エフライの感想記

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感想《2022 F1 第9戦 カナダGP》同期デビューによる白熱の優勝争い。予選と決勝で性格が違いすぎる…!

早いもので第9戦となった今年のF1。舞台は久々のカナダ、モントリオールでした。コロナ云々があったので3年ぶりの開催ですね。もうこんな世の中になって3年か…という妙な気分になりました。予選は5時、決勝は3時スタートと相変わらずの殺人スケジュールで開催の第9戦。一体どのようなレースになるか楽しみにしていました。

 

こちらは久しぶりの開催に心躍ったウッドチャックくん。轢かれなくて良かったね。

 

荒れた予選に激アツな決勝

 

今回の予選は、幸か不幸か雨に見舞われました。この天候により勢力図のシャッフルが行われました。

その最たる例がフロントローを獲得したアロンソでしょう。マクラーレンホンダやV6PUのフェラーリがポンコツすぎたので、かなり久方ぶりのフロントローですね。12年のドイツGPでPPを獲得して以来、10年ぶりの快挙でした。

その他、ハースが3列目に居たり、逆にガスリーがQ1落ちを喫したり。色々面白い展開になったと感じています。

 

そんな大荒れの他車に目もくれず、PPを獲得したのはフェルスタッペン。タイトルを争うルクレールがPU交換によるグリッド降格を強いられた為、彼にとっては獲る必要のある価値あるPPでした。相方のペレスはクラッシュを喫したものの、前述の通り2番手がアロンソな事から、このレースはフェルスタッペンのものだろうという予感がプンプンしていました。

 

で、決勝ですが、3位のサインツがスタートでアロンソを交わしフェルスタッペンを猛追する展開となりました。と言ってもフェルスタッペンの速さは異常。まぁ普通な展開なら、フェルスタッペンが優勝を飾るのは間違いないという流れで、正直眠気が襲いかかってきました。

そんな眠気を吹き飛ばしたのが、角田くんのクラッシュでした。

予選開始前からルクレールと同じく後方スタートが決まっていた今回の角田くん。今レースの彼は、ダメージリミテーションの、ポイントを少しでも獲れたら儲けものな苦しいレースを強いられました。それに加えアルファタウリのポンコツ戦略も相まって、角田くんはきっと焦っていたんだと思います。

「焦りは禁物」を体現がするが如く、彼はピットアウト直後にクラッシュを喫してしまいました。今季初の自責ですね。こういう事もあると切り替えて、次戦以降頑張って欲しいものです。

 

話が逸れましたね。

この角田くんのクラッシュにより、SCが導入されました。で、ここからフェルスタッペンとサインツという同期デビュー2人による超接近戦が演じられました。

1s以内の接戦を制したのは、PPスタートでずっとレースをリードしていたフェルスタッペンでした。これにて今季6勝目。勝ちすぎですね笑。シーズンの3分の2を勝ってるなんて化け物ですか…

 

一方、サインツにとっては、悔しさしかない結果でしたね。「残り2周のヘアピンを上手く立ち上がっていれば…」や「そもそもQ3最終ラップのシケイン立ち上がり後にアクセルを踏みすぎなければ…」等々と、悔やむ点は多くありますがタラレバは意味をなしません。しかし、今回の彼のレースは素晴らしいものでした。自分も優勝の可能性があると自信を持って欲しいと思います。ルクレールには劣るかもしれませんが、何かあれば優勝を獲れるよう、引き続きプッシュして欲しいです。

 

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個人的殊勲賞

 

さて、今回の個人的殊勲賞ですが、ナイスファイトを魅せたフェルスタッペンとサインツは当確です。当然ですよね。同期デビューで共にレッドブル育成と、因果が強い2人のレースは、見ていて胸アツなものでした。今後もこの2人のバトルは見たいですし、フェラーリファンの自分的には、次の機会にはサインツが勝って欲しいですね。

 

他には、最後尾スタートから5位にカムバックしたルクレールも凄かったですね。

このピットミスさえなければメルセデスの片方を喰えたと思うだけに、やっぱりルクレールの敵はフェラーリだと感じます。

予選時のルクレール。悲しい…

 

また、3位フィニッシュを果たしたハミルトンや、ポンコツ戦略によって順位を奪われたアロンソも素晴らしいレースをしたと思います。

ハミルトンに関しては、金曜日、もっと言えばアゼルバイジャンから考えると、表彰台は天外の結果ですね。開幕戦以来のポディウムって結構間隔空いたなぁと思います。ポーパジングを克服したハミルトンは厄介なことこの上ないでしょう。次戦は母国GPですし、彼の活躍に期待しています。

 

アロンソは、本当勿体なかったですね。

スタートでサインツに抜かれたのは仕方ないとしても、そこからミディアムで引っ張ったのは謎すぎました。結果的にSC時にタイヤ交換した事でハードを伸ばした意味が消え失せましたし、その後ウィービングによるペナルティを喰らうしで散々な決勝となりました。

ぶっちゃけ去年の最終戦と何が違うんだ…?と個人的には思いますけどね。

まぁそれは置いといて。2位スタートを踏まえると、取りこぼしが多すぎるレースだと感じました。ペナルティを抜きに、オコンの後塵を拝していたのは解せませんでした。やっぱり彼の不幸はまだまだ続いているようです…

 

最後に、ハードスタートで決死のディフェンスを展開し、Q1落ちの18位から10位入賞を成し遂げたストロールですね。前戦の鬱憤をが如く、凱旋レースで結果を残しました。荒れた展開でしれっと上位にいるイメージを彼に持っていたのですが、それを覆すようなクレバーなレース運びでした。これをバネに次戦以降もポイントを稼いで欲しいものです。

 

今回の個人的殊勲賞は、以上の6人ですね。シルバーストンでは誰が飛躍するのか、今から楽しみです!

 

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その他

 

フェルスタッペンの相方であるペレスですが、今回彼は全くと言って良いほど良いところがありませんでしたね。

雨の予選では、足を取られてしまいQ2ノックアウト。

巻き返しを狙って決勝では、マシントラブルによりリタイアを強いられました。こればっかりは仕方ないですね。次戦以降での復権に期待です。

 

今回も4位に入り、開幕戦からの連続上位入賞記録を継続させたのはメルセデスのラッセル。予選でドライタイヤを履いたチャレンジは大変果敢で、凄いと思いました。

決勝は影が薄かったですが、それでも4位チェッカー。安定感の極みですね。いずれ優勝を成し遂げてくれる事でしょう!

 

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アロンソの影に隠れた感があるオコンですが、彼も最終的には6位フィニッシュと素晴らしい成果を残しました。予選も7位でしたしね。ラッセル共々仕事人感が凄まじいです。彼に関しては、長い間ルクレールを封じ込めていましたからね。魅せ場もあり結果も残すと、満点の活躍をしました。次戦の活躍も楽しみです!

 

アルピーヌ共々、W入賞を果たしたのがアルファロメオでした。ボッタス7位、周8位と勢力図と大きく乖離しない、良い結果でしたね。予選も荒れた中で周がQ3に進出していましたし、トラブルが無ければ速さがあると改めて感じさせる週末でした。個人的には周が入賞したのが嬉しかったですね。散々トラブルに泣かされた彼ですが、ようやく開幕戦以来のポイントゲットです。先輩から色々学んで飛躍していって欲しいものです。

 

マクラーレンですが、今回はポンコツでしたね。いや、アゼルバイジャンも中々酷かったので「今回"も"」ですかね。前回はザンユー非発動とポンコツを露呈しましたが、今回はWストップでやらかしてしまいました。

ミックがリタイアした事によるVSCでWストップを敢行したマクラーレンですが、先ずリカルドのタイヤ交換にもたつくという失態を犯しました。これにて彼は、角田くんに抜かれるという始末。そして後方に居たノリスは、そのタイムロスの煽りを喰らうと、更にミディアムを誤って装着&ハードタイヤが未用意と散々なピット作業になりました。もう何も言えないですね。

これにより、リカルド11位、ノリス15位とポイント獲得を逃しました。特にリカルドに関しては9位スタートだっただけに悲しい結果になりましたね。これで2戦連続のやらかしを犯したマクラーレン。次戦では大きなミスがないレースをして欲しいですね。

 

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ベッテルとマグヌッセンは完全に戦略ミスでしたね。角田くんのクラッシュによるSCでタイヤ交換をしなかった彼らは順位を下げるしかありませんでした。まぁ持ちタイヤの関係もあるのでしょうけれど、ツキがないなぁと思いました。

特にマグヌッセンに関しては、1周目にハミルトンと接触した事によるオレンジボールで勝負券を失ったのが痛かったです。

果敢に挑戦しただけに、悲しい結末となりました。雨の予選で5位を獲得しスタートも良かっただけに落胆の度合いが凄まじいですね。個人的に彼を応援しているだけに、ショックでした。

 

ハースに関しては、6位発進だったミックも結局入賞を逃してしまいましたね…

今回は自責でなくマシントラブルでした。不運が彼を追いかけていますね。悲しいです。

このテンション上げ具合を考えると、日曜は悪夢でしたね。久々のポイント獲得が見えていただけに残念です。まぁプラス思考で考えると、ミックがトラブルが発生するまで周を抑え込めていた、という事でしょうね。シルバーストンではポイントを獲得して欲しいです。

マグヌッセンJr.、かわよ。

 

ウィリアムズやガスリーは、今回特筆すべき事がありませんでしたね。まぁそういうレースもあります。次戦以降に期待です。

 

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まとめ

 

という訳で、第9戦の感想でした。朝3時スタートという大変な放送時間でしたが、それに見合う面白いレースを見る事が出来ましたね。とても楽しかったです!

さて、次戦はシルバーストンです。もうそんなにシーズンが進んだのか…と時が流れるスピードに驚くばかりです。

ここではやはりハミルトンに期待してしまいますね。また、ティフォシとしてはルクレールのマイアミ以来の表彰台、そしてオーストラリア以来の優勝を待ち望んでいます!

スプリントでないのは少々驚きですが、どんなレースが見られるかとても楽しみですね!

 

 

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