エフライの感想記

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感想《ゴジラvsコング》足掛け7年の集大成。ド派手な戦闘シーンがGood!

鮪を食べない方の『GODZILLA』の公開から7年。幾つかの作品を経て遂に『ゴジラvsコング』が公開されました。元々日本の公開が遅くてモヤモヤしていた中、緊急事態宣言延長で更に公開が延びるというもどかしい経緯を経て公開されたこの作品。海外からのネタバレを踏まないように気を付けながら公開日を待ち望んでいましたね笑

 

個人的に『モンスターハンター』以来の映画館だったので、奮発してIMAX3Dにて鑑賞しました。お金を積んだだけあって臨場感が凄かったですね。懐の余裕があれば、またIMAXにて鑑賞したいです。眼鏡でも3Dメガネが普通に使える有難さよ…

 

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さて、前置きもこの辺りにして内容に入っていきます。念の為ですが、ネタバレ注意で。

 

前作の『キング・オブ・モンスターズ』(以下、KOM)が怪獣映画として完璧に近い作品だったので、今作へのハードルが爆上げしている気持ちが半分、「ゴジラとコングの対決結果を曖昧にせずキチンとつける」という制作陣のコメントに恐怖している気持ち半分という、何とも不安な気持ちで劇場に向かいました。作品によって、ゴジラは味方であったり敵であったりし、その時々で応援するか否かを決めているのですが、vsコングとなると圧倒的にゴジラ派ですからね。怪獣王がコテンパンにされる姿は見たくないな、と思いながら上映時間を待っていました。

 

 

で、鑑賞した感想なのですが、とても満足感に溢れた気持ちで映画館を去る事が出来ました。不安視していたゴジラvsコングの決着は、ゴジラ優勢なものの最終決着は付かず。加えて、突如として現れたメカゴジラに対し「敵の敵は味方」理論で協力プレイで撃破と、変に対立を起こさない良い匙加減で構成されてたので、「おいおい…」という気持ちは特段起こりませんでしたね。構成だけでなく怪獣バトルもふんだんに取り込まれていたので、終始「怪獣バトルたまんね~」という気持ちで鑑賞していました。『シン・ゴジラ』みたいなのも勿論好きですけど、やっぱり大迫力スクリーンで映えるのはバトルシーンですからね。沢山見られて嬉しかったです。

 

そして、先程サラッと流した"メカゴジラ"ですが、まともに姿を見せたのは久々な気がします。登場自体は確かアニゴジの2作目以来ですが、この作品のメカゴジラは決戦機動増殖都市になっていましたからね。"人造ゴジラ"としての登場は、それこそ数十年振りとかじゃないでしょうか。少なくとも自身の記憶の中で、ゴジラ作品に出てくるゴジラ形状のメカゴジラは、今作が初対面でした。

 

 

 いやぁ、強かったですね、メカゴジラ。小栗旬さん演じる芹澤博士(渡辺謙さんが演じたキャラの息子?)が操縦する意味は感じられませんでしたが、本家ゴジラに負けない戦闘力の高さには惚れました。腕ぶん回しパンチ等、メカだからこそ出来る技をふんだんに使っていてロマンに溢れていました。こういうので良いんですよ。本当。

 

そしてそのメカゴジラに立ち向かうゴジラとコング。戦闘前に「本当に協力するの?」と互いに疑う、何とも言えない空気感が良かったですね。敵の敵は味方理論が個人的に好きなのも相まって、この協力プレイは印象的なシーンの1つです。数の暴力と言えばそれまでですが、それでも良いんです。IMAX 3Dという舞台に負けないド派手なバトルを演じてくれた2頭に感謝です。

 

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基本的には満足しているのですが、まぁ納得出来ない所もあるんですよね。前述した小栗旬さん演じる芹澤博士なんてその筆頭候補です。KOMで殉職した渡辺謙さん演じる芹澤博士は、ゴジラ派として一定のポジションを確立していました。殉職の必要性は置いておくとしてもバックグランド含め、行動に納得&共感出来るものがありました。対して小栗旬さん演じる芹澤博士にはそれが一切ありませんでした。「白目剥いたなんか胡散臭い日本人」これが彼に対する評価であり、それがゴジラ作品において重要な名前の"芹澤"の名を冠しているのは残念でなりません。

 

まだあります。前述の通り、今回ゴジラとコングは3回戦闘を行いました。その3回ともゴジラが圧倒したのですが、彼が一切トドメを刺さないんですよね。物語上仕方ないのは分かりますが、何かしらの理由が欲しかったです。死んだふり作戦が通用する怪獣王ってなんやねん、という気持ちです。

 

他には、地底世界ですね。コングの背丈に合っている王座があったりする等、謎が多くありましたが、そのほとんどが謎に終わったのが残念です。KOMでも表札のあるゴジラの家とか出てきましたが、特に掘り下げなく流していたので、シリーズ通してまぁそういうものなんでしょうか。この時のコングの人間らしさが面白かったのが唯一の収穫ですかね。狭いところに閉じ込められたり、溺れたり、目が覚めたら南極に居たり、家族が居ると聞き行った場所が意味不明な地底世界だったり、脱臼したり。今回のコングは不憫さがマシマシでしたね。

 

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という訳で『ゴジラvsコング』の感想でした。ストーリー等々は「前作の繋がりか感じるけど雑」という評価が妥当な作りでしたが、それを補って余る戦闘シーンに目が釘付けになりました。正直、タコとMLB好きのおっちゃんが居たくらいで髑髏島の中身をあんまり覚えていなかったのですが、それでも十二分に楽しめました。次作はどうなるんですかね。今まではクレジット後に次作の前振りがあったのですが、今回はありませんでした。このまま終わってしまうのは勿体無いので、何かしらの形で続けて欲しいですね。