エフライの感想記

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感想《2021 F1 第18戦 メキシコGP》母国凱旋ペレス。順位変動は少ないながらも見所のあるレースで観客も大満足!

大変面白かったアメリカGPから2週間。F1はメキシコにレースの場を移しました。ペレスの地元という事もあり、彼の所属するレッドブルがどのような活躍を魅せてくれるのかが見所でしたね。予選5時、決勝4時という地獄の放送時間の中、なんとか気合で観戦しました。予選は録画観戦でしたけどね。

 

 

今季9勝目!

 

そんなファンの期待に応えるように、レッドブルは素晴らしい躍進を果たしました。

予選こそ"自爆"によりセカンドローに甘んじたこのチーム。借りを返すと誓って望んだ決勝は、フェルスタッペンが素晴らしいスタートでトップに浮上すると、そのまま危なげなくトップチェッカーという最高の成績を残しました。レース自体、1周目に少し接触があったくらいで大人しい展開だったので、今回の彼には付け入る隙がありませんでしたね。本当、完璧なレース運びを実践しました。

 

そして相方のペレスも、フェルスタッペンに負けず劣らずの良い走りを魅せてくれましたね。惜しくもハミルトンには後一歩届かなかったものの、眠気を吹き飛ばす熱いバトルを行ってくれました。

が、正直言って、ペレス本人より彼の家族が目立っていた印象です笑。アメリカGPも訪問していたご家族ですが、今回は母国GPという事もあり、息子さんも観戦に来ていましたね。お父さんのはしゃぎっぷりは見ていてこっちも嬉しくなりますし、シャイな息子さんは癒やしでした。これからも彼らの喜ぶ表情が見たいですね。その為に、ペレスにはもっと頑張ってもらいましょう!

 

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対するメルセデスですが、今回はちょっと色々噛み合いませんでしたね。

フェルスタッペンと王座を争うハミルトンは、2位発進から2位フィニッシュと、結果だけ見れば悪くはなかったものの、中身は何とも言えないレースとなってしまいました。終盤のペレスからの猛攻を凌ぎ切った事に対しては、「流石王者だな」と感じましたが優勝したフェルスタッペンには結構差を付けられていましたからね。レース後の彼の浮かない表情が印象深く残っています。ですが、メルセデスの事です。油断するとまた強い彼らが戻ってくる事でしょう。レッドブルには警戒を解いて欲しくないですね。

 

で、トップ4の中で最も災難だったのがボッタスでしょう。

予選こそ下馬評を覆しPPを獲得しましたが、今回の彼のレースはここが頂点でした。

 

というのも、決勝1周目でリカルドに追突されてしまったのです。これに関してはレーシングアクシデントだと思いますが、この接触により、ボッタスのレースは実質終了しました。

 

その後は、抜けないコースでリカルドを中々抜けずに苦戦すると、

何時ぞやのモナコGPみたいにタイヤが中々外れないハプニングが発生。

 

更に追い打ちをかけるように、フェルスタッペンのファステストラップポイントを奪おうとプランFを敢行するも、当のフェルスタッペンの妨害を喰らうという不運が彼を襲いました。もう1度タイヤ交換を行い、前代未聞な2回目のプランF実行で何とかファステストラップ達成と、泣きっ面に蜂状態が幾重に重なる何とも不憫なレースでしたね。

「まぁそういう時もあります。」って言いたいですけれど、ハミルトンと比較して発生件数が多すぎる気がします。この際ですから、厄はメルセデスで出し切って来年以降乗るアルファロメオでは良い成績を残して欲しいですね。

 

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個人的殊勲賞

 

個人的殊勲賞ですが、先ず、優勝のフェルスタッペンは当確ですね。一瞬の隙も見逃さない、素晴らしいロケットスタートで一気に優勝を手繰り寄せました。初王座に向けて視界良好といったところでしょうか。

2年前の方が派手だった気もしますが、相変わらずここの表彰式は凄いですね。

 

また、劣るマシンで2位に喰らいついたハミルトンも殊勲賞に値する素晴らしい走りでした。

放置プレイは可哀想。ライコネンみたいに「Hello?」って言って欲しかったです笑

 

他には、今回の結果をもってアルピーヌと肩を並べる事となったアルファタウリの2台も良い走りをしましたね。

ガスリーに関しては、フェラーリを抑え切っての予選5位、そして決勝4位ですから中団勢で1番のレースをしたのではないでしょうか。予選は良いのに決勝は頓珍漢戦略で残念賞というイメージだったので、今回の結果は滅茶苦茶嬉しいです。

そして、角田くんも、決勝こそ1周目の混乱に巻き込まれてリタイアに終わりましたが、予選では素晴らしいアタックを魅せてくれました。グリッド降格が決まっている中、Q3に進出しガスリーをアシストしたのはコンストラクターズランキング的にも良い働きでしたね。

これは残念。仕方ありません。

 

で、今回の角田くんと言えば、予選での一件ですよね。

後方にレッドブルが来ているから邪魔しないようにコース外で彼らを行かせようとしたら、逆に怒られてしまったという謎の一件です。

「ちゃんとデータ見ていたか?」と言いたくなる程無様な発言ですね。当の本人は決勝1−3位なので忘れているのかもしれませんが、こういうのは良くないです。正直言って、只のペレスの自爆ですからね。これで怒られてはどうしようもありません。

レッドブル内での扱いが悪くなったらメルセデスに行きましょう、そうしましょう。

 

話が暗い方向に向かいそうなので、方向修正します。

後は、いぶし銀の強さで入賞を勝ち取ったライコネン(8位)、PU交換により後方スタートを強いられながらも10位入賞を果たしたノリスが個人的殊勲賞です。前者に関しては、前戦のスピンの雪辱を晴らす素晴らしい走りでしたね。今のアルファロメオのマシン&荒れないレース展開という2つの逆風がある中、きちんとチームに好成績を持ち帰りました。1周目の接触を避けられたのもポイント高いですね。後者も、抜けないというサーキット特性上、苦戦するかなと思いましたが、何とか1ポイントを獲得する事が出来ました。これはコンストラクターズを考える上で貴重なポイントとなりそうです。

 

今回の個人的殊勲賞は、以上の6人ですね。次戦以降も面白い走りをする人が現れたら嬉しいです!

 

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その他

 

「可もなく不可もなし」という言葉が似合うのが、フェラーリ勢の2台とアストンマーチンのベッテルですね。夫々、ルクレールが5位、サインツが6位、ベッテルが7位でチェッカーを受けました。まぁぶっちゃけ動きの少なかったレースなので綴る事は少ないのですが、フェラーリに関しては入れ替えの判断が遅かったですね。

もう少し早くザンユーを決断していれば、サインツはガスリーと接近戦を演じれたかもしれません。最後に順位を戻したのは今後を考えると良い判断でしたね。

 

ベッテルに関しては、序盤にジョビナッツィに引っかかった位で後は単独走行でした。相方がイマイチだっただけに彼の良さが目立った印象です。フェラーリやアルファタウリに結構引き離されていたので、勝手ながら今のアストンマーチンの限界さを身に染みて感じた一戦だったかように思います。

で、その相方であるストロールは、予選でクラッシュしたのが運の尽きでしたね。

最終コーナー手前で姿勢を崩しウォールにヒット。これにてQ1落ちを喫してしまい、それが災いして決勝も順位を回復出来ずに14位でレースを終えました。ベッテルと対象的なレースだったなと感じます。まぁ次戦以降で巻き返したら良いんですけどね。期待しています。

因みに。破損したウォールの修復作業場にマイケル・マシが顔を見せました。お元気そうで良かったです。

 

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フェラーリとコンストラクターズを争っているマクラーレン。今回はノリスがPU交換を行う為、ポイント獲得はリカルドに託したようなものでした。しかし、そのリカルドは1周目でボッタスに魚雷してしまい撃沈。後はひたすらにボッタスを抑え込む作業に邁進する事となりました。ノーズ交換後もペースは良くなかったので、接触によりマシンバランスが狂ったのかもしれません。勿体ないですね。後半戦は元気な彼が見られていただけに残念感が強いです。ボッタスを抑え込んだのは凄いんですけどね。今回の彼の仕事はまた別の事だったので、そっちを頑張って欲しかったです。こちらも次戦に来たいですね。

ケツだけ星人。

 

中盤形成されていた手負いリカルド&ボッタストレインに引っかかり入賞を逃したのがジョビナッツィですね。スタートを抜群に決め、同僚の遥か上、6位に浮上した時は今回こそ入賞出来ると思っていました。しかし、早めのハードタイヤへのスイッチが不幸を呼び寄せました。上記の2台のトレインの真後ろに出てしまった事で、ベッテルやライコネン、アロンソにノリスといった面々にオーバーカットを許す格好となってしまい11位フィニッシュがやっと。手が届く範囲にあったポイントは再び霧の中に消えてしまいました。こればっかりはジョビナッツィ本人がどうこうというよりチーム側のミスですね。ピット作業も極端に遅い訳ではなかったので、完全に戦略ミスです。残念。トルコGPでチームオーダーに従わなかった事が、このように返ってくるとは…。F1って中々に辛い世界ですね(違う)

 

アルファタウリとコンストラクターズを争っているアルピーヌは、アロンソが9位入賞を果たすのが精一杯でした。そもそもオコンのグリッド降格が決まっているにも関わらず、オコンにQ1を突破させ、アロンソをノックアウトさせた事から歯車が狂った気がします。しっかりオコンにトウ役を全うさせれば、もう少し違った結果になったかもしれませんね。決勝に関しては、アロンソがタイヤ交換を遅らせていたのが印象的です。ライコネンファンなので、彼の存在が気がかりでしたが、ハミルトンvsペレスの影響もあり、抜かれる事なく終われて良かったです。オコンは、1周目で両サイドに居た、角田くんとミックの2人を撃墜したのが唯一の戦果ですね。

レーシングアクシデントの範囲ですが、彼のマシンに大きな影響がなくて良かったです。まぁペースが上がってこなかったので多少はあったかもしれませんけどね。次戦以降のやり返しに期待です。

 

ウィリアムズとハースですが、4台揃って今回はあまり良いところがなかったですね。

ラッセルのQ2進出やロケットスタート(9位に浮上)はお見事でしたが、それ以降は防戦一方でした。流石のラッセルでもキツかったんだな…と感じてしまいました。ラティフィは…すいません。全然印象にありません。

ハースのミックは、上記の通りオコンに撃墜されてしまい、早々にレースを終了しました。マゼピンも良くも悪くも目立たなかったですね。ハースの活躍は来年にお預けです。復活出来るかは知りませんが。

 

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まとめ

 

という訳で第18戦の感想でした。レースの対局に大きな動きがなく、睡魔とのバトルが捗りましたが、ハミルトンvsペレスのバトルや、前戦の失敗を取り戻したライコネン等、見所がない訳ではありませんでした。順位変動が少ないながらも割と楽しかったです!

さて、次戦はブラジルGPです。スプリント予選が開催される予定となっています。予選、スプリント共に4時スタート、決勝に至っては2時スタートと相変わらず殺人的スケジュールですが、無理のない範囲で観戦しようと思います。インテルラゴスは毎回面白い事が起きるので、今年も期待しています!2年前のガスリーvsハミルトンのような手に汗握る攻防が見られたら嬉しいですね!

 

 

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↩前回開催