エフライの感想記

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感想《仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション》時代の移り変わり。平成から令和へ。WILL BE THE BFFの未来を目指して。

あの佐藤健氏の降臨事件があった冬映画から早一年。今年も新作が公開されました。

 

www.k-efrai.com

 

当時現役の『ジオウ』が区切りの作品だったので、昨年は「今まで平成ライダーを応援してくれてありがとう」というメッセージがふんだんに詰め込まれていましたね。懐かしい。そこから1年が経ち元号が変わりました。今作品は、新時代のヒーローであるゼロワンが本格的に活躍する映画だったので、一体どんなストーリーが展開されるのか。そしてレジェンドとなったジオウがどのような立ち回りをするのか。とても楽しみにしていました。

 

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前置きはさておき、中身に入りますね。

予告から何となく分かっていましたが、今作は、大まかにいうと555の映画『パラダイス・ロスト』のようなお話でした。ジオウの介入があった為、パラレルとはっきり分からない作りになっていましたが、恐らく本編とは直接繋がらないお話でしょう。人類が少数派に回りピンチという状況は、どうしても『パラロス』が頭をよぎってしまいますね。あの作品では、オルフェノクが覇権を握っていましたが、今回は、機械であるヒューマギアが自らの権利を主張し、ひいては自らが笑顔になる為に人類の滅亡を企てていました。

 

パンフレットのインタビューで、西岡徳馬さんがおっしゃっていましたが、この”機械の権利問題”は未来で起こり得る問題なんですよね。今回は”人間と機械、共に笑顔になる世界を作る”という、ある意味お茶を濁した答えを出しましたが、本編ではどうなるか。そして現実ではどうなるか。現実は兎も角、本編で、”データも生命”という結論を出した『エグゼイド』の脚本を書いた高橋さんがどのような答えを提示するのか。ある意味大きな宿題を残した作品でもありましたね。

 

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これまで書いた通り、今回の映画はゼロワンがメインでした。

或人の過去に触れ、覚悟が強固になると共に、一気に成長を遂げる。そんな内容でありました。では、ソウゴ達は何をしたかというと、今回は主に或人のサポートに回っていました。TV本編の記憶が戻った中盤以降は、完成した王様として精神が不安定になっていた或人を支えていましたね。個人的にはそのヒーラー役にソウゴの成長を感じられてとても嬉しかったです。後、アナザー1号となったフィーニスに対して、「俺、魔王だから(意訳)」と言い放ったのも好きですね。あんな浮いていた普通の高校生が、ここまで達観するなんて、放送開始時には予想がつきませんでした。ゲイツやウォズの安定感も凄かったし、ツクヨミは謎の気合玉を習得していたので『ジオウ』組の影が薄かった訳では全然ありません。ポッピーがあまりTV本編以外で活躍しなかったのが残念だったので、こうやって映画とかで大暴れしたのは嬉しかったです。

 

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さてさて、今回の目玉でもあった仮面ライダー1型。

或人の父親が変身したライダーでしたが、仮面ライダーにしては珍しく明確な敵ではありませんでした。洗脳により敵となってからも、ただの敵になるのではなく、乗り越えるべき壁として立ち塞がったその姿は、Vシネ『スペクター』のダンドンっぽさを感じましたね。例えどのような父親でも、子供の成長をきっちり見届ける。或人との戦闘はそんな感じがする良いシーンでした。おい聞いているか、蛮野。"新しい時代"という事が、"親世代から子世代へ"。というのと、"平成から令和へ。"の2つにかけているのは、素直に上手いなぁと感じました。

 

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まとめ 

 

レジェンドはほぼなく、終始ゼロワンに徹したこの作品。何故人間側がイズをかくまったのか。何故不破達は直ぐに変身しなかったのか。等と疑問に思う部分はありましたが、総じて考えると、時代の移り変わりを感じられる、とても良い作品でした。人間と機械(ヒューマギア)が手を取り合えるWILL BE THE BFFの未来を目指し、ゼロワンが新しい時代の仮面ライダーとしてどのように活躍していくのか。今からとても楽しみです。