エフライの感想記

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スクスタのメインストーリー20章を読み終えて思った事。~"ガチ勢" VS "エンジョイ勢"、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の行く末は…~

ハロウィンの日、10月31日。スクールアイドルフェスティバルオールスターズ(通称スクスタ)のメインストーリーが更新されました。個人的に栞子関連のエピソードが肌に合わなかったので、メインストーリーに対して大いなる期待を寄せる事はとっくの昔に無くなりました。しかし、新しくMVを装う楽曲を見てみたい欲には勝てないので、流し読み感覚でストーリーを読んでいるのが今日この頃のスタンスです。これにて精神的に穏やかに読み進められるので、お勧めです。

 

…な筈だったんですけどね。まぁちょっと今回のお話はそうもいかないぞ、となったので今回感想的な事を綴る事にしました。そういう訳なので少しアンチよりのバイアスがかかっていると思います。ご自愛下さいですね。苦手な人はブラウザバックを推奨します。

 

ラブライブ! Solo Live! III from μ's 小泉花陽

今回のお話は、19章の最後に出てきた新キャラ、鐘嵐珠(ショウ・ランジュ。以下”ランジュ”)とミア・テイラーのお披露目、並びに同好会メンバー分裂の危機を描いたエピソードとなっていました。新キャラ2人の19章での初登場が「これでもか!」という程悪印象だったので、嫌な予感がプンプンしていました。ね

 

全10話を何となく纏めると、

「短期留学として”あなたちゃん”がいない間、虹ヶ咲に転入してきたランジュ達。彼女達は本格的にスクールアイドルをしたいと作曲、演出等にプロを用いるスクールアイドル部を設立。そして親である理事長のコネを使い同好会を活動停止に追い込み、加えて監視委員会なるものを設置。その委員会は同好会が活動していないかをチェックし、活動を目撃したらそれを止めさせる役割を担当。そんなランジュ達の横暴とも言える行動に対し、反発する者も居れば、練習出来ない現状の打破+プロ仕様の設備等に憧れ部に移籍する者も現れ、同好会は実質空中分解の状態に…。そんな状況の中”あなたちゃん”が留学から帰還。プロのサポートを受ける部は人気もパフォーマンスも同好会より圧倒的に上。さぁどうする同好会!?」

といった内容でした。

 

まぁぶっちゃけこういう展開は予想していない訳ではありませんでした。公式サイトの虹ヶ咲学園の説明には「東京・お台場にある、自由な校風と専攻の多様さで人気の高校『虹ヶ咲学園』。各分野で活躍する人材が全国から集まることで有名なこの学校に、それぞれの夢や想いを抱いて集まってきた生徒たち。」とありますからね。

栞子というキャラ追加の前例が出来てから、歩夢達同好会が所謂”エンジョイ勢”に近い集まりなのも相まって、何れ本気でスクールアイドルの頂点を獲りに行く”ガチ勢”なキャラが登場する可能性はあるな、と考えていました。そして、仮にそんなキャラが現れたとしても、虹ヶ咲はソロ主体なので便宜上同好会に加入するだけで、実情はμ'sとA-RISE的な良きライバル関係に落ち着くと思っていました。対立があってもプロレスレベルで終わるだろうな、と。

 

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…今思うと栞子の扱いがヘイトバラマキ担当だったのをちゃんと覚えておくべきでしたね。随分と楽観的な考えをしていたな、とストーリーを読んで改めて感じました。反省です。

新キャラであるランジュの動きはどっからどう見ても明らかにやりすぎです。栞子の生徒会長リコール運動や適性云々も中々に腹が立つ横暴でしたが、ランジュの動きはその比ではありません。部の設立自体は「流しそうめん同好会」がある位ですし、禁止されている訳でもありませんから良いとして、そこら辺の生徒と変わらないいち生徒である筈のランジュが同好会を活動停止まで持っていける理屈が分かりません。本人からすると「高みに行くには素人の同好会よりプロである部の方が良い」という考えの基、同好会のメンバーを部に誘う為の行動っぽいのですが、如何せんやっている事が栞子の適性云々と同じ。しかも、自力ではなく親である理事長のコネ&幼馴染で生徒会長の栞子を使っての排除運動ですからタチが悪いにも程があります。

