エフライの感想記

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感想《ソニック・ザ・ムービー》作り直したCGにて大暴れするソニック。初心者に優しい作りで◎

公開延期になっていた『ソニック・ザ・ムービー』。

数ヶ月の時を経て、ようやく日の目を浴びました。幸いにも近くの映画館が営業再開したのであまり遠出せず鑑賞する事が出来たので良かったです。その映画館に感謝ですね。これからもよろしくお願いします。

 

ソニック・ザ・ムービー

 

で、このソニックの映画。公開前にファンから不評だからとCG作り直しというまさかの行動を取ったのが記憶に新しいです。個人的にCGの出来云々より、ファンの声に屈した事に驚きでした。確かに作り直した方が”ソニック感”はありました。ですが、一発目にそれを持って来ず、わざわざ手足が長いデザインのソニックにしたのは、デザイナーさんなり何なりの拘りがあったはずです。なのに、そこをあっさり変えちゃう事に拍子抜けしたというか何と言うか。制作陣のソニック愛はそんなものかよ、と少し残念に感じました。

 

 

と、まぁ偉そうに言いましたが、自分はソニックの事をあまり知りません。

SEGAのキャラというのは流石に知っていますが、ゲームについてはからっきし。それこそ『スマブラ』とか『○○オリンピック』シリーズ位しかソニックに触れる機会がありませんでした。なので同じゲーム実写化作品の『名探偵ピカチュウ』とはまた違う感覚で鑑賞しました。

 

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詳しい設定とか全然知りませんし、そんな自分でも果たして楽しめるのか、という不安がありました。

ですが、そんな鑑賞前の不安何て露知らず。初心者の自分でも大変面白く鑑賞する事が出来ました。自分のようにソニックを全く知らなくても「何か滅茶苦茶速いハリネズミ」というポイントだけ抑えていれば十分楽しめる作りになっている、優しい作品となっています。

 

 

『名探偵ピカチュウ』のように、始めから人類とソニック達が一緒に生活しているという世界ではなく、ソニックは異星人として描かれていました。その為、『スター☆トゥインクルプリキュア』で見られたような、異星人と地球人の友情を描いた作品となっていました。ソニックはポケモンと違って主人公ですからね。こういう作りになったのは自然な流れだと思います。

 

生意気だけど内面孤独に打ちひしがれていたソニックと正義感に燃える優しい主人公。この2人の軽快なやり取りは見ていて楽しいものでした。両者の性格的を鑑みると、バディものとして完成された組み合わせでしたね。外れるわけありません。そして、その2人に対抗してくるエッグマンも、完全に悪役とは言えない立ち位置のキャラで、予想以上のコミカルさも相まって何処か愛嬌のあるキャラに仕上がっていました。そういやエッグマンは地球人の立場でしたね。これは意外でした。

 

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個人的にこの作品で好きなシーン、ポイントは3つあります。

1つ目は序盤、QUEENの「Don't Stop Me Now」をバックにソニックがカメと一緒に超速で走り回るシーンです。このQUEENの楽曲はOPに使われていたのもあって、自分の中でF1を彷彿とさせる楽曲なんですよ。その「『Don't Stop Me Now』=F1=速い」という脳内イメージがそのまま映像化されたシーンなので、とてもテンションが上がりましたね。

 

そして2つ目はソニックが地球の次に行くはずだった星がキノコの星という点です。

まぁ思いっきりライバルのマリオに被せてきてますよね。勿論ただの偶然かもしれませんが、キノコで有名なゲームキャラでマリオシリーズ以外というとパッと直ぐには出てきません。辛うじて出てきた『モンスターハンター』シリーズでもキノコは回復用アイテムだったり調合用アイテムだったりと縁の下の力持ちポジションに収まっていますからね。キノコが表立ってくる作品はマリオ以外に無いような気がします。なので、狙ったと考えるのが妥当でしょう。個人的にこういう小ネタが好きなので、とてもお気に入りです。「退屈な星」とディスっていたのは面白かったです。

 

最後の3つ目は靴に意味を持たせた事、ですね。

ソニックといえば青い身体に赤い靴というイメージがありますよね。この作品ではその靴にフィーチャーしました。地球にやってきてからオンボロの底抜け靴を履いていたソニック。物語の終盤、それを見た主人公の姪っ子が友好の印にと新しい靴をプレゼント。ここのやり取りがとても良いんですよね。受け取ったソニックがとても嬉しそうにしていたのが印象的です。ただのトレードマークに意味を持たせるとは「制作陣やるな」と思いました(謎の上から目線)

 

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逆に「あれ?」と思う点もいくつかあるんですよね。

大停電や大都会サンフランシスコで大暴れをしときながら、ソニックの存在があやふやなまま終わりを迎えた事。自ら招集しておいて責任を全部エッグマンに押し付けて騒動を無かった事にする警察、等々。

少々野暮かもしれませんが、この2点は気になりました。都会で走り回るソニックの画が欲しかったのでしょうけど、あんな人目にバリバリ付く場所で大暴れしたら存在を隠すのはまぁ無理だと思います。設定がSNS全盛期の現代なら余計に。

主人公の田舎で最終決戦を迎え、そこで主人公だけでなく町人からも仲間として認められたという感じなのは分かりますけど、あのエンドだとソニックや主人公は都会人から恨みを買った恐れがありますよね。特に主人公なんて名前や顔が割れているので、妻の姉含め多くの都会人は真相を知らないままとなっています。彼ら彼女らが今回の騒動の中心人物だと考える主人公をどう思うかは容易に想像がつきます。いくら警察があの出来事を無かったとしても現場を見た人は大勢いますからね。そこのフォローが無かったのがちょっぴり残念。

 

 

後、もっとアクションが見たかったな、と思います。

ソニックの戦闘スタイル的に仕方ないとはいえ、基本的にソニックが走り回るのがアクションの中心となりました。攻撃もするにはしますが、時折クロックアップのようにスローになってのアクションと、少々物足りない感がありました。予算の都合なのか、それともソニックの速さを魅せる為そうしてのかもしれませんが、もっと高速で殴る蹴るのアクションを見たかったです。

 

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という訳でソニックの映画の感想でした。

確かに残念な所はありますが、ソニック初心者にも優しい作りとなりつつも抑えるところはキッチリ抑えていて見応えのある大変面白い作品でした。久々の新作映画がこの作品で良かったです。本場アメリカでも評判が良く、どうやら続編の制作が決まったようですね。本編最後に繋げられそうな要素を残していたので上手く拾って欲しいなと思います。

 

そうそう、日本初アメリカ生まれ映画の続編と言うと、映画『パワーレンジャー』はどうなったんですかね。続編が作られるとなったり制作会社が買収されたりとてんやわんやになっていますが…

まぁ兎に角。『ソニック』、『パワーレンジャー』、『ポケモン』そして『ゴジラ』と、日本生まれのキャラクターのハリウッド版が続々と作られるのは何か嬉しいですね。『ポケモン』以外は続編があります(ありそう)し、これからの日本産キャラの大暴れにワクワクが止まりません!

 

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