エフライの感想記

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感想《2022 F1 第17戦 シンガポールGP》予選決勝共に雨に翻弄…。タイムレースとなった3年ぶりのシンガポールを制したのは…??

久々に開催される日本GPが着々と近づいてくる中、鈴鹿と同じく3年振りに開かれたシンガポールGP。元祖ナイトレース、SC出動率100%など、荒れる要素てんこ盛りのコースな為、どのような面白い展開になるかワクワクしていました。早くもフェルスタッペンの2連覇が確定するかも?という、ティフォシの自分的には萎える要素を孕んでいたGPですが、今回こそは笑顔で表彰台に登るルクレールが見られると信じ、レース開始時間を迎えました。

 

 

雨が呼んだ大波乱

 

Q1とQ2はウェットコンディション、Q3はギリギリドライコンディションという状況で行われた予選に、大雨により1時間スタートがディレイした決勝と、今回のシンガポールGPは雨に翻弄されたレースとなりました。普段だと「早く開始してくれー」と思うところですが、幸か不幸か、同日にパ・リーグの最終戦が行われた為、正直個人的にはありがたいディレイでしたね。お陰様でオリックス・バファローズの大逆転優勝をリアタイで見れましたし、雨様々でした。

すげぇ雨。

で、本来なら21時スタートのところ1時間遅れた結果、いつも通りの開始時間となったF1。濡れている路面の影響もあり、案の定SCやVSCの出番が多い大変なレースとなりました。

 

最終的に完走14台とサバイバルレースと化した第17戦を制したのは、2番手スタートのペレスでした。

これはインスタ映えしそうな画像。

スタートでルクレールを差し切ると、その勢いのまま幾度となく導入されたSC、VSCをものともしない走りでモナコGP以来のトップチェッカーを受けました。ココ最近、フェルスタッペンと比較し物足りない結果や走りが続いていただけに、この優勝は非常に大きいものだと思います。次戦以降は、この好成績を成功体験としてもっと優勝争いに絡んでいって欲しいですね!

 

一方、PP発進からまたも勝てなかったのがルクレールでした。

今回は珍しく戦略ミスもドライバーエラーもありませんでしたが、単純に対ペレスでペースが劣っていましたね…。シーズン序盤はレッドブルと比較しタイヤに優しいイメージもありましたが、今回はペースは悪いしタイヤは先にガタが来るしでキツイレースとなってしまいました。

このルクレールの表情が全てですよね。悲しい。鈴鹿でこそ…鈴鹿でこそ笑顔のルクレールが見たい…!

 

上の画像で既に出ていますが、今回はサインツも表彰台に登る事が出来ました(3位)。2人揃っての表彰台は第5戦のマイアミ以来という、物凄い久々の好成績でした。いやぁ…あの時は楽しかった…

今回のサインツは、正直ルクレールに対しても遅れを取っていたな、と感じました。度重なるSCで差がなくなりつつも数周したら引き離されるという寂しい状況が続いてしまっていた印象です。結果的にハミルトンが自滅した事で救われましたが、ぶっちゃけハミルトンに抜かれるのも時間の問題かな…と思いながら見ていました。ですが、3位は3位です。鈴鹿でルクレール共々思う存分暴れまわって欲しいです!もちろん、良い意味で!

 

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個人的殊勲賞

 

当然、優勝したペレスは当確です。確か結果的に全周リードだったのではないでしょうか?何回かルクレールに接近を許しましたが、最終的には約7s引き離す芸当を魅せました。フェルスタッペンが沈んだ時に躍進するのは2ndドライバーとして優秀すぎですね。これで通算4勝目ですが、彼が勝ったレースは全てナイトレースか市街地というイレギュラー要素強めなレースなのは果たして偶然なのでしょうか?今年のアブダビも楽しみですね。

 

加えて、4位と5位入賞を果たしたマクラーレンの2人も素晴らしい結果を残しました。

今回のシンガポールと鈴鹿専用のスペシャルカラーを装っての参戦でしたが、悲惨な結果にならなくて安心しました笑。予選こそリカルドが寸での差でQ1落ちを喫しましたが、決勝では粘り強い走りを魅せてくれました。ノリスはアロンソとのバトルが印象的でしたね。2人とも角田くんのクラッシュが起因となったSCで得をし、この好成績に至りました。あの場面まで2台揃ってタイヤを持たせられたのが凄いですよね。アルピーヌが不振に終わった事もあって、このW入賞は重いポイントになりそうです!

