ありがとう
あの言葉があったから、私、今こうして歌っていられる
ウィッス!
ウィッス!
ウィーーッス!!
待っててね
いってらっしゃい、ちーちゃん!
幼馴染大勝利!
この2人なら、きっと大きすぎる夢でも叶えられるはず!!
パラリンピックで1週間間を空けた『スーパースター!!』。幾度となく放送休止を挟んでお送りされた第6話は、諸先輩らにも見られた幼馴染の絆が強く描かれた大変ハートフルなお話でした。
幼馴染がNo.1
かのん達のスクールアイドル活動をダンスという形でサポートしている千砂都。その実力は凄まじいもので、実力者であるサニパさえも驚嘆する程でした。
しかし、そんな彼女には、引っ込み思案だった幼少期にイジメを受けていたという重い過去が存在していました。過去3作あるこのラブライブシリーズで、ここまで心に来るイジメ描写があったのは初めてじゃないでしょうか。精々、凛のスカートに言及(イジメる意図ゼロ)する位で、あそこまでどストレートにイジメの描写があるとは驚きでした。
そんな千砂都を救ったのが主人公であるかのんでした。回想では、イジメっ子と千砂都の間に割って入って髪留めを千砂都に返却するよう要求したり、独りで居た千砂都に対して「一緒に遊ぼう?」と手を差し伸べたりと、ヒーローみたいな活躍っぷりが描写されました。ここら一体のかのんの格好良さは凄かったですね。ことりの膝に関して色々あった時の海未(確かSID)を彷彿とさせました。
そんな過去から「助けられるばかりじゃ嫌」、「かのんと並び立てるようになりたい」と思った千砂都。やがて彼女は自分に自信を持つ為に、かのんが出来ない事を一人で出来るようにならないと、と考えるようになり、ダンスを始めました。3話でクゥクゥのスカウトを断っていた本音の部分がコレですね。「ダンスで結果を出す事=かのんと並ぶ資格を得る事」と千砂都の中で決心していたので、あの場でスカウトを受ける訳にはいかなかった。そう思うと、あのシーンでの複雑な彼女の表情の意味合いが変わってきます。これはかのんがスクールアイドルをやると決心した2話辺りから見返す必要がありますね…!
閑話休題。
勝てなければ結ヶ丘を退学&海外へ留学。勝てばかのんに並び立てるようになったと自信を持てるからとダンスを引退しスクールアイドルに参加、と重すぎる覚悟を決めてダンス大会に臨んだ千砂都。
上記のかのんとのエモいやり取りを通じて少々不安定だった精神状態が安定した彼女は、無事大会優勝を飾る事が出来、自信を持って普通科へ転科。晴れてスクールアイドル同好会の仲間入りを果たしました。仕方ないとは言えダンス大会の描写がオールカットなのは残念でしたが、めでたし、めでたし。っていう感じです。
いやぁ…しかし、振り返って見ると色々と凄いですね。
ある意味ノルマと化している幼馴染み回ですが、相も変わらずエモーショナルなお話でした。
独り立ち出来てなかったと自虐的になっていた千砂都の覚醒は待ち望んだ事でありましたし、サニパに断わってライブの順番を後方にズラしてまで千砂都の応援に駆けつけるかのんのヒーローっぷりも良かったです。かのんのこの動きは、歩夢のライブを見て家族旅行から単独帰宅した侑と同じ匂いがしましたね。ラブライブの幼馴染みはどれも強豪揃いです。
1話の感想において、「千砂都はあまり幼馴染みらしくない」、的な事を発言しましたが、千砂都もかのんも十分ラブライブシリーズの幼馴染みでしたね(謎)。音楽科に合格出来、学校では大会への推薦を貰い、更にはその大会で勝てる実力があるダンスの原動力が純度100%で幼馴染であるかのんであり、ダンスに対しての未練等は一切ないというのは理解出来る域を超えています。この世界の幼馴染ってヤバいですね…
神津島ライブ
千砂都云々と並び、今回の目玉だった神津島でのライブ。
ここでは前回に続き、各キャラの性格やライバル枠であるサニパのスタンス等が描かれました。
各キャラの性格については、個人的にすみれの描写が良かったですね。悪態をつく&つかれながらもクゥクゥの面倒を見たり、中華料理を作った後、クゥクゥの顔を立てようとしたり。彼女の人の良さが存分に現れていました。建前と本音を使い分ける辺り、これがすみれなりのショウビジネスでの生き方の術なんでしょうね。
勿論、クゥクゥも黙ってはいません。サニパが提案した地獄のトライアスロンには即刻ダウンしたり、料理では失敗を重ねたりしましたが、ステージ制作では自身の力を発揮。1話から度々顔を覗かせていたDIY能力の高さを披露しました。また、本音と建前を使い分けるすみれと違って、トコトン直球勝負なのも改めて描写されましたね。料理のところとか、すみれの好意に甘えても良いはずなのに自分は出来なかったと自白するのは、クゥクゥの本音一筋な行き方を強く示していました。
サニパの面々に関しては、様々な面で完全にかのん達の先輩という事が描写されました。
彼女達は島の為にスクールアイドルをやっているそうで、学校のみんなと協力している発言や田舎出身という事から、嫌でもAqoursを彷彿とさせましたね。 かのんの一時帰宅を許したり、順番の変更(恐らく)を認めたり、かなり器の広いお方だと分かりました。
ただ残念なのが、大方の発言がサニパの太陽である悠奈の口から語られた事ですね。ナイトセクシーの摩央さんもそれなりに考えがあるのでしょうけど、それが殆ど見えなかったのが惜しいなと思いました。かのんと千砂都のように、恐らくこの2人も幼馴染みでしょうしね。サニパのバックボーンも気になってきました。個人的にはG’sの千歌と果南のような関係だったら嬉しいです。
そして、今回披露された新曲の「常夏☆サンシャイン」。
"サンシャイン"を冠しただけあって全力で盛り上がる楽しい楽曲でしたね。4人分の衣装や4人ver.の振り付けとかどうしたんだ、というツッコミは置いといて、ライブが楽しみな"アガル"楽曲でした。フォーメーションもちょこちょこ変わり、かのんと千砂都、すみれとクゥクゥというお決まりの組み合わせによる振り付けが可愛くて良かったです。
まぁ4人楽曲という事を考えると、登板機会に恵まれない楽曲になりそうですけどね…。「夢で夜空を照らしたい」とか「これからのSomeday」と同じ道を歩みそうです。
後、地味にこの楽曲がすみれの加入後一発目の楽曲なんですよね。なのに、メインは千砂都。しかもジャケットは幼馴染コンビ。
やっぱりすみれは「そういう残念な星の下」に生まれてきた子なのかもしれませんね。
ちょっと恋さん!?
前回はまさかのお休みだった恋さん。更に5話と6話の間にパラリンピックがあった事で、今回は2週間の登板間隔を空けての登場となりました。
1話や2話では「音楽系の活動をするからには結ヶ丘の名に恥じぬ事を行う必要がある」というような趣旨の発言をしたにも関わらず、後に「スクールアイドル以外なら応援出来るのに…」と態度を軟化。更にはファーストライブ前後では心配そうにかのん達の姿を見守るという不安定さが見られた恋。
今回は神津島に行っていない都合上、千砂都と接する場面が出番の10割を占めていたのですが、以前までの態度とは対照的に、かなり友好的に接触していましたね。千砂都が音楽科だからなのかは分かりませんが、「ここまでのアニメ版恋ってこんなキャラだっけ?」と驚きました。勿論、我々は5人で仲良くやっている彼女達を知っているので、恋が加入した後、彼女がどんなポジションに居るのかを把握しているのですが、アニメではまだまだその域に達していません。勿論、前述の通り、3話の段階で軟化の前振りはありましたが、少々「可愛い恋」の登場が唐突過ぎた気がします。いや、ひょっとすれば、音楽科内での恋は今回のような言いたい事を中々言えない感じでいる可能性もあります。まぁそんな可能性、微粒子レベルでも存在しているか怪しいですけどね。
それにしても、現状4人で完成しているように感じられるLiella!(仮)に、恋はどのような経緯で入るのでしょうか。今の所マジで入る隙間ありませんし、今回やり取りがあった千砂都は兎も角、普通科在籍で敵対経験のあるクゥクゥ辺りからの印象最悪な筈ですからね。ここから如何に逆転ホームランを打つか楽しみです。
少なくとも、「恋は、本当はかのん達と友達になりたくてスクールアイドル嫌いを装っている真っ直ぐな子で、悪いのはそれに気づかないかのん達。」みたいな天地がひっくり返る性悪エピソードにはならなさそうなので安心している自分が居ます。今の所大きな減点が無く加点要素の多い『スーパースター!!』アニメですからね。期待しています!
え?そんな胸糞悪いお話をやったゲームがあるって?そんな最強で最高のアイドルゲームがある訳ないでしょ?いい加減にして下さい。
まとめ
何故か嫌な記憶が蘇って来かけましたが、以上が6話の感想となります。
幼馴染の絆や自分で課せた枷の払拭等、1話で一気に色々な事を巧く描写したなと思います。夏感が薄れてしまった時に放送だったのは惜しかったですが、夏らしいアクセル全開の空気を感じられて良かったです。
次回は生徒会長選挙が行われるようですね。これまた嫌な出来事がフラッシュバックしそうなイベントですが、きっと何処ぞの「自由と専攻の多様性」が売りの学校が行ったヘイトスピーチやリコールのない、正当な選挙を行ってくれるでしょう。現在暫定である恋の生徒会長が決定しそうで嬉しい一方、ダンス大会優勝後即転科を決めた千砂都に対して理事長がどう思うか、些か不安です。まぁ次回は間隔を空ける事なく放送されるので、楽しみに待とうと思います。トリックスターであるすみれも活躍しそうですしね。面白い回になりそうです。
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