 

そもそも栞子に関しても、飄々と部に移籍していたり、生徒会が監視委員会として同好会を見張っているのを知りつつ”あなたちゃん”に対して同好会を応援しているとエールを送ったりと、ちぐはぐな行動をしているのが癪に障ります。応援すると声をかけるならならせめて監視委員会くらい生徒会長権限使って止めさせろよ…と言いたいです。

 

ですが、個人的にランジュ、栞子よりヤバいと思うのがランジュの親である理事長なんですよね。娘の要望でいち同好会の実質活動停止状態をアシストしたり、その同好会に対する監視委員会の設置を認めたりと権限を濫用し身内贔屓を露骨に行っています。

歩夢達の親が学校に対して「満足な理由なしに子供の部活動を制限するな!」と殴り掛かったら負けるレベルの不祥事ですよね。「自由な校風」が聞いて呆れます。また、活動場所を失った同好会メンバーは、現在穂乃果達の好意で音ノ木坂にて練習していますが、それだって音ノ木坂の理事長や保護者の心象は良くありませんよね。自分達が払っている学費(施設修繕費)が関係ない虹ヶ咲の生徒に流れている事になりますから。フィクションに現実の倫理観等を突っ込むのもアレですが、虹ヶ咲の理事長さんはどう落とし前を付けるんですかね…

 

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果林、愛さん、しずくの同好会から部へのFA移籍はナシではないな、と思います。スクールアイドルとしてハイレベルな活動場所を求める事は責められるべきものではありませんからね。まぁ移籍は残った人から見ると離反とも取れる行為なので、ストーリー第2話にて果林と愛さんが呼んでもいないのにノコノコと同好会の前に現れたのには凄い神経しているなぁと思いましたが。加えて、生徒会又は理事長権限で同好会が活動停止処分を受けているのを知りつつ、その元締めがトップを務めている”部”に行くのは引きましたけどね。

せめて同好会の為のスパイ担当とか監視を止めさせるような空気を匂わせてくれたら良かったのですが…。まぁどこに重点を置いて物事を選択するかは人夫々ですからね。移籍自体は別に構いません。まともな行動を取ってくれたらのお話ですけどね。

 

勿論、3人とも本音では去って欲しくありません。栞子には悪いですが、自分の中ではあの9人と侑or”あなたちゃん”の10人で同好会のイメージが強いですから。まさかアニメでかすみんが果林に言っていた「部外者のお姉さん」が逆の意味(加入前と去った後)で重なるなんて思ってもみませんでした。確かに果林の性格的に上昇志向があって、プロのサポートが受けられるなら…と考えるのは分かりますが、やっぱり寂しいです。

 

 

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構成面でいうと、第5話にて璃奈、せつ菜、しずくが離脱を匂わせたものの第6話のμ's、Aqours、”あなたちゃん”、歩夢、かすみの会議の後、何の回収もなく第7話にて音ノ木坂での練習に参加していたのは少々違和感がありました。最終的に第10話にてしずくが移籍を表明しましたが璃奈達は匂わせただけで終わりましたからね。確かに「一晩考えた結果、2人は残留を決意したんだな」と読み取れますが、皆を不安にさせた事に対するフォローが無かったのが残念です。特にかすみんは、1章から度々分裂の危機に直面し、その度に同好会存続の方に立っていますからね。健気過ぎます。今回のかすみは、プレイヤーのランジュに対するヘイト緩和役を担ったり、同好会存続側に立つ事をいち早く表明したり、何故か部に情報が漏れ観客が激減したゲリラライブの先頭バッターを務め悔しさの中ライブをやり切ったりと、大車輪の活躍を魅せました。そんな健気の擬人化ともいえる彼女の望む平穏は一体何時訪れるのでしょうか…。

