エフライの感想記

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感想《映画 ゆるキャン△》スクリーンで描かれる大人になった野クルのメンバーたち。再集合した彼女たちが行った事とは…?

アニメや実写ドラマ等、幅広い分野で展開している『ゆるキャン△』。巷のキャンプブームを焚き付けた名作が、ついに銀幕デビューを果たしました。

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色々な話が作れそうな中、今回本筋に据えられたのは、なでしこ達イツメンがキャンプ場を作るというものでした。ぶっちゃけ、初めてメインストーリーを見た際の衝撃は凄いものでしたね。いきなり年月飛んだなぁと、そう感じました。そういう意味では一抹の不安がなかった訳ではありません。何せ、本格的に大人のなでしこ達を見るのは、この劇場版が初でしたからね…

 

で、いざ見た感想ですが、TVアニメで感じた『ゆるキャン△』の良さはそのままに色々とパワーアップしていたな、と感じました。

序盤に展開された、高校卒業後どことなく疎遠になっている野クルの面々が、アキ発案のキャンプ場作成の下に再集結する流れ。かつての仲間が集合する展開が好きな自分にとっては刺さりまくりましたね。アキがリンにファーストコンタクトを取ったのも物語序盤を考えると胸熱なものですし、新しい何かが起こるワクワク感が凄まじい序盤でした。

 

また、個人的な話をすると、リンが名古屋に住んでるいるのも良かったですね。というのも、自分もこの春から名古屋に移住したんですよ。名古屋駅前の捻れた塔とか桜通線の案内とか、身に覚えがありすぎる事ばかり描写されたので絶妙に嬉しかったですね笑。そのリンの日常シーンが流れた時の劇場内の反応も面白かったです。まさか住んでいる地域が銀幕デビューするとはね…

 

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話を戻します。

当時高校生だった、なでしこ達が社会人として働いているのは嬉しい一方、正直寂しさを感じましたね。その視聴者に寄り添うように、「大人になったからといって何でも出来る訳じゃない」という なでしこのセリフは、つい最近社会人の仲間入りを果たした自分に刺さりまくりました。

時間は十二分にあるけどお金がない学生時代と、お金はある程度あるものの時間が全く無い社会人。その差を、まるで毒のようにジワッジワと滲み出した後にこのセリフですからね。自分が置かれている状況も相まって、このセリフがあったリンとなでしこの温泉旅は作中で最も好きなシーンです。

 

流れで他のお気に入りのシーンを挙げると、赴任先の閉校式が終わった後、精神状態を心配するアキに対して、あの目ではない普通の目で「嘘やでー」と発言するイヌ子ですね。その直後に雨にも関わらずずぶ濡れで遊んでいたのもあって、高校生時代の2人を垣間見られて嬉しかったです。

 

他には、先程挙げたリンとなでしこ温泉旅であった、なでしこの「すっかり社会人でーす」という発言ですね。こればっかりは何で刺さったか自分でも分かりません笑。ですが、帰り道等で妙に記憶に残っている発言です。ここも、2人の学生時代の名残を感じられた、というのが頭に残った要因なのかもしれません笑

 

加えて、「好きなシーン」ではありませんが、TVシリーズとの違いとして、作中の時間経過が早かったと感じました。メインの登場人物が高校生でなく大人だから、という事が理由なんでしょうね。どうしても学生時代だと"卒業"を筆頭にイベントフルなので、中々おいそれと数ヶ月飛ばすことは難しいです。しかし、なでしこ達が社会人となった事で、あっという間に数日、数週間、数ヶ月の月日が流れました。

自分が良く見る作品に学園モノが多いというのも相まって、このスピーディな感じは新鮮でしたね。このお陰でスケールの大きい話が展開されていたので、「こういうのも面白いな」と感じました。

 

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という訳で、劇場版『ゆるキャン△』の感想でした。

TVシリーズと変わらない、いや、進化した作画や劇伴に加え、上記に綴った要素等、この作品は、『ゆるキャン△』ファンなら見て損はない作品だと思います。

確かに、子供(学生)と大人の違いを痛感する、ある意味で心が痛む作品となっいますが、学生時代の友人ならではの距離感を感じられ、大変満足感が高いですね。頻繁に会わなくとも、顔を合わせればあの時の関係に直ぐ戻れる。そんな空気をひしひしと感じられる良い作品でした。

映画で大人野クルを出してしまった以上、TVアニメでの続編を期待するのは難しいんですかね…?まだまだ彼女らのキャンプを見ていたいので、出来れば制作して欲しい所存です。

 

今年は、この『ゆるキャン△』の他に『からかい上手の高木さん』も銀幕デビューしますし、楽しい1年となりそうです!