エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《ラブライブ!スーパースター‼ 第7話「決戦!生徒会長選」》これは…スクスタ?差別全開で新設校らしいフレッシュさは何処へ行ったの…?

中川さん、あなたの本当に大好きなことはなんですか?

生徒会の仕事が一番好きなことだと言えますか?

 

〜中略〜

 

反論、できますか?

 

あ、間違えた。

 

 

最初の学園祭は…

 

音楽科をメインに行う事と決定しました。

 

こっちだ、こっち。

って、おいおいおい。初っ端から公約違反ですか。幾ら何でもそりゃねぇぜ…

 

ラブライブ! スーパースター!! 6 (特装限定版) <最終巻> [Blu-ray]

 

かのんと千砂都の美しい友情が見られた第6話から早くも1週間。第7話が放送されました。

今回も延期等はなかったのですが、個人的に内田彩さんのライブに参加していたので、リアタイではなく録画で視聴しました。なるべくネタバレを踏まないようにしていましたが、悲喜交々様々な声を見てしまったので期待と不安が入り混じる中、再生ボタンを押しましたね。

 

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すみれは善い子

 

前回の次回予告から示されていた通り、今回の前半を占めたのは生徒会長を決める選挙でした。

暫定で働いていた恋が出馬するのは当然として、「我こそは!」と名乗り出たすみれ以外、立候補者が居なかった事が意外でしたね。そこまで人気な職でもないですけれど、依然として1話から続く音楽科優遇、普通科見下しの風潮が残っていたので、普通科からもう1人2人出馬しても良かったかなと思います。尺がないって?まぁそりゃそうだけどさ…

 

選挙パートでは、すみれの扱いの悪さが目立ちましたね。

前々からも"すみれ弄り"は存在していましたが、かのんを筆頭に何かとフォローがあった為、何とか体裁は保っていました。しかし、今回はフォローゼロ。クゥクゥはただ暴言を浴びせるだけになりましたし、前回にて虐められていた事が明らかになった千砂都さえすみれ弄りに加担していました。クラスメイトもすみれの存在を完全スルーしていましたしね。製作陣はすみれをにこや善子、かすみの系譜のつもりで扱っているんでしょうけど、悲惨さが目立ちました。

個人的に、まだLiella!での推しは決まっていないのですが、すみれの不憫さには目を向けられませんでした。すみれ自身は、かのんの過剰な卑屈な態度に釘を刺したり、音楽科優遇の体制に待ったをかけようと選挙に立候補したりと良い面が多く見られたので、何とも可哀想というか、報われないなぁと思います。たこ焼き買収で得票数がゼロを通り越してマイナスになったのは良く分かりませんね、はい。

 

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カムバック、スクスタの悪夢…?

 

実はシリーズ通して"マトモに"生徒会長選挙が開かれたのは今回が初めてとなります。音ノ木坂ではいつのまにか穂乃果が生徒会長になっていましたし、浦の星では廃校確定が原因なのかは分かりませんが最後までダイヤが生徒会長を務めあげました。虹ヶ咲はせつ菜…ではなく菜々がやっていますしね。その後代替わりをしたような気がしますが、あれも正当な選挙だとは全く思えないのでノーカンです。

 

で、話を結ヶ丘に戻すと、1話丸々選挙に使うのではなくAパートであっさり結果が判明しました。前述の通り、すみれがマイナス得票だったので恋が生徒会長に当選しました。まぁ妥当ですよね。彼女以外に適当な人も居ないので収まるべきところに収まったと思います。

 

そして、記念すべき生徒会長として開口一番の声明が、この記事のトップに掲げたものでした。

音楽科と普通科の融和をマニュフェストに掲げたにも関わらず、速攻な手のひら返し。悪名名高い栞子でさえ当選直後は公約通りに適性検査を行っていましたから、今回の恋は相当悪質ですよ。只でさえ恋への評価が下がっているのにまだ下げますか…

 

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悲しい(?)恋の裏事情

 

そんな意味不明な言動を取る恋には、そんな行動をするだけの理由があったそうです。自分には現状全く理解出来ませんでしたが。多分理由付けだろうという描写がありました。

 

取り敢えず纏めると、今回の作中の描写から、恋の母親は既に他界している事。そして、その母親と結ヶ丘の理事長は結ヶ丘の前身である神宮音楽学校の卒業生だった事。並びに、葉月家の財政状況が悪い事。最後に、それが影響して今後の学校運営に支障をきたす事が判明しました。で、恋は母親が遺した学校を潰したくないと色々画策している(しようとしている)事も本人の発言から分かりました。

 

…何か色々おかしくないですか?

一切言及の無い恋の父親関連はまぁ家庭の事情なので深くは追求しません。ここは良いです。ですが、個人的におかしいと思うところが幾つかあるんですよね。

1つ目は母親が他界している事です。何もサイボーグ化しろとか幽霊となって復活しろ、とか、そういう事を言っているんじゃないですよ。ただ、恋の母親が創立したのは何でしたっけ。和菓子屋?旅館?いいえ、学校です。かのん達が通っている結ヶ丘です。

なら「創設者の娘」という恋の肩書きは変じゃないですか?だって母親は他界しているんですよ?この世に居ないなら創立も何も出来ないじゃないですか。確かに学校は「来週から学校作りまーす」とか言って出来るものではないですが、それにしても創立1年目で創設者があの世にいるって何の冗談なんでしょうか。そんな直近にお亡くなりになったのなら忌引きで恋は学校に来る必要がないですし、そもそも母が他界したという精神的に辛い状況でスクールアイドルを敵視したりクーカーのライブを気にかけたりする余裕もない筈です。いやはや、どういう事だよ…。結ヶ丘の七不思議の一つですね。

 

2つ目は「葉月家の財政難=結ヶ丘存続の危機」という式が何故成立するのか、という事です。私学では卒業生等の大口スポンサーがいるのはある種当たり前ですが、それにしたってこの図式は成り立たないでしょ、と思います。どれだけ葉月家の出資が結ヶ丘の予算の割合を占めていたんですかね。しかも、どれだけの額を出資したら財政難に陥るのかをキチンと把握していなかった葉月家は中々に頭のネジが抜けてます。個人の家庭の財布と学校の財布は別だと思っていたのですが、実は一緒くたにしているのかもしれません。それはそれでヤバいですけれど。まぁ実際は恋がお嬢様だから金銭感覚が俗に言う一般人とズレている、という可能性もありますからね。次回に向けての「?」マークとして綴っておきます。

 

3つ目は、恋の発言と考えの乖離ですね。

学校を潰したくない、という恋の考えは分かります。しかし、なら、人数の多い普通科を敵に回すのは賢い選択ではないですよね。ただ単に音楽科を優遇するだけでなく、1回普通科に希望を持たせといての見下し発言ですから普通科の中で恋への心象は最悪でしょう。普通科の生徒や家族が周囲に恋の事を話したら、たちまち結ヶ丘の評判は下がり廃校へまっしぐらです。下手したら音楽科の中でも「自身の都合の良いように発言を二転三転する人」と捉えられかねませんから悪手な悪手を重ねるなぁと感じます。まぁ今思うと入学式で理事長自ら差別的発言をしていましたけれどね。音楽科だけでは学校が存続出来ないという事は前身の神宮音楽学校が証明しているだけに、何だかなぁ…って思います。

 

最後に、学校の存続云々に、いち生徒が介入する事ですね。

こればっかりは自分の常識と社会の常識がズレているのかもしれませんが、いち生徒が担うには学校廃校関連って事が大きすぎませんか?生徒会は生徒の学校生活を考える事が仕事であり、運営は大人の仕事の筈です。現在、現実の世界で行き過ぎた校則を撤廃するか否かで多くの学校が動いていますが、これは確かに生徒会の仕事の範疇です。学生生活に関わる事ですからね。

ですが、生徒が学校運営側に回るのは流石にやり過ぎでしょう。実際に聞いた事ありませんしね。『サンシャイン‼』は生徒と理事長を兼任している人が居たのでややこしいですが、基本的には学校全体を考えるのは大人の仕事であり、生徒が考える問題ではない筈です。それを生徒が考え始めたら理事長の存在意義が問われますしね。恋に関しては、只単に気負っているだけ、という事も考えられますが、どちらにせよ生徒会長だろうがなんだろうが只の生徒が学校運営を動かせるはずがありません。動かせるなら今現在運営している大人が無能にも程があるという訳ですから。何とか次回以降で上手い落し所に着地して欲しいですが…

 

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まとめ

 

という訳で第7話の感想でした。まぁまだ『スーパースター!!』のお話も、諸先輩方と同じく廃校云々になると確定した訳ではありませんが、正直視聴後は「またかよ」と思ってしまいました。前回、かのんが自分の為に歌っているという旨の発言をしていて「私を叶える物語」らしいな、と思ったのですが、それが崩されそうで少し心配です。

勿論、μ'sやAqoursのように"学校の為に"を目標にする事が不味いとか、そういう訳ではありません。ただ、「新設校で全員1年生。キャッチフレーズは『私を叶える物語』」。こういったプロジェクト開始時に公表された設定等からドンドンかけ離れていっている気がして、個人的に残念に思っています。「『サンシャイン‼』も通った道だろ!」と言えばそれまでですが、結局μ'sのマイナーチェンジ止まりで終わりそうなのが気がかりです。折角初期設定をこれまでのシリーズから刷新したのですから、Liella!らしい独自のお話を展開して欲しいですね。

等と愚痴を言いつつ、次回以降の展開で今回の感想も全然変わってくるんですけどね。タメ回だとは分かっていますが、気になって仕方がない粗というか要素が多すぎて、このような感想になりました。8話で「7話の粗はこの展開の為に必要だったんだ…!」と感じられる特大ホームランに期待しています。現状、恋の印象も最悪ですしね。上手い事フォローして欲しいです。

 

 

 

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