エフライの感想記

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感想《Formula E 2020-2021シーズン(第7シーズン) 第5戦 バレンシア》初サーキット×雨は最高のスパイス。電欠祭りじゃ!騒げ騒げ!!

バンドーンが優勝してから早くも2週間が経ち、バレンシアでの一戦が開催されました。初開催&雨という事で、何か面白い波乱が起きるのでは…とワクワクしてレーススタートを待っていましたね。現に、決勝が始まる数時間前、PPを獲得したバンドーンのタイムが抹消、という一幕もあったので、これは何か起こるぞ…と期待に胸を躍らせていました。

 

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激しいバトル

 

珍しい事に(?)その期待は現実のものとなり、各地で激しいバトルが繰り広げられました。3戦連続でのSCスタートだった為、どうなるかな、と思っていましたが、杞憂でしたね。ギュンター、リン、デフリースらの2位争いはとても見応えがありました。

 

しかし一方で、FEらしい接触も多数見られました。特にパーマネントサーキットだったのも相まって、「グラベルにハマって脱出出来ない→SC出動」という流れが幾度も顔を覗かせました。先ず1回目はロッテラーのブエミに対する魚雷アタックですね。

 

 

ナトと順位争いをしていたロッテラーは、シケインで止まり切れず、前を走っていたブエミに追突してしまいました。只でさえその接触が残念なものだったにも関わらず、それに加えてロッテラーは、バックギアを入れて後続車の邪魔をしてしまいました。FEのロッテラーは残念なところが目立ちますよね。彼のキレた走りが印象に残っているだけに悲しい気持ちになります。

 

2回目のSCの要因は、ギュンターでしたね。一時は2位争いをしていた彼は、上記のブエミと同じくグラベルにハマってしまい、降車を余儀なくされました。こっちは接触ではなく単独だったので、縁石に乗せ過ぎたとか、そういう感じですかね。兎に角、上位進出が見えていただけに悔いの残る出来事となってしまいました。

 

 

次のSCは、セッテカマラが原因でした。こちらも、グラベルからの脱出が不可能となった事への対応ですね。彼はランキング2位だったエバンスとの接触に伴いグラベルの餌食となってしまいました。残念。

 

これの後半部分ですね。

 

最後のSCは、1回目のSCの原因となったロッテラーによるもので、1回目と違い、今度は彼がグラベルにスタックしてしまいました。今回のお相手はモルターラでしたね。モルターラは脱出出来たものの、ロッテラーは抜け出せずここでリタイア。ここ最近FEで良いところがないので次戦でこそ良いところを魅せて欲しい。

 

そしたこのSCが最後のお祭りを引き寄せる事となりました。

 

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電欠祭り

 

FEは1回のレースで使える電気(電力)が決まっており、SC等でスローペースになると、レース再開時に、その低速の分が差し引かれるようになっています。その為、SCが必ずしも"電費"に有利かと言えば、そうでない状況になるのです。ですが、大半の場合は、差し引かれても大きなダメージになる事なく(全員一律で引かれる為)、レースの大局には影響しないのが常でした。

 

ところがどっこい。今回は初開催という事と、雨によりホイールスピンがしやすい事が重なり、最後のSCが退却した際、残っている電気が各車残り僅かという事態に陥ったのです。特にナトは再開時点で残量1%という酷い有様でしたね。

 

その結果、最後の2周(特にファイナルラップ)は、大半のマシンが超超電費走行という大変カオスな状況になってしまいました。繰り上げでPPとなり、レース開始から最後のSC解除までトップを走行していた現王者のダコスタを筆頭に、絶望の淵まで叩き落とされたドライバーは数知れません。

 

この結果を見て分かる通り、殆どのドライバーがファイナルラップが遅過ぎて完走扱いにならなかったのです。最早笑ってしまいますね。調整ミスなんでしょうけど、何でこうなってしまったのか…笑。なかなか見る事が出来ない光景だったので、貴重な場面に直面したと実感しています笑

 

 

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完全感覚サバイバー

 

先に挙げた結果から分かる通り、そんなコントみたいなレースを獲ったのはメルセデスのデフリースでした。これで自身シーズン2勝目。チームとしては2連勝ですね。7位スタートからジワジワ順位を上げていき、最後のSC解除時は2位に浮上。他の車と違いバッテリー残量も充分にあった為、皆んなが超スローペースで走っていく(しかも違反状態で)中、疑いのない綺麗なままチェッカーを受ける事が出来ました。第3戦、4戦と悲惨な結果だっただけに、こうやって報われて嬉しいです。FE王者の本命に一歩近づいた感じがしますね。応援しているドライバーなので今後も頑張って欲しい。

 

 

そして2位に入ったのはミュラーでした。22位スタートで最後のSC解除時は15位。そんな彼は、バッテリー残量が大量に残っていた事で大きく順位を上げる事が出来ました。正直、あの電費祭りになるまでは全く映らなかったので、影が薄く感じていたのですが、それを一蹴する結果となりましたね。こういうのもたまにはアリでしょう。

 

 

3位に入ったのは、まさかまさかのバンドーンでした。タイム上予選はPP、しかしタイヤの違反で剥奪、最後尾24位スタートへ。そしてレース中も、12位まで上がったもののコースアウトにより18位へ転落。しかも復帰方法が悪く5sペナルティが課され、更にアタックモードを使い切れず30sペナルティ追加、と中々に散々な結果でしたが、運良くこの順位でフィニッシュする事が出来ました。ぶっちゃけアタックモード云々はキチンと消化されたか微妙なので、朝起きたら降格されている可能性もあります。が、それでも入賞は確定でしょう。そんな事より、最後尾スタートになったにもめげず、そしてキッチリバッテリー残量を確保し続けた事に"あっぱれ"をあげたいと思います。予選のポカはあったものの、やっぱりメルセデスは、チームとして強いですね。

 

 

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個人的殊勲賞

 

今回は、今挙げた表彰台メンバーは当然として、4位のキャシディも該当でしょう。もし万が一バンドーンに何かあれば表彰台ですし、彼も最後の電費祭り云々関係なく良いレースをしていましたからね。第4戦の借りは充分返せたと思います。これからの躍進が楽しみですね。

 

今レースは、以下ラスト、フラインス、ダコスタ、リン、バード、ディグラッシ、デニス、ベルニュの12位までのドライバーのみがキチンとした完走扱いという衝撃的なレースになりました。その中で、ダコスタは優勝まで非常に惜しかったですし、リンも上位で2位争い等良いレースをしていました。が、ちゃんとバッテリーマネージメントをしていなかったマイナスがあるので、殊勲賞とまでは行きませんね。次戦以降の活躍に期待しましょう。それ以外のドライバーですか?論外ですね。特にローランドは何で最後、執拗にデフリースを追い詰めたのか意味不明ですし。日産、しっかりしてくれよ…

 

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まとめ

 

という訳で第5戦の感想でした。メキシコに次ぐパーマネントサーキットでの開催が、FEにどのようなスパイスを加えるのか、大変気になっていましたが、ここまでの劇薬になるとは予想外でした。やっている方はたまったものじゃないでしょうけど、見ている分には面白かったので、偶にはこういうのもアリですね。まぁ"偶には"ですけど。

 

(再掲含む)

 

さて次戦もここで行われます。今回の反省(?)を活かして、どのようなレースになるのか楽しみですね。次も面白いレース、そして推しの躍進が見られたら良いなぁ…

 

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