エフライの感想記

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感想《Formula E 2020-2021シーズン(第7シーズン) 第4戦 ローマ》2戦連続雨絡みで呪われたPP。前戦の鬱憤を晴らす推しの良い走りが見られて大満足

ベルニュが勝ち、フランス&中国国歌が流れてから一晩。FE第4戦が開催されました。第3戦から引き続き雨が絡み、新人のキャシディとナトがフロントローに並ぶという波乱(失礼)があって迎えた決勝レースとなりました。PPスタートのキャシディは、推しているドライバーの1人なので、素直に嬉しかったですね。第3戦の予選は失敗していましたから、今回はそのやり返しでした。このまま初優勝を飾って欲しい、そう願って迎えた決勝でした。

 

 

呪われたPP

 

そんなファンの期待を背負ったキャシディは、SCスタートを抜群に決めたもののオープニングラップ中にスピンを喫してしまいました。最早伝説となったバイコレスのル・マン24秒ではありませんが、グリーンフラッグ直ぐに下位に沈んでしまった為、とても残念でした。

 

 

可哀想な事に、これでキャシディの不運は終わった訳ではありませんでした。スピンをしてから順調にポジションを回復していた彼に、今度はアタックモードに入って直ぐのローランドによる魚雷アタックが待っていました。

 

 

圧倒的不運。前戦のバンドーンもそうでしたが、この週末のPPスタートは呪われていましたね。一応走行は続け完走はしたものの、遥か後方の順位で自身初のPPスタートレースを終えました。走り自体は良かっただけに、本当に残念。次戦以降に期待です。

 

そうそう、これは余談ですが、今回のレースでは日産勢が悪い意味で大暴れしていましたね。ローランドは前述の魚雷アタック、そして同僚のブエミは、ディグラッシに突っ込み彼をリタイヤに追い込みました。

 

 

少しは落ち着いてレースしてくれよ…

 

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白熱のバトル

 

そんな感じで後方でわちゃわちゃやっている中、トップ争いはバチバチに行われていました。前半は、2位スタートのナトと3位スタートのウェアラインのバトルが印象的ですね。

 

 

これこれ。こういう素晴らしい動きを見ると、もう少しウェアラインをF1で見たかったと思いますね。

 

今回はアタックモードの使用義務が前戦の2回から3回に変更されており、その為激しいバトルが展開されると同時にFCY等の運が絡むレースとなりました。で、その運を味方につけたのが、前戦不運に見舞われたバンドーンだったのです。ディグラッシのクラッシュによるFCYの綾で、事実上のトップを走行しアタックモードに入っていたウェアラインが大損し、代わりに早めにアタックモードを使っていた彼がトップに立ちました。ここからバンドーンは、昨日の鬱憤を晴らすような素晴らしい走りを敢行。最後の最後でラストのクラッシュによるSCがあったものの、それすら物ともしないどっしりとした横綱相撲のようなレースを魅せ、通算2度目となる優勝を飾りました。

 

 

これがラストのクラッシュ。今回アウディは全滅でしたね。危うく3戦連続SCチェッカー(第2戦は赤旗終了)となるところだった…

 

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バンドーンに次ぐ2位に入ったのはマヒンドラのシムズでした。FCY解除のタイミングでウェアラインを追い抜いたのが素晴らしかったですね。昨日はターベイの神風特攻の煽りを喰らい早々に戦線から離脱していただけに嬉しい好成績でした。

 

 

 

これはレース後のインタビューで言ってたダンスですね。キャラが立ってて面白いです。

 

そして、3位フィニッシュをしたのはルーキーで2位スタートのナトでした。最終盤はウェアラインとの激しい表彰台争いを繰り広げていましたが、何とか順位をキープ出来ましたね。とても凄いバトルでしたし、チェッカー後のスージーの喜びようったら半端なかったです。おめでとう!ナト!!

 

…とはいかなかったんですよね。ナトは規定より多くの電力を使用したとして失格となってしまいました。確かにゴールした時のバッテリー残量が0.0%と表示されていたので、ひょっとすれば…と思いましたが、本当に失格になるとは予想していませんでした。気の毒と言えば気の毒ですが、他のドライバーは守っていますからね。仕方ありません。次戦以降に表彰台はお預けです。

そして、ナトの代わりに3位に入ったのはウェアラインでした。本人も「変なレース」とインタビューで発言していましたが、シムズにFCY解除のタイミングで抜かれたり、ナトの一件だったりと本当妙なレースでした。それでも表彰台は表彰台。速さは確実にありますから、次は一番高い所に登って欲しいですね。

 

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個人的殊勲賞

 

もうだいぶ語ってきたので、改めて細かく綴る必要もないでしょう。今回の個人的殊勲賞は、バンドーンです。前戦の忘れ物をキッチリ拾ってくる所に巧さを感じました。勿論、展開の綾があった勝利なのは否定出来ませんが、前日に酷い思いをしているのでこれ位良い思いをしてもバチは当たらないと思いますよ?今回、同僚のデフリースはファイナルラップの大勝負で失敗してしまいましたが、次こそ2台揃っての好成績に期待しています!

 

 

 

おめでとう!!! 

 

 

デフリースの大勝負は48秒位からですね。少し無謀だった気もしますが、相手が今回大暴れしたローランドと、ミュラーがターンイン出来ない程ブレーキを遅らせたバードだったので別に大丈夫でしょう()。漢デフリース、悪者は許さない(適当)

 

後は誰でしょう…。シムズも良い走りをしたので該当ですかね。逆にウェアラインは何となく微妙な感じがするので除外。キャシディやナトもイージーミスと言えばイージーミスですから違う気がする。開幕戦で2位に入ったものの、第2戦はブレーキトラブルにより出走せず、第3戦もリタイアと流れが悪かったものの今回4位に入ったモルターラとか良いですね。全然映らなかったのでどんなレースをしていたか記憶にないですが。

 

 

タラレバですけど、ナトが失格にならなかったらベンチュリって3位と5位だったんですね。惜しい…

 

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まとめ

 

という訳で第4戦の感想でした。バンドーンが前日の雪辱を果たす素晴らしいレースをしてくれてファンとしてとても嬉しいです。また、ウェアラインも表彰台に登れましたし、F1での活躍を知っている身からすると笑顔になる結果でしたね。これでキャシディやロッテラーといったSF走行経験組も結果を残せていたら万々歳だったんですけど…。仕方ない。そう上手くは行かないものです。

 

 

さて次戦はバレンシアですね。初開催でしたっけ。F1をやっていた市街地サーキットなら滅茶苦茶嬉しかったですが、舞台はmotoGPで有名なバレンシア・サーキットですね。少し残念笑。確かサーキット跡地は大変な事になっていたんでしたっけ。まぁ良いや。メキシコに次ぐ2度目のパーマネントサーキットでの開催でどのようなレースが見られるか楽しみですね。次もWヘッダーなのでワクワクします。今週はF1がありますし、FEの週はSFもあるしで良い意味で悲鳴を上げそうな週末となりそうです。

 

auto sport - オートスポーツ - 2021年 4/9号 No.1549

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  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: 雑誌