等分の花嫁』や『ぼくたちは勉強ができない』のようにヒロインが多く出てきて主人公と結ばれるのは誰でしょう、というのが見どころの作品も好きですけど、結ばれるであろう相手が確定しているこういう作品も好きです。癒しを求めるならこういうヒロイン単数型の作品の方が良いかもしれませんね。
『高木さん』に話を戻すと、 気が早いですが果てさて3期は何時になるんでしょうかね。人気も1期から継続していたようですし期待します笑。取り敢えずOVAか何かで動く2人のやり取りをまだまだ見ていたいなぁ…
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