エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《Formula E 2020-2021シーズン(第7シーズン) 第3戦 ローマ》荒れる、荒れる。兎に角荒れる。最後に笑ったのだーれだ。

コロナウイルスの影響によりロックダウンが敢行されている中、FEの第3戦ローマが開催されました。中止も覚悟していただけに、無事開催出来てとても嬉しいです。観客が本当に居なかったので、人々は家でプレイステーションでもしているのでしょうか?笑。来るなと言われているのにマラソンの応援に駆け付ける日本人とはエライ違いだ…

 

 

バトル&バトル&バトル

 

今回のレースは、ひたすらに接近戦が見られました。決勝前の降雨によってSCスタートの判断が下され、隊列がキッチリ揃わない中での戦闘開始となった事には少々疑問を持ちますが、ドライバー達にはそんな事は関係ないのか、いざグリーンフラッグが振られると各車激しいバトル、そして接触を魅せてくれました。

フロントローに並んだのがバンドーンとロッテラーという日本のファンからするとたまらない組み合わせだった事もあり、この2人のトップ争いに大いに期待した人は多いでしょう。あわや1‐2フィニッシュを…。そんな想像をしたのは自分だけでないと思います。しかし、そんな期待は、残念な事にロッテラーが打ち砕いてしまいました。グリーンが振られて直ぐにも関わらず、強引にバンドーンを追い抜こうとして接触。その結果、両者順位を大きく下げてしまいました。デビューしてからそうですけど、WECやSFの時と違ってFEのロッテラーって結構強引ですよね。それが良い方向に作用する事もありますが、今回はダメな方向に作用してしまいました。

 

 

ロッテラーのミサイル特攻により漁夫の利的にトップ争いに浮上したのは、ローランド、ディグラッシ、ベルニュ、デフリースといった面々でした。しかしその中で、トップ走行中のローランドは、エネルギーのオーバーユーズによるドライブスルーペナルティを受け、戦線離脱を余儀なくされました。このチームは、ルノーから日産になってから、大事な所でクラッシュしたりトラブルに見舞われたりペナルティを貰ったりと、あまり良い所がない印象を持ってしまいますね…

 

 

今回の予選もこれさえなければPPの可能性あったのに…

ローランドが下がってからは、ベルニュ、ディグラッシ、フラインス、ジャガーの2台、メルセデスの2台といった面々が激しい上位争いを魅せてくれました。

 

順位ダウン上等での積極的なアタックモード突入もあり、本当に見応えのある争いが展開されました。ディグラッシがベルニュを抜いた時、「勝負あったな」と、「後怖いのは車検だけだな」と、そう確信したのを覚えています。しかし、そう簡単に終わらないのがFEです。何とトップに躍り出たディグラッシにトラブルが出てしまいました。今回の敵は車検ではなくマシンにあったようですね。ディグラッシが為す術もなく他車に抜かれている中、それを接触を避けようとした、PPスタートでありこの時6位近辺まで巻き返していたバンドーンのマシンが突如ジャンプ。そのまま体制を崩しウォールに激突してしまいました。真後ろを走っていたデフリースもその煽りを喰らってしまい、メルセデス勢はWリタイアという結果に…。非常に残念です。PPと7位というスタート順位は良かっただけに、その後のロッテラーとの絡みや、このクラッシュ等ツイていなさすぎて不憫でした。

 

 

こんな大きなクラッシュをしてもドライバーが無事との事なので一安心ですが、推しているチームなだけにとてもショックです。

 

 

このバンドーンのマシンが撤去出来ないと判断された為、2戦連続の中断エンド(前回は赤旗、今回はSC)となりました。優勝はベルニュ。表彰台には、ジャガーの2人、バードとエバンスが上がる事になりましたね。他には、10位にキャシディが入った事も嬉しい事です。今回も予選失敗していましたが、次戦以降はバッチリアタックを決め込んで、もっと上位での争いに期待しています。

 

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個人的殊勲賞

 

今回は、先ず表彰台のメンバーは当確でしょう。全員、本当に素晴らしい働きをしたと思います。ベルニュはこれでFE通算10勝目。ここから2年振りの王座奪還に向けて突き進みそうですね。FP1でクラッシュに巻き込まれただなんて信じられません。

 

 

バードは優勝した前戦に続いてのポディウムでした。ドライバーズランキングでもトップに浮上しましたし、移籍してもその強さはやはり健在です。また、エバンスに関しては手堅いレースをしていた印象ですね。このタッグ、とても強い。

 

 こっから

 

こう。順位上げ過ぎ。

 

その他には、トラブルや不運に泣いたディグラッシやメルセデスの2台も該当します。ディグラッシに関しては久々の優勝が見えていただけに非常に残念です。またこれを糧に奮起して欲しいですね。メルセデス勢は、確かな強さがあるのを感じ取れるだけに、それが上手く結果に結びついていないのが非常にもどかしいです。前戦は予選出走不可からデフリースが9位に帰って来ましたし、今回はバンドーンが、接触して下位に沈んでから上位に復帰していました。特に今レースでのバンドーンは、アタックモードに入っているドライバーを巧く押さえつけていただけに報われないのが無念です。次こそチェッカーの時まで、その強さを遺憾なく発揮して欲しいです。

 

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まとめ

 

という訳で第3戦の感想でした。FP1から決勝まで大荒れで、見ていて退屈しないレースでしたね。スタート練習の隊列に突っ込んだターベイは決勝不参加、巻き込まれたシムズは早々に店仕舞いとなっている中、シムズと同じく被害者だったベルニュが勝者になったという事には、何かしらの見えない力を感じます。接近戦がどの場所でも展開されていたのでとても楽しいレースでした。

 

 

さて、次戦もここで行われます。やっぱり日曜日もレースがあった方が嬉しいので、これからも2days開催にしませんか?チームは大変でしょうけど、見ている分にはその方が2日とも決勝まで見られて楽しい週末を過ごせるので検討して欲しいものです。今週は、F1こそありませんが、SGTもありますし、忙しい週末になりそうですね。

 

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