エフライの感想記

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感想《ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第11話「みんなの夢、私の夢」》夢っていつから見るの?呼ばれたのは希望じゃなく…??

私の夢を一緒に見てくれるって、ずっと隣にいてくれるって言ったじゃない

 

私…侑ちゃんだけのスクールアイドルでいたい

 

だから…

私だけの侑ちゃんで居て?

 

ここで1話のセリフを思い出してみましょう。

 

今はまだ、勇気も自身も全然だから…これが精一杯。私の夢を一緒に見てくれる?

勿論!いつだって私は、歩夢の隣にいるよ

 

確かに言いましたね、侑ちゃん。これは…仕方ない、のか?

 

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「合宿でメンバーの絆を深めました!スクールアイドル好きによるお祭り、スクフェス開催を決意しました!歩夢の表情に黄色信号が点滅しました!」という流れの10話を汲んで迎えた11話。サブタイトルが侑の色と歩夢の色で半々だったり露骨に歩夢のカラータイマーが点灯し始めたりとシリーズ恒例(?)の幼馴染爆発が危惧されたアニガサキ。スクフェス開催も含めて、どういったお話が展開されるのか、1週間経過が待ち遠しかったです。

 

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スクフェスへ向けて

 

11話前半は、専らスクフェス開催への歩みが描かれました。スクスタにおいて、ここらのお話は栞子関連と抱き合わせで展開されたもので、ボランティアだったりテストの結果だったり、様々(で理不尽)な障壁が存在しましたが、アニガサキではそのような面倒なハードルは取っ払われ、参加校と場所が曖昧という2点に絞られました。創作物あるあるの無理難題を吹っかけられない辺り、アニガサキは現実に即しているな、と感じます。

 

また、生徒会への申請の件について、せつ菜(菜々)という権力を濫用せずキチンと正面から話を通したのも好印象です。現在スクスタで、"理事長の娘"という立場を良いことに好き勝手暴れているキャラや、その娘の横暴を黙認する理事長。イチ生徒の活動を縛っているのを自覚しつつ対策を打たないどころか寝返るキャラ。といった文句の4つや5つを言いたくなるような動きをしているキャラのバーゲンセールが行われているのを思うと、アニガサキの丁寧さが浮かび上がってきます。権力濫用は校内のお泊りの時のみに使いなさい(・8・)

ヘイトが溜まりやすい動きをした副会長も、最終的に"せつ菜推し"という属性を付けて"スクールアイドル賛成派"に持ってきましたしね。ヘイト管理が抜群です。

 

"参加する他校"については、案の定(?)藤黄と東雲が選ばれました。遥と姫乃というツテがあるので妥当ですね。9話終了段階にて、虹ヶ咲(特に果林)からは敵に見えていた姫乃のフォローも忘れず回収していたのはGood。何度も言うようですが、こういう細かい所を拾うのがアニガサキの良いところ。既に部の中心であろう美咲と姫乃が在籍する東雲は兎も角、1年生である遥の提案に藤黄が二つ返事で乗るのには無理があるかも…と思いましたが、虹ヶ咲には遥の脱退を阻止した実績(7話)がありますからね。恐らく大きな障害にはならないでしょう。

 

場所については、結局1つに纏まりませんでしたね。街全体を巻き込んでお祭りのようにする事に落ち着きました。恐らくμ'sの「SUNNY DAY SONG」やAqoursの「Next SPARKLING‼︎」のような雰囲気に屋台とかを合わせた感じになるのかと思います。正直どんな感じになるのか想像が付かないので何とも言えませんが、"何か凄い事になりそう…!"感は凄いです。一体どんなものになるのか、とても楽しみですね。

 

 

違うところに目をやると、同好会の活動に対して、周囲の反応が描かれていましたね。璃奈のクラスメイトである焼き菓子同好会だけでなく、以前エマとの繋がりがあった服飾同好会。そして新たに加わった彼方推しであるバスケ部員さん。目安箱(かすみんボックス)に彼女達を筆頭とする手紙が投函された事で同好会の活動が着実に評価されていっているのを感じ取れます。この感じだと虹ヶ咲も、μ'sの2期9話「心のメロディ」で見られた生徒(ファン)全員によるバックアップも不可能では無さそうですよね。益々スクフェス成功のフラグが立っていってます。

 

そうそう、服飾同好会が描かれたシーンにて、エマの「Evergreen」衣装が出ていましたね。スクフェスでは1stアルバム楽曲が使われるのでしょうか。一体どのような楽曲が披露されるのかという点も今後の楽しみですね。

 

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歩夢、爆発

 

