エフライの感想記

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感想《2022 F1 第5戦 マイアミGP》初のF1 inマイアミ。2台による優勝をかけたマッチレースは正直あまり…

本来、一国一開催である筈のF1。コロナウイルスの影響があったここ数年は仕方ないとしても、基本的にはこの原則は破られる事がありませんでした。しかし、数年前に運営がリバティに代わった事、更にはNetflixの捏造ドラマが人気を博した事をきっかけに、久々のスケジュール確定段階からの一国複数開催が実現しました。

舞台はアメリカ。ココ最近はCOTAで開催されていましたが、今年はそのオースティンに加えてマイアミが仲間に加わりました。シーズン終盤でも、ましてはカナダGPとの連戦でもない事に少々モヤモヤしつつも、初開催のレースを楽しみにしていました。相変わらず観戦し辛い時間帯でしたけどね。

 

 

ガチンコ対決

 

もはや今年のタイトル争いの主役であろう、ルクレールとフェルスタッペン。今回も、この2人による白熱したトップバトルが披露されました。

予選を制したのはルクレール。前戦のミスを払拭するが如く、素晴らしいアタックを魅せてくれました。相方のサインツも2位と、フェラーリがフロントローを占拠していましたし、今回こそ跳ね馬の大躍進が見られるかもとワクワクしましたね。

 

しかし、そんなフェラーリへの希望はフェルスタッペンが木っ端微塵に破壊しました。

有利な奇数グリッドスタートを活かし、サインツを早々にかわし2位に浮上したフェルスタッペン。

 

そこから抜群のレースペースを敢行し、僅か9周の段階でルクレールからトップの座を奪い取りました。

ここから何度か接近する事はありましたが、結局ルクレールは首位を奪還する事は出来ませんでした。

レッドブルは、想像以上にフェラーリより決勝を有利に戦えるのかもしれない。沿う感じさせる程、今回のフェルスタッペンは強かったです。後は信頼性さえ一定水準以上になると、レッドブルがシーズンを席巻するかもしれません。フェラーリファンの自分的にはそれは困るので、跳ね馬さんにはもっと頑張ってもらいたいです!

 

 

 

個人的殊勲賞

 

今回、トップ争いを演じた2人は当確です。もう余程の事がない限りルクレールかフェルスタッペンかで今年の王者は決まりでしょう。それくらいサインツとペレスを突き放すトップ2チームのエースです。

 

他には、失意の予選等々から巻き返し、入賞を果たしたラッセル(12位→5位)、オコン(予選不参加→8位)、ストロール(ピットレーンスタート→10位)の3名ですね。まぁスタート位置が下の方になったのは自業自得感が強いですが、この抜きにくいサーキットで大幅に順位を上げてポイントをもぎ取ったのは素直に凄いと思います。

特にラッセル、オコンはチームメイトにも勝っていますしね。世代交代の流れは確実に来ているのかもしれません。

 

後、メルボルンに次ぐ2回目の入賞を果たしたアルボンも素晴らしかったですね。今回は流石にウルトラロングスティント作戦は使いませんでしたが、それでもポイントを持って帰ってくる辺りエグい。「トップマシンは無理でも、そこそこのマシンなら望みうる最高の結果を獲得する」。これがアルボンへの評価となりそうです。

 

今回の個人的殊勲賞は、以上の6人です。次戦でも、素晴らしい走りを魅せるドライバーが現れてくれると嬉しいものです。

 

 

 

その他

 

先ず、優勝争いを演じた夫々の相方ですが、ミスが目立った印象ですね。

サインツはフリー走行でのクラッシュ。画像はないものの、ペレスはSC明けのサインツへの特攻ですね。同僚がほぼミスなく完璧なレースウィークを過ごし、優勝争いをしている事を思うと物足りない感が出てしまいますね。何とかチームメイトに食らいついていって欲しいものです。

 

7位のボッタスですが、まぁ非常に惜しいレースをしましたね。何事もなければメルセデス2台の前でフィニッシュ出来ただけに、最終盤のミスが痛すぎます。それまで特にミスらしいミスがなかったのも惜しいポイントです。予選ではちゃんとメルセデス喰ってますしね。どうにもこうにも、取りこぼしが多い印象があります。

相方の周は、マシントラブルにて早期離脱を余儀なくされました。ライコネン在籍時からある、チームのおっちょこちょい精神は中々抜けませんね…。周も良い走りをしているだけに悲しいです。

 

アルファタウリについてですが、正直「予選番長すぎ!」と思いました。2人揃ってQ3進出したにも関わらず、決勝のペースは見るも無惨なものでした。

ガスリーは最終的に、外回りからコースへ復帰する際にノリスを撃墜してしまいリタイアに終わりました。レーシングインシデントの範囲な気もしますが、個人的にはガスリーにはキチンと周りを見て欲しかったですね。

ノリスファンな事を抜きにしても、少々軽率なコース復帰だったかなと思います。まぁ楽観的だったというのはノリスにも言える事なんですけどね。でも、復帰する方が気を使うべきだと個人的には思います。

 

角田くんに関しては、フリー走行からガスリーを上回っていたので、大変期待していました。実際、Q3の最終アタック以外は勝っていましたしね。決勝は入賞は固いと思っていました。ですが、現実は非常。リタイアするマシンがあったものの12位フィニッシュがやっとの結果でした。イモラの走りがとても良く、2戦連続好成績を残せるとも思っていただけに残念ですね。次のカタロニアでは吹っ切れて走って欲しいです。

 

ハースに関しては、アルファロメオ程ではないにせよ勿体ないレースとなりました。そもそも前半の段階でチームオーダーを出すのが遅すぎましたし、後半は後半で2台とも夫々別のアストンマーチンと接触しましたしね。ポイントを幾つか獲得出来ただけにう〜んと思います。特にミックに奮起して欲しいですね。マグヌッセンは、出来る範囲で最善の事をやっているように見えますが、ミックは無理している感マシマシですから。何とか早期に入賞ないしはQ3進出を果たし、バタバタ感を消していって欲しいです。

 

最後に纏めてですが、ハミルトン、アロンソ、リカルド、ラティフィ辺りは、結果があまり良くありませんでしたね。個人的にはアロンソは色々魅せてくれたので大変面白かったのですが、ペナルティを受け、残念ながら入賞圏外に落ちてしまいました。

ハミルトンは、ラッセルに負けたのが今後響きそうですね。ポンコツマシンを操る腕が、V6PUメルセデスに乗っている上で鈍ったのでしょう。ですが、油断した時に襲いかかってくるのが、このシルバーアローです。何とか正気を見出してトップ争いを引っ掻き回してほしいですね!

 

 

 

まとめ

 

という訳で第5戦の感想でした。もっと面白くなるのかな、と思ったのですが、あまり追い抜きがなく単調なレースだったように感じました。やっぱりコース幅はある程度必要ですね。来年はもう少しレイアウトに工夫をこらして欲しいです。時間帯的にも寝落ちする可能性があるので、何卒、よろしくお願いします。

さて、次戦はカタロニアです。第2の開幕戦っていう言葉はもう死語ですかね笑。ですけれど、各チーム恐らくアップグレードを導入してくるでしょう。予算制限があるので、今までのようなド派手な変更はないかもしれないっていうのが残念なところなんですけどね。それでも、戦力図が変わる可能性が万が一でもあるかもしれないので、そこを楽しみにしておきます。あそこもマイアミと同じく抜きにくいコースなので、決勝レースはあまり期待出来ませんしね…