エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《Formula E 2020-2021シーズン(第7シーズン) 第6戦 バレンシア》前戦の反省を活かしたレース。それでもあちこちで熱いバトルが展開。

雨によってカオスなレースとなった第5戦から一晩。同じサーキットにて第6戦が開催されました。前夜の反省から各車どのようなレースを魅せてくれるのか、とても楽しみにしていましたね。ランキング順にアタックする予選方式が、第6戦になって上手く作用し始めた事、そして、前戦と違い完全なドライコンディションになった事。これら2点がレースに面白い効果を及ぼしてくれるのでは、と期待して観戦を始めました。

 

 

大まかは静かなレース、でも…?

 

第2戦以来、久々のスタンディングスタートとなった今回は、前戦と打って変わって、隊列状態が続くレースとなりました。各車、前日の反省からか、スリップストリームを利用して電費を稼ぐのが主流になっていましたね。特に2位発進だったリンが、トップのデニスを抜く事をせず、執拗に追い回していたのが印象的です。その流れは、上位陣以外にも波及し、後方スタートだったディグラッシとミュラーがアタックモードに入る残り約33分まで静かなレースが展開されていました。

 

上位陣は、3位を走行していたターベイがアタックモードに入った事を皮切りに続々と動いてきました。「これで白熱のトップ争いが見られる!」、そう思った矢先、事件が起こりました。

 

 

3位走行中のナトが、デニスを追い回していたリンに魚雷アタックをかましたのです。これでリンは8位くらいにまで後退。優勝争いから脱落してしまいました。勿論(?)、ナトにペナルティ(5s)は出たのですが、後半に見られたであろう首位争いを見る事が出来なくて残念でした。

 

例え前半は静かでも、アタックモード1つで動きが発生してしまうのがFEの特徴。その流れは今回も止まらず、更にここでもう1つアクシデントが発生しました。

 

 

後方スタートから入賞圏内まで上がってきていたバンドーンを、ブエミが壁に押し付けてしまったのです。これでバンドーンはリタイア。ブエミも流れが狂ったのか、最終的に11位に留まりました。バンドーンファンとしては残念極まりないですね。見え辛かったのかもしれませんが、もう少しブエミはインを警戒しても良かったと思います。残念。

 

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ルーキーデニス、ポールトゥウィン!

 

そんな荒れている後方の事なんて露知らず。リンが沈んだ事で楽になったデニスは、そのままチェッカーを受け、参戦6戦目にしてポールトゥウィンを飾りました。完璧なレースを披露してくれたので、本当"お見事"としか言えないですね。個人的には、リンとのバチバチなバトルを見たかったのですが、まぁそれは仕方ありません。ルーキーながら、PPからのスタートを決め、キッチリ勝利を収めた彼を賞賛すべきです。

 

おめでとう!!!

 

2位に入ったのは5位スタートのロッテラーでした。本来は2位スタートの筈でしたが、前戦の接触によるペナルティで、この位置からのスタートでしたね。今回は、FEで良く出没する魚雷モードのロッテラーは影を潜め、WEC時の素晴らしい彼が姿を見せました。これは宝石のようなロッテラー、もう何処にも行くな。

 

3位はリンでしたね。ナトの追突から順位を下げていましたが、何とかここまで帰って来ました。終盤、ラストやローランドをオーバーテイクした時の動きは素晴らしかったですね。彼にとっては勝てたレースだったので悔しいはずですが、この気持ちを次戦以降に繋げて欲しいものです。

 

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個人的殊勲賞

 

さて、今回は優勝のデニス、3位に舞い戻ったリンは堅いでしょう。これからのFEは、彼らが引っ張っていきそうな予感がするレースでしたからね。

また、22位スタートながら10位入賞を果たしたディグラッシは流石の一言に尽きます。FE初戦ウィナーもまだまだ健在なようで嬉しいです。今年は今の所不調気味ですが、何れトップ争いに帰ってきてくれる事でしょう!

 

そして、ディグラッシと同じくスターティンググリッドから大きく順位を上げた人、ラストも良いレースをしたと言えるでしょう!14位スタートから表彰台まで後少しという6位にまでポジションアップしたのは良い意味で驚きでした。DTM王者はここでも速いみたいですね。

最後に、NIOという非力チームで、4位スタートから8位入賞を果たしたターベイも頑張ったと言えます。完全に、段々良くなっていくコンディション&ランキング順に走行という予選の恩恵を受けての結果ですが、NIOの惨状を考えると上出来です。彼が速い事は、以前までのシーズンで証明済みなので、早く上位争いに戻ってきて欲しいですね。

 

以上の5人が今回の該当者ですね。推しドラの大半が不発だったので、少し悔しい気持ちもありますが、こうやって良い走りを魅せてくれたドライバーが多くて嬉しいです。次戦以降もこういったドライビングを披露してくれる事に期待します!

 

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まとめ

 

という訳で第6戦の感想でした。序盤は静か過ぎるレースでしたが、アタックモード突入からレースが動き、各所でバトル発生。そして最後は、もう1周走るかのハラハラ感と、前回程ではありませんが、見応えのある面白いレースでしたね。各車あんなに調節していたのにも関わらず最後は電欠ギリギリなのは、見ていてヒヤヒヤしました。デニスが、露骨に1周少なく走る為に、後続車に接近されるのを承知で牛歩戦術を敢行しましたが、これが無かったら2戦連続DNF祭りでしたね笑。危ない危ない。本当、このカテゴリーは見ていて飽きないな、と感じる2レースでした。

 

 

さて、次戦は5/8のモナコですね。遂にフルコース解禁という事で一体どうなるのかワクワクしています。1day開催なのが少し残念ですが、F1らとはまた違うレースを魅せてくれそうですよね!楽しみに待っています!

 

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おまけ

 

 

今回は全くツキが無かったメルセデス。それでもまだランキングリードしてて一安心しました。次戦こそはキャシディ、ウェアライン共々飛躍しますように…!

 

☆同週末開催レース

 

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