 

また、癒しの代名詞であるエマのマジトーンが聞けたのは、ある意味20章最大の功績かもしれませんね。果林やしずくに対して部への移籍を非難した時の発言は中々に恐怖を覚えるものでした。エマ自身、自らが救われたアイドルのようになりたくてスイスからわざわざ来日していますからね。スクールアイドルに対する気持ちはせつ菜やかすみんに引けを取らないものだと容易想像が付きます。個人的に、かすみんや歩夢と共に最後までランジュと対立していて欲しいですけどね。果たしてどうなるか…

 

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ここまで20章を読んで思った事をザっと書いてきました。

こうも「同好会の危機&敵ポジションと対立→和解→仲間化」の流れが続くと、飽きるというか他に話の引き出しはないのか…と思ってしまいます。せつ菜、栞子に次いで3回目ですよ…。まぁまだ今回は「仲間化」まで行くか分かりませんが、エマのランジュを忌み嫌う発言がフラグのように聞えて仕方ありません。新キャラにヘイトを集めるだけ集めた後、なあなあで片付けて後は新キャラを褒め称えるストーリーはもう良いです。A-RISEやSaint Snowの参戦はまだですかね?

 

 

”エンジョイ勢”と”ガチ勢”で分かれてしまった同好会。経験上この2つのグループが上手く交わるとは思えませんし、仮に交わるとしても設備等が悪く学校内での扱いが下である同好会を残す意味が無いだろうと考えられるのが今後の不安要素です。いや、それ以外にもあるんですけどね、不安要素。でも筆頭候補はこれかなと。

メタ的に「タイトルは同好会だから」と同好会が生き残る未来を予想出来ますが、あの娘に甘々の理事長やその寵愛を受けるランジュを見るに、プロ設備を投げ出す気がしないんですよね。このまま虹ヶ咲②は部所属という流れなんでしょうか。でも、それならそうと、①に居る初期メンバーは同好会に帰ってきてもらう必要があります。奇跡的に監視委員会からの束縛を脱したとしても、”ガチ勢“志向のある部へ移籍した面々はどんな顔で帰ってくるのでしょうか…。部を見て判断すると言っていた愛さんは兎も角、レベルアップの為に部に行った果林としずくが戻ってくるイメージが湧かない…。そもそも3人とも監視委員会を認めているみたいなもんですしね。かすみんやエマがビンタかます位は許せる気がします。あ、愛の移籍理由の1つに練習だけはしときたいってありましたっけ。有罪ですね。

 

 

散々書くようですが、”ガチ勢”参戦自体は良いんですよ。同好会メンバーに新しい風を吹かす事が出来ますからね。ですが、ランジュは同好会に干渉しすぎ。何で同好会の活動を妨害っていうヘイト溜める行動を取ってしまうんでしょうか。こんな形の参戦でなければ「新しいキャラ滅茶苦茶強いな…。皆、アイツに負けないように頑張れ!!!」って素直に応援出来るんですけどね。A-RISE的なポジションのライバルキャラは出てこないんでしょうか…

 

まぁ今はスクスタだけが虹ヶ咲の供給先じゃないので、程よい距離感で楽しんでいきたいと思います。 兎に角、アニメのエマ回が待ち遠しい…

 

 

おまけ

 

こんなストレスの溜まる展開の中、ストーリーの合間に挟まれる楽曲が「MIRACLE WAVE」、「元気全開DAY!DAY!DAY」、「Happy maker!」だったのには冗談的な悪意を感じます。そんなプラス感情ゴリ押しの楽曲を使うなぁ!!ストーリーとハマっていたのは「Step! ZERO to ONE」だけですかね…。

後、ランジュのMV作っている暇があるなら他の楽曲、特に虹ヶ咲のMVを追加して下さいよ…。何でまだ1stアルバム楽曲しか無いんですか…

 

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