エフライの感想記

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総評《五等分の花嫁》五つ子のヒロインが織り成すドタバタ劇。全員が魅力的で好きな作品…!

つい最近、最終巻が発売された『五等分の花嫁』。アニメからハマり、一気に漫画を揃え、イベント事にも参加する程好きになった作品が遂に完結を迎えました。

 

細かい事を言うと、"完結"自体はもう少し前に終わっていたんですけどね。単行本の発売が最近だったっていうだけで。まぁそんな事はどうでも良いです。こうやって、打ち切りではなく、ちゃんと終わりを迎えられるのは良いですよね。しかも変に引き伸ばしをせずに。色々な面で恵まれた作品に巡り会えたなぁと思います。本当は最終話更新の時に振り返り感想を書こうと思ったのですが、敢えて最終巻発売まで待ちました。決して、サボったとか面倒臭くなったとかではありません。はい。

 

てことで、これからはネタバレガンガンで感想を書いていきます。予めご注意を。

 

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"ヒロインは五つ子"というのが、宣伝で良く使われた謳い文句だった『五等分の花嫁』。しかし、五つ子といっても似ているのは見た目だけ。性格皆それぞれ違っており、それによって、物語がとても面白いものになりました。

 

五つ子の姉として気長に振る舞いながらも意外と打たれ弱い、女優さんの一花。

他人に強く当たってしまうも、それは誰よりも姉妹が好きな裏返しという古典的ツンデレな二乃。

不思議ちゃんと見せかけて、好きな人の為にトコトン努力出来、姉妹で(恐らく)1番成績の良い三玖。

運動神経抜群。天真爛漫に見えて自己犠牲が強く、実は…?と三玖以上に謎要素が強い結ばれたヒロイン、四葉。

この物語のキーマンであり、2人目の主人公と形容しても差し支えない、食欲旺盛な末っ子、五月。

 

そんな五つ子の成績改善の為に家庭教師として雇われた上杉風太郎が、手を焼きながら5人と関わっていく中で、次第に惹かれ合い、最終的に姉妹の中の1人と結ばれるというお話でした。

 

ラブコメですし恋愛面が表立っていたのは当然なのですが、ガリ勉で交友関係をまるで持とうとしない、異常な性格だった風太郎が、"普通の人"になる物語だったと捉える事も出来ます。これは『スター☆トゥインクルプリキュア』と似ていますね。こちらも1人が好きだった主人公、ひかるが、プリキュア活動を通じて仲間(友達)の大切さを知る物語でしたから。

 

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話を『五等分の花嫁』に戻します。

この作品の見所は?と聞かれたら、誰しも答えるであろう、ヒロインレース。

誰が主人公と結ばれるかをぼやかす作品や、色々ありながらも結局誰ともくっつかずに終わりを迎える作品もあるなかで、この作品は「確実に誰かと結ばれます。ハーレムエンドや誰とも結ばれないという終わり方はしません」という事を1話から読者に提示するという、「ヒロイン複数型」のラブコメでは珍しい始まり方をした作品でした。ヒロインが五つ子で、見た目が瓜五つだからこそ出来た技ですけど、この始まり方は新鮮でしたね。

 

この終わりを示したお陰で、最新話が更新される度に「花嫁は〇〇!」という話があちこちで上がっていましたね笑。水曜日の更新を毎週の楽しみにしていたのが懐かしい。

 

ファンの間で様々な考察や意見が飛び交った『五等分の花嫁』ですが、最終的に結ばれたヒロインは前述の通り、四葉でした。自分は三玖推しにも関わらず「なんだかんだ言いつつ結局五月がくっつくんでしょ」と思っていたので、四葉エンドは意外でした。

ですが、いざ終わってみると、四葉が選ばれるのは当然だったように思います。それはただ"思い出の少女だったから"でも"声優がPVから唯一変わってなかったから"でもありません。

 

理由は単純明快。風太郎が四葉に惚れる要素が十二分にあったから。それだけです。勿論「他の姉妹のココの部分が〜」っていう意見の人も分かります。

ですが、今まで1人で家の借金や妹のらいはの事を考えて行動してきた孤高の風太郎が、最初からどんな時も味方で、自身を支えてくれた四葉に惹かれるのも当然です。結果はどうであれ、どの行事でも風太郎を楽しませようと考え、行動していましたからね。

 

四葉も、言わずもなく風太郎に支えられていますし、"持ちつ持たれつ"の関係ですよね。過去の事から必要以上に自己犠牲を払い、誰かの為にと動いていた四葉が本当に必要としてくれる人と出会う。しかもその人は、6年前に出会った人。そう考えると四葉から見ても、十分ロマンチックなお話ですよね。

 

姉妹間のドロドロバトルは程々に、純粋なラブコメを貫いたのが『五等分の花嫁』の魅力のひとつだと思います。

 

 

それにしても四葉が変装下手というのは、風太郎の幻想というのはやられましたね笑。

姉妹は全然そんな事思っていない。なのに風太郎は四葉の変装を1発で見抜ける。五つ子を見分ける為には愛が必要。

これらの要素から、"風太郎が四葉を直ぐ見抜けるのは、四葉に対する愛があるから"という理屈が成り立つ。五月の森で三玖(推し)歓喜の"当たり"と風太郎に抱き着くシーンがありましたが、そのエピソードの初めの方で、実は四葉が真っ先に見分けられていたという…。現実は非常なものですね…

 

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という訳で『五等分の花嫁』の振り返りでした。"昔出会った思い出の人と結ばれる"というラストだけ見れば、"良くある作品"になってしまいますが、"主人公は相手が思い出の人というのを知らず、現代の展開だけで彼女を選んだ"。"その思い出の少女は五つ子の1人だった"。"五つ子特有の〇〇"等、様々な要素を組み合わせる事により、大変面白い作品になりました。

ラブコメ特有の"運命の人"というテンプレートを外さずに、ここまで面白い作品になるなんて…ねぎ先生凄いです。

 

二乃の難聴撃破告白や一花の美しい涙。五月のあくまで友人としてのスタンスや四葉の悲しい過去に完璧な伏線回収。三玖のひたすら風太郎の為に努力を重ね、最終的に夢を掴む流れ。

これだけでは足りない程好きなシーン、要素が多く、全体的に見ても、部分部分で見ても、お気に入りの作品となりました。アニメ2期が何時放送されるか。このご時世なので、延期は不可避だと承知していますが、なるべく早く放送開始されたら嬉しいなぁと思う今日この頃です。

何はともあれ。人気作ですし、もう少し五つ子達が見られるのは確定事項でしょう。これからの彼女達の活躍がとても楽しみです!

 

 

五等分の花嫁 フルカラー版(1) (KCデラックス)

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  • 作者:春場 ねぎ
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: コミック
 

 

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