そんな順風満帆な同好会の中でただ1人曇り空だった歩夢。2話から度々意図的に顔を伏せたシーンや、「えっ!?」や「へ…?」といったリアクションを積み重ねてきた彼女ですが、ここに来てその爆発ポイントが満額を迎え、遂に侑への思いが溢れてしまいました。これまでのシリーズでも、ことりの留学騒動や曜の「友情ヨーソロー」等度々幼馴染が爆発してしまうのは描かれてきましたが、ここまでの火の玉ストレートは初めてですね。赤信号だったり、指定方向外進行禁止の標識だったり、非常口の扉が閉まっていたり。ここのシーンは2人が衝突する事を暗喩させるカットが多かったですね。「せつ菜ちゃんの方が大事なの!?」のシーンにてカメラ(?)がブレブレだったのは不安定な歩夢の心象を上手く表していると思います。演出、凄かった。

 

 

うーん。何処から綴りましょうか。

まぁ言ってしまえば、今回の騒動も先代と同じくすれ違いの結果こうなったと思うんですよね。スクールアイドルという夢に向けて歩みを進めている歩夢達と、"ときめき"は見つけたものの夢はまだだった侑。そんな中、同好会の活動を通していくにつれて(恐らく)作曲という夢を見つけた侑は、気恥ずかしさからある程度形になるまで歩夢には黙っていました。音楽室での練習をせつ菜に見られたのは偶然でしたし、その後せつ菜が躓いて云々を歩夢が発見したのも偶然でした。ただ、運の悪い事にそれの事は、歩夢にとってマイナスに働いてしまったのです。何時までも隣に居ると思った侑がスクールアイドルに出会い、そしてピアノの練習を皮切りに自分の手が届かない遠い所まで行ってしまう。歩夢は恐らくそう考えてしまったのでしょう。

 

これはあくまで深読みの域ですが、恐らく侑もスクールアイドルをきっかけに歩夢が自分の手から離れていく事を認識していたと思われます。だからこそ10話で夢がどうたらと語っていたのでしょう。2人の考えている事は同じ、だけど不運な事にチグハグになってしまった。多分、こういう事なんだと思います。「ツナガルコネクト」の「チガウイロとチガウユメで進むミライきっとステキ!!」の部分や「未熟Dreamer」の歌詞がぶっ刺さりそうな展開だと思います。

 

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また、キャラの成長という面でいうと、歩夢はまだ完全に覚醒し切っていなかったとも言えます。振り返って見ると、1話は「スクールアイドルを始める」事を決心してエンディングを迎えましたが、2話~9話ではスクールアイドルを始めるのは当然の事として、そこからもう1歩踏み込んでいました。「色んな可愛いもカッコ良いも一緒に居られる場所」。「楽しいを分かち合う」。「本当の私をさらけ出す」etc.etc.

各々の担当回にて上記のように歩夢以外のキャラは「スクールアイドルをする」に+αの事を見出していました。対して歩夢はスクールアイドルをするだけで満足してしまっている。なのでこの「+α」の部分を今回次回で補おうという訳だと考えます。回跨ぎをするとは予想していなかったので驚きましたが、待たせた分、大きな花が咲いてくれる事を祈っています。他のキャラは兎も角、歩夢には侑が必要ですからね。「Dream with You」ですし。

 

ですがまぁ、事前の生放送にて挿入歌第2弾組が言っていた「ワタシダケヲエランデヨー」が本編の内容を表しているとは…。分かってやっていたのか、はたまた只の偶然か。兎に角、来週の幼馴染ラジオが楽しみ。

 

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まとめ

 

という訳で11話の感想でした。

後半の歩夢の動きが全てを持っていった感がありますが、何とか前半を思い出すと、スクフェス開催に向けて確実に歩みを進めていましたね。なによりです。正に「大好きだけのお祭り」が始まりそうでワクワクします!

 

 

さて、次回のサブタイトルは「花ひらく想い」となっています。どうしても2ndアルバムの歩夢の楽曲、「開花宣言」が頭を過ってしまいますね。「答えは見つからないけど共に成長していこう これからもずっと」という歌詞。侑が原動力…どころか、核であり燃料となっている歩夢を巧く体現している楽曲ですよね。

果たしてここからどういう所を着地点にするのでしょうか。「雨降って地固まる」と言いますが、大雨&強風で最後には何も残りませんでした…というオチは避けて欲しいものです汗。それにしても、足で足を挟む描写だったりスマホの重ね置きといい、『パワポケ』だったら弾道上がって特殊能力貰えそうな演出なんですけど、大丈夫なんですかね…

 

 

 

おまけ

「人も知らず、世も知らず、影となりて悪を討つ」ではありませんが、変身ヒーローのように姿を隠してアイドル活動を行っているせつ菜。副部長がファンとなり、更にはライブにお誘いまでされました。果たして「せつ菜=菜々」を隠し通す事は出来るのでしょうか。副部長がせつ菜推しと判明したシーンにおいて、絶妙な引きつった顔をしているかすみんと、せつ菜が熱く語ってしまった事で冷や汗をかいている侑の顔が(最後の歩夢を除いて)、今回のお話では特に印象に残りました。せつ菜…大丈夫かな?

 

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