ローゼンクビストのクラッシュやパワーの不運、エリクソンの初優勝と見所が多かったレース1と同週末に開催されたレース2。各車サーキット特性やタイヤの持ち等のデータをたっぷり取れた事でレース1からどのような変化が起こるのか、楽しみにしていました。
同僚に捧げる勝利
今回のレースでPPを獲得したのはペンスキーのニューガーデンでした。
今年のペンスキーはここまで勝てていないので、8度目の正直として今季初優勝を目標にレース開始からトップをひたむきに走っていました。
レース終盤にジミー・ジョンソンのスピンによるコーションが出るまでは、コルトン・ハータの猛追を受けながらも首位を死守しており、苦しいながらもこのまま白熱したバトルがずっと見られると思っていました。
しかし、コーションが出てから状況は一変します。タイヤにキツイ戦略を取っていた事も相まって、後続が隊列となって彼に襲い掛かる事となってしまったからです。
'@JimmieJohnson spins and skids to a stop with less than 20 laps remaining. #INDYCAR
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まだインディカー転向後良い所がないジョンソン。難しいとはいえもう少し頑張って欲しいな。
ニューガーデンは、何とかレース再開後、再び後続とののリードを築く事が出来ました。これで今度こそチェッカーまで行けると思われた瞬間、またコーションが発令されました。
WOW. Romain Grosjean - the man who walked out of fire last year - just ran back to his car on fire this time to try and put it out.
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Remarkable stuff from @RGrosjean. #INDYCAR pic.twitter.com/A7eWwFfbTs
今度はグロージャンのブレーキから出火した事が原因でした。これにてグロージャンは2戦連続リタイア。残念。
試練に次ぐ試練に襲われるニューガーデン。再度のリスタートもバッチリ決め、トップの座を譲る気は全く見られませんでした。2位に居たハータの勢いはコーションを何度か挟んだ事で幾分か弱くなり、ニューガーデンの、そしてペンスキーの今季初優勝に向けて追い風が吹いてきたような感じがしました。
しかし、そう簡単に勝てないのがインディカー。
レース再開後すぐさま2台抜きを敢行し、そしてハータをもあっさり追い抜いたドライバーがニューガーデンに挑戦状を叩きつけました。そのドライバーの名は、マクラーレンのパトリシオ・オワード。第4戦のテキサスレース2にてインディカー初優勝を飾った、ノリに乗っている若手選手です。
'@PatricioOWard TO THE LEAD!
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一気に3つも順位を上げた勢いは止まる事を知らず、トップのニューガーデンも簡単にオーバーテイクしました。
そしてそのままチェッカーフラッグ。前日に大クラッシュをしたローゼンクビストに捧げる今季2勝目を飾りました。
Make a splash.@PatricioOWard // #INDYCAR // #MondayMotivation pic.twitter.com/ENDRSKNYRl
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正直、レース中盤までは上位走行をしているものの優勝争いに絡んでくるとは思ってもみませんでした。度重なるコーションを活かしてのこのトップチェッカー。この強かさというか、勝負所で一気にチャージをかけ勝利を掻っ攫う姿勢は今後の躍進が楽しみになるレース運びでしたね。今回の結果をもってランキングもパロウに代わりトップに浮上しましたし、これからの彼の大活躍から目が離せません。
個人的殊勲賞
優勝したオワードは勿論、後少しの所で勝利に届かなったニューガーデンも良いレースをしたと思います。今年のペンスキーは厄年ですが、それを跳ね返そうと孤軍奮闘していた印象です。正直、他のペンスキー勢の影、薄かったですもんね…今回。盛者必衰とは言いますが、それでも何時までもこの低空飛行が続くとは考えにくいのでライバルは今の間にポイントを稼ぐだけ稼いで欲しいですし、ニューガーデン達ペンスキー勢は、歯車が嚙み合うその時までめげずに頑張って欲しいものです。
また、22位スタートだった前戦の覇者、エリクソンも決勝ではいつの間にか9位まで帰って来ていましたし、素晴らしい走りをしたんじゃないかな、と思います。あまり映りませんでしたが。
Looks like a @DetroitRedWings game out on Belle Isle today between @rinusveekay and @Ericsson_Marcus.
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このビーケイの幅寄せでマシンを壊さなくて良かったですね。今年のエリクソンには単純な速さだけでなく、ツキもあるみたいです。好きなドライバーなので今後も頑張って欲しいです。同郷のローゼンクビストの分まで、ね。
今回の個人的殊勲賞は以上の3人ですかね。
他にも、パロウ(4位→3位)やハータ(2位→4位)も良い走りをしていましたが、正直もう少し上を目指せた感があるので、今回は該当せず、という事で。琢磨選手も19位スタートから12位と結果だけ見れば悪くありませんが一時は10位を走っていただけに少し残念です。まぁそもそも今年は予選があまり良くありませんからね。何とかひと踏ん張りして欲しい。
まとめ
という訳で第8戦の感想でした。2戦連続グロージャンがキーマンとなるちょっと意外なレース展開でしたね。レース序盤や中盤はあまり動きがありませんでしたが、ジミー・ジョンソンのスピンによるコーションからレースが大きく動いた印象です。最後がわちゃわちゃした分、「面白かった」という感想が残るレースでしたね。
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前述しましたが、今回の結果をもってポイントランキングに変動が起きました。これが次戦以降どのように作用するのかが楽しみです!
NEW CHAMPIONSHIP LEADER: @PatricioOWard! #INDYCAR // #DetroitGP pic.twitter.com/VtwvEoWYMq
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