エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《Formula E 2020-2021シーズン(第7シーズン) 第13戦 ロンドン》色々言いたい事があるけど、「メルセデス完全復活!!」で良いかな…

オリンピックの裏でひっそりと開催されたFEロンドンラウンド。比較的観戦しやすい時間帯という事もあって、リアタイ視聴する事が出来ました。タイトル争いもそろそろ大詰めなので、単純なレース結果以外にも見所が光るレースでしたね。

 

 

復活のシルバーアローとモヤモヤ

 

上位進出した人が損をする方式となっているFEの予選。この沼にハマり、ここ数戦はシーズン序盤のような躍進が見られなかったメルセデスですが、このロンドンでは久々に息を吹き返しました。特に、バンドーンがPPを獲ったのは嬉しさマックスでしたね。相方のデフリースも4位につけていましたし、2台揃っての表彰台も夢じゃないな、と思い、決勝を待ち望んでいました。

 

そして実際、2台は力強い走りを披露してくれました。バンドーンはPPスタートからトップを快走し、デフリースは、前戦に続きターン10でのオーバーテイクを幾度となく魅せるという、完璧な展開。これは1‐2フィニッシュも堅いと確信したのを覚えています。

今回もデフリースはノリノリ。早くF1に来てくれ。

 

しかし、そう上手く事が運ばないのがFE。また後述しますが、ディグラッシがルールの隙を突く奇策でSCラン中に首位に浮上した辺りから、メルセデス完勝の歯車が狂いました。

なんと、SC解除後に、日産のローランドがバンドーンに対して魚雷アタックをけしかけたのです。オーバーテイクを試みての接触ならまだ理解出来ます。しかし、今回のローランドの特攻はブレーキミスという、至極単純なミスによるものでした。正直、腹が立って仕方ないですね。ここ最近不運が集っていたバンドーンの晴れ舞台となりそうだっただけに、ショックの振れ幅が大きすぎます。

悲しい。こういう姿は、見ているコッチが悲しくなります。

 

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それにしても、ローランドは、普通に走っていれば、どんなに低く見積もっても4位は獲れたと思われるだけに、何故あのタイミングでインを伺うような動きをしたのかが全く分かりません。前も後ろもそこそこ空間がありましたからね。攻撃も防御もする必要が無かっただけに、謎の行動です。今回はブエミも暴走していましたし、日産には良い所が1ミリもなかったですね。割と本気に、ルノー時代の方が、速かったし手強かったし強かったです。日産に代わってからルノー時の良い部分が全部吹っ飛んでいる気がします。

 

↑ブエミの暴走。これはラストが曲がり切れないのは当然ですね。WECのブエミはあんなに安定して強いのに、どうしてFEはこうなった…

 

また、ブエミと同じくFEで暴走しているのがロッテラーですよね。今回彼は、元同僚のダコスタを壁に追いやり、撃墜しました。

いや、これは悪質すぎ。完全に壁に押しやっていますね。SFやWECのロッテラーには、こんな荒いドライビングをするイメージが無かったので残念ですね。後、このロッテラーの行為を正当化する解説陣もキモチワルイ。

 

話をメルセデスに戻すと、デフリースは僅差で優勝を逃したものの、2位表彰台を獲得する事が出来ました。後一歩だったんですけどね。シーズン3勝目に半分手が届いていただけに"惜しい"という感情が湧いてきますが、それでもキッチリ上位フィニッシュを果たし、ポイントを稼げたのは収穫だと思います。これでランキングもトップに躍り出ましたしね。最後のベルリンで王座獲得を決めて欲しいものです。

 

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個人的殊勲賞

 

正直、日産に対するヘイトが溜まっているのですが、個人的殊勲賞に行きます。先ず、メルセデスの2人は当確ですね。

「yet…」に垣間見られる、メルセデス側のイライラが今回のレースを象徴していますね。滅茶苦茶悔しいですが、デフリースが2戦連続表彰台に登れて良かったです。バンドーンのチャンピオンの可能性は無くなってしまいましたが、次戦こそ2台揃ってシャンパンファイトを行って欲しいです。

 

気持ちが痛い程分かる…

 

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他には、3位スタートから前戦の借りを返したマヒンドラのリンも良かったですね。ごちゃごちゃしている面々に一切関わる事なく、FE初の優勝を飾りました。こればっかりは嬉しさが溢れてきます。個人的には、デフリースに勝って欲しかったですが、チームのはしゃぎようとか、今回のリンのパフォーマンスを見るに、そんな気持ちは吹き飛んでしまいます。

ここまで嬉しさを爆発させるのも珍しい気がする笑。ハイドフェルドやローゼンクビストらが所属していた時から、このチームの空気感が好きだったのですが、数年経った今も変わっていないようで嬉しかったです。次戦以降の躍進も期待しています!

 

また、ゴタゴタでカメラに映る事はほぼありませんでしたが、18位スタートから7位に入ったキャシディも良いレースをしたと思います。具体的にどのようなレースをしたかは分かりませんが、11ポジションアップは中々出来ない偉業です。ルーキーですからね。これは将来有望です。

 

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そして最後に、関係者、ファン、運営の全員を混乱に陥れたディグラッシも殊勲賞に値する活躍を魅せたと思います。「ピットロードが短い」、「SCが遅い」、「ピットが入口・出口共にオープン状態」という抜け穴を突き、セルフドライブスルーからのトップ浮上には驚きでした。残念ながら、「ドライブスルーペナルティ以外にピットロードを走る時は完全静止しなければならない」という規則に触れた為、ドライブスルーペナルティが課され、最終的には黒旗、失格処分となってしまいましたが、グダグダ怠慢運営に自身の失態を認めさせる素晴らしい動きだったと思います。

これで完全静止しとけば完全に合法でしたからね。逸る気持ちは分かりますが、惜しかったなぁ…。JSPORTSの解説陣は「フェアじゃない」とかなんかウダウダ言っていましたが、規則上合法ならOKですからね。現実の法もその考えですし、モータースポーツに焦点を絞っても、6輪タイレルとかダブルDRSとかFダクトとかDASとか、抜け穴を突くのは恒例行事と化しているので、こればっかりは穴を放置していた運営側のミスですね。運営側からすれば、ディグラッシが完全静止していなくて助かった感じですよ。これで完全静止していれば、ペナルティ出せませんでしたからね。

ピットに入ったタイミングで出口を赤信号にする等、やり方が色々あったにも関わらず何もしなかった運営に一石を投じたディグラッシ&アウディ。今シーズンをもって撤退するこのチームですが、置き土産にとても大きな課題を残して卒業しそうですね。

ただ、これは酷いなぁ…

 

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まとめ

 

という訳で第13戦の感想でした。日産勢に気分を悪くされましたが、全体的には、激しいバトルがあちらこちらで見る事が出来、満足度が高いレースとなりましたね。ディグラッシの奇策もありましたし、退屈しない45分の戦いでした。

さて、次戦はベルリンです。早いもので、ここの2連戦でFEは閉幕を迎えます。タイトル争いは果たしてどうなるのか。卒業組は有終の美を飾れるのか。見所が多いレースとなりそうで、今から楽しみです。

ドライバー、コンストラクター共に接戦なFE。これがどのような結末を迎えるのか、とてもドキドキしますね!

 

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