エフライの感想記

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感想《インディカー 2021 開幕戦(第1戦) アラバマ》2ストップvs3ストップ。明暗を分けたその戦略の行方や如何に…

4/19に開催されたインディカーの開幕戦。毎年毎年、開幕して直ぐの幾つかのレースはリアルタイムで見ようとしているのですが、今年は見事力尽き、先程漸くチェッカーまで見届ける事が出来ました。まだ、移籍情報やカラーリング(これは毎レース)が一致していませんが、琢磨選手を筆頭とする"推し"の躍進に期待して今年も観戦しようと思います。

 

そんな訳で迎えた開幕戦。本来舞台は、毎年恒例のセントピーターズバーグの筈でしたが、1ヶ月延期になった事で、昨年は開催されなかったアラバマに白羽の矢が立ちました。2年前は琢磨選手がポールトゥウィンを成し遂げたサーキットですよね。今年も優勝までは行かなくとも好成績に期待していました。

 

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パロウ、移籍後初優勝!

 

そんな期待は残念ながら外れる事となり、琢磨選手は予選20位に沈んでしまいました。決勝でもマシンの不調に悩み、何とか13位にまで帰ってくるのがやっと。ラストスティントでレッドタイヤを履き、パジェノーを追い回していましたが、バイブレーションが発生してしまい終戦。最後は、ルーキーのマクロクリンの猛攻を凌ぐのが精一杯でした。正直、物足りない結果に終わってしまった感が否めませんが、これをバネに次戦以降、大躍進を遂げて欲しいですね。昨年は、予選でのクラッシュにより決勝に出走出来なかった事を考えると、13位も上出来です。次は頑張って!

 

そんな少し落胆した自分を笑顔にしたのが、SFの出走経験もあるアレックス・パロウでした。昨年、デイルコインからデビューした彼は、今年に入りローゼンクビストと入れ替わる形で、名門チップガナッシのシートを射止めました。2年目で名門チームへの移籍をするという事は、それだけパロウへの期待が大きいという事ですよね。SFでの走りを知っているだけに、何処か誇らしげに感じます。

今回のレースは、1周目のニューガーデンを起因とする大クラッシによるFCY、そして解除後直ぐにあった、ジミージョンソンの単独スピンによるFCY、という2つのイエロー以外は、大人しい展開となりました。そんな中、フロントロースタートのオワードとロッシは、燃費を気にしなくて良い3ストップを選択。対して、3位に居たパロウを筆頭とする何名かのドライバーは、燃費走行が必須なものの、1回ピットが少ない2ストップを選択しました。この答え合わせが一体どうなるか、それが今回の見所でしたね。

 

結果を見ると、2ストップが成功でしたね。優勝したパロウは勿論素晴らしいレースをしましたし、パワー、ディクソンといった大御所も、その作戦で表彰台を射止めました。特にチップガナッシに関しては、パロウとディクソンで作戦を分ける事なく2ストップ作戦を取った事がお見事だと感じましたね。チップガナッシ的には、FCYがある程度入った事で3ストップは"ナシ"だったのでしょう。流石名門。オワード所属のマクラーレンは、まだインディカー参戦歴が浅いので、これからそういう勝負勘を養っていくのでしょう。え?ロッシ所属のアンドレッティ?知らないなぁ…

 

兎に角、今回のレースは、パロウの働きが凄すぎましたね。インディカーはF1と違い、バックマーカーがすんなり進路を譲ってくれない中で、パワーやディクソンというベテラン勢を退けたのには驚きです。まだ1戦が終わっただけなので早計なのは百も承知ですが、ジョーンズやローゼンクビストといったドライバーが、チップガナッシで対ディクソンに対して満足な成績を残せなったのを考えると、彼は物凄いドライバーなのかもしれませんね。今後が楽しみです。

 

 

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個性豊かなルーキー達

 

さっきから少し触れていましたが、今年のルーキーは一味も二味も違う面々が揃いました。先ずは、琢磨選手と順位争いをしたマクロクリンです。彼は、オーストラリアで開催されているスーパーカーシリーズのチャンピオンという肩書を持っています。この経歴も十分凄いのですが、残りの2人のルーキーを前にすると、霞んで見えるのが少し気の毒です。ある意味ルーキーらしいルーキーは、彼だけですね笑

 

 

昨年も最終戦だけ走っていましたが、未だカーナンバー3はエリオの印象が強いです。これから期待。

 

2人目はグロージャンです。昨年限りでF1ハースのシートを失った彼ですが、今年はデイルコインからインディカーに参戦します。バーレーンGPの火傷の影響が気になりましたが、走りを見ている感じは、特に心配なさそうでしたね。今回のレースは予選7位から2ストップ作戦を決め、10位完走を果たしました。ピット作業のミスが無ければ、もう少し上に行けたかもしれませんね。まぁそれでもデビュー戦としては完璧だったと思います。レース中盤までエリクソンの真後ろに走っていたのが印象的ですね。これは「エリクソンのせい」の再来フラグ。

 

 

3人目は45才のゴールデンルーキー、ジミージョンソンですね。NASCARのタイトルを7回も獲っている超大物です。この年でインディカーに挑戦というだけで尊敬してしまいます。今年は、グロージャン共々ロード・ストリート専門ですが、来年以降は是非ともインディ500に出て欲しいですね。今回は、開始早々にスピンを喫し順位争いに加担出来なかったのが残念でしたが、慣れてくるとその強さを魅せてくれるでしょう!楽しみにしています。

 

 

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個人的殊勲賞

 

さて、今回のレースにおいては、パロウは外せないでしょう。移籍して一発目で自身初優勝を飾るなんて只者ではありません。これからの新時代を切り開いて欲しいものです。そして、ルーキーグロージャンも、初レースの中頑張ったと思います。予選7位という結果に、F1ドライバーの意地みたいなのを感じましたね。シーズン後半には、表彰台争いが見たい。

 

また、2ストップを決め、17位スタートから7位フィニッシュを果たしたレイホールや、オワードの追い抜き等魅せ場を作り15位から5位にジャンプアップした厚切りさんこと、ブルデーの2人も、素晴らしいレースをしましたね。ここら辺はレース巧者って感じがします。そして、人差し指を骨折しながらもレースを走り切り、13位グリッドから6位に上がったビーケイも人間離れしていて凄いと思いました。インディカーにはパワステが無いのに訳が分かりませんね笑

 

今回の個人的殊勲賞は、以上の5人ですね。皆さんの次戦以降の躍進を期待しています!

 

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まとめ

 

という訳で開幕戦の感想でした。イチ推しの琢磨選手は不発、応援しているローゼンクビストは1周目のクラッシュで実質脱落と、少しもどかしい気持ちがあったのは確かですが、パロウやオワード筆頭に面白いレースを魅せてくれたので、とても楽しく観戦する事が出来ました。

 

 

うへぇ…。改めて見ても凄い。ニューガーデンがタイヤを外に落としたのが原因ですが、多くのドライバーを巻き込んでしまいました。チルトン、ハータ、ローゼンクビスト、ハンターレイといった面々ですね。ハンターレイとニューガーデン以外は遅れながらも、マシンを修復して走っていましたね。ハータのマシン修理にハンターレイのメカニックが関わっていたのが印象的です。こんな大きいインシデントなのに怪我人が居なくて良かったです。

 

正に間一髪。

 

 

さて、次戦はセントピーターズバーグですね。いや、これを書いている段階ではもう終わっていますが、まだ見ていないので笑。一体どういうレースが見られるのか楽しみです。琢磨選手が上位進出してくれたら嬉しいな…

 

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