 

また、予選Q2でドライタイヤを履くというギャンブルに失敗し2台揃ってQ3進出を逃しつつも、決勝ではW入賞を果たしたアストンマーチンも良かったです。ストロールが6位、ベッテルが8位と一気にポイントを稼ぎました。対アルファタウリを考えると素晴らしい戦果ですね。ラストシンガポールとなったベッテルが入賞を果たせて嬉しい自分が居ます。鈴鹿もぜひ楽しんで好成績を残して欲しいですね。

サッカー選手にいそう。

 

最後に、F1参戦350戦目を果たしたアロンソを挙げます。予選では5位に食い込むと、決勝でもマシンにトラブルが出るまでフェルスタッペンを抑え込み6位走行と、魅せ場を大いに作りました。

結果こそ出ませんでしたが、まだまだやれる事を改めて証明した1戦になったと思います。それにしても、今年のアロンソは不運が続きますよね…。なんとか、最後に良い成績を残して欲しいところ。

 

今回の個人的殊勲賞は以上の6人です。次戦の鈴鹿では一体誰が素晴らしい走りを魅せてくれるんでしょうか。今からとても楽しみです!

 

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その他

 

可能性は小さかったとはいえ、ここで王座獲得を決める事が出来たフェルスタッペン。しかし、今回の彼には試練がありました。予選でのガス欠。段々と路面コンディションが良くなってくる中でのこの不運は、いくらフェルスタッペンでも抗う手段はありません。結果的に予選8位と本来の実力から程遠いグリッドにつく事を強いられました。

ここが市街地であり、更に1番やってはいけないのがリタイアであった為、今回のフェルスタッペンは、1周目を慎重に走行する等極力リスクを避けるレースに徹していましたね。そして最終的にはファイナルラップでベッテルを追い抜き7位チェッカーと、ダメージリミテーションのレースとしてはまずまずの結果を残しました。

満点でないのは、ノリスを追い抜く時にハードブレーキングしてしまったのが痛かったからです。ここを止まりきれていれば、或いはもう数周仕掛けるのを待っていれば表彰台も見えていただけに惜しかったです。まぁここまで帰ってこれた時点で十二分に化け物なんですけどね。欲張ってしまいます。

フェルスタッペン自体は凄かったですが、レッドブルは今回珍しくバタバタしていましたね。予選でのガス欠に、2度に渡るペレスの「SCとの10車身間隔違反」。らしくないミスですよね。特に後者に関しては1回注意を受けているのにも関わらずやらかしましたから。10年のハンガリーでベッテルが同じ事をやってドライブスルーを受けている事を思うと、5sで済んで良かったと思います。危うく優勝を逃していましたからね。ここらはしっかりして欲しいものです。

煽り運転かな?

 

今回ダークホースになるのでは?と予想されていたメルセデスは、2台揃って残念な結果に終わりました。ハミルトンはFP1でトップタイムを記録し予選でも3位につける良い流れで来ていましたが、決勝ではサインツを抜きあぐねて自滅。

らしくないミスですよね。それだけ今回のコンディションは難しいものだったのでしょう。最終的には9位と、レース中に表彰台が狙えた事を思うと物足りない結果ですが、少しでもポイントを持ち帰る事が出来て良かったです。次戦での巻き返しに期待ですね!

 

対するラッセルですが、予選でQ2落ちになると決勝では真っ先にドライタイヤチャレンジ。結果的に他チームに情報を与えるという悲しい役を担いました。

確かに彼に同情する余地もあります。でも、あのミックへの幅寄せはないよな…と思ってしまいます。

これでミック共々勝負権を失ってしまいましたし、あそこまでアグレッシブに行く必要はなかったと思います。メルセデスとハースですからね。多少タイムをロスしても確実に抜けるところまで待っても良かったと思います。まぁ後から&外野からならなんとでも言えるんですけどね。

 

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アルファタウリですが、今回は難しい路面で2台揃ってQ3進出という素晴らしい戦果を残しました。が、予選が良い時は決勝が駄目なこのチーム。ガスリーがなんとか10位入賞で1ポイントを持ち帰った一方、角田くんはドライタイヤに履き替えたタイミングでクラッシュを喫してしまいました。

マクラーレンが得したