エフライの感想記

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感想《2021 SUPER FORMULA 第6戦 もてぎ》チーム無限ウィーク。雨が演出した初優勝に初栄冠と嬉しい事が多すぎた。

約1.5ヶ月の間隔を空けてSFの第6戦が開催されました。舞台は前戦と同じもてぎ。前回のレースは、野尻選手が完勝した展開でしたが、今回は雨選手の登板があった事で予選決勝共に面白い展開になりました。

果たして野尻選手がタイトルを確定するのか。それとも他のドライバーが待ったをかけるのか。サッシャ含め海外勢の復帰もあったので、色々楽しい事になるのでは?とウキウキで迎えた週末でしたね。

 

 

完全無欠の無限ウィーク

 

F1ロシアGPのように雨に翻弄された今週末。ドライタイヤでアタックするのか、ウェットタイヤでアタックするのか。その事で明暗がクッキリ分かれる、そんなシビアな予選にてPPを獲得したのは、無限に所属する大津選手でした。ナカジマに移籍したホンダ勢エースの山本選手も2位につけ、更にはタイトルがかかっている野尻選手も3位と、ホンダ勢には視界良好な予選でしたね。

 

その勢いは決勝でも続き、野尻選手こそスタートから後方に沈みましたが、大津選手、山本選手共に順調にレースを引っ張っていました。あちらこちらで展開されている順位争いの甲斐あってか、スタート時に濡れていた路面は段々と乾いていき、レースは何時ドライタイヤに替えるかという面白いフェーズに移行していきました。スタートで18位発進から9位にまでジャンプアップした後、ズルズル順位を下げていた可夢偉選手を筆頭にぞろぞろドライタイヤにスイッチする各ドライバー達。ドライへの交換はまだ早いのか、それとももう行けるのか。各チーム頭を悩ます中で、1つ事件が起きました。

漸く入国許可が出て、今回のレースからSFに復帰したサッシャがスピンを喫したのです。これにてSCが出動。早期交換組は熱入れに時間が掛かった分損をする展開になりました。

面白い(?)のがここからで、スピンをしリタイアになると思われたサッシャのマシンが芝生から脱出出来、コースに復帰したのです。出動したSCは一体何の為に出てきたのか。誰しもそう思った中、意義を失ったSCは数周コースに居座りました。まぁ折角の出勤ですからね。居たい気持ちも分かります。でも、コース上の問題が無くなったのですから、サッサと撤収して欲しかったですね。

 

このSCのタイミングでは、まだウェットタイヤが優勢だったようで、山本選手、平川選手、福住選手の未交換組は交換組を一気に突き放しにかかりました。しかし、SCが長引いたのが裏目に出たのか、結局3人は早々にボックスを余儀なくされました。福住選手はピットミスのおまけもついていましたしね。不運すぎます。

勝負権を失った3人を余所目にトップに返り咲いた大津選手。このままもてぎ特有のパレードレースになるかなぁと思った矢先、2度目の事件が発生しました。

サッシャと同じく復帰組のカルデロンがクラッシュを喫してしまったのです。これにて2度目のSCが出動。これは意味ある出動でしたね。中継ではカルデロン本人の映像が流れてこなかったので心配です。まだ情報来ていませんよね…。多分大丈夫だと思うのですが…

 

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レースに話を戻すと、このカルデロンのクラッシュによるSCが三度の混乱を引き起こしました。というのも、トップ走行中の大津選手の真後ろにはラップダウンの大湯選手が居たんですよね。彼をF1みたいにラップバックさせるのか、それとも隊列の最後尾に行かせるのか。どちらかの対応をすべきだったな、と今更ながら思ってしまいます。何故なら、(恐らく)レース再開後すぐさまスローダウンを強いられた大湯選手を引き金にクラッシュが起こってしまったからです。

坪井選手のスピンは自爆なので置いておくとして、この山本選手と平川選手のクラッシュは解せませんね。2人が無事なのは良かったですが、冷や汗が出ました。嫌なブレーキ音と共にカメラが切り替わり、その後この映像が飛び込んできたので唖然としましたね。このクラッシュは、山本選手の過剰な幅寄せが原因なので、個人的には彼に非があると思うのですが、彼が後方確認を十分に出来なかったのは前方に周回遅れの大湯選手が居たからなんですよね。そう考えると、大湯選手をある意味放置した運営にも非があるんじゃないか、と思います。勿論、他のドライバーは普通に回避しているので山本選手に一切の非が無いとまでは言いません。ですが、これは避けられたクラッシュなんじゃないかな…と思ってしまいます。

 

このクラッシュによりまたもやSCが出動し、幾度目かのレース仕切り直しが行われました。

再開後は、大津選手と坂口選手のトップ争いや、関口選手と牧野選手の3位争い。その後方の野尻選手と松下選手の5位争い等、随所で接近戦が行われました。もてぎというサーキットの特性上、ド派手なバトルこそ中々行われませんでしたが、手に汗握る攻防が多く見られてとても楽しかったです。

これはトップ争い。ここを凌ぎ切った事が優勝を決めた大きな一手でしたね。

 

こっちは3位争いですね。1度は追い抜きを許したものの、隙を逃さず仕留めるのは、流石牧野選手です。F2で優勝を飾った腕は伊達じゃありません。見たか!コラァ!

 

そんな白熱したもてぎラウンドPart.2を制したのは、スタートからピットの関係以外では首位を譲らなかった大津選手でした。自身初のSF優勝。レッドブルカラーのSFマシンと考えてもガスリーが在籍していた時以来の優勝となります。これは来年が楽しみですね。将来的にインディカーに行くのか日本に残るのかは分かりませんが、明るい将来の布石になりそうです。

 

そして、5位に入り最終戦を待たずしてタイトルを決めたのが野尻選手。開幕戦から強さを発揮し、今回のレースも序盤こそ沈みましたが、そこから何とかこらえ、無事栄冠を掴み取る事が出来ました。

地味に、SFになってからホンダ勢の王者は、山本選手以来の2人目何ですよね。それだけ山本選手が強かったという訳です。今シーズンの結果を持って、そんな山本一強のホンダ陣営の状況が少しでも変わったら良いですね。山本選手は好きですけれど、彼以外にも強い人が出てこればシリーズとしてもって面白くなりますからね。期待したい所です。

 

この2人を擁しているチーム無限にとっては最良の日になりましたね。ナカジマとは対照的に予選決勝共に素晴らしい成績を残しました。来シーズンも期待しております!

 

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個人的殊勲賞

 

まぁ無限の2人は当確ですよね。大津選手は数多くのプレッシャーに潰れる事なく初優勝を飾りましたし、彼とはまた種類の違う重圧を背負った野尻選手もキチンとチェッカーまで走り切り、自力でタイトルを確定させました。改めて言う事は特にありません。お二人ともおめでとうございます!

おめでとうございます!

 

他には、11位スタートから力強いレースを展開し、6位入賞を果たした松下選手。予選クラッシュからロケットスタートをし、その後先陣を切るドライタイヤ装着と魅せ場を大いに作った可夢偉選手も凄かったですね。

スゲェ…。周りが良く見えているとはこの事なんですかね。

 

このクラッシュから10位入賞までカムバックするなんて、やっぱり可夢偉選手って半端ないですね。早く開幕して欲しいです。

 

また、中継には一切映りませんでしたが、12位発進から7位に返り咲いた一貴選手もお見事ですよね。残念ながらどういったレースをしたのかまでは把握出来ていないのですが、多くの混乱があった中しっかり生き残り、松下選手の真後ろでチェッカーを受けたのには驚きです。見たかったですね、一貴選手の走り。鈴鹿での楽しみにしておきます。

 

今回は以上の5人ですかね。偶然ですが、チーム無限と成績を残した海外組が該当者となりました。彼らが最終戦である鈴鹿でどのような走りを魅せてくれるのか楽しみですす。勿論、彼ら以外にも良いレースをした人は多く居ますから、より一層次戦が楽しみになりました。

 

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まとめ

 

という訳で第6戦の感想でした。1番の見所であるウェットタイヤからドライタイヤのスイッチは、サッシャ選手のスピンによるSCにて台無しにされた感はありますが、それでも十二分に面白いレースを見る事が出来て楽しかったです。

さて、最終戦は鈴鹿で行われます。タイトルが決まった事で、これまでとはまた違う空気感の中で開催される事が予想されます。普段と異なるレースを楽しみたいですね!鈴鹿というと、山本選手のお膝元ですし、今回のチョンボを帳消しにする走りに期待します!

 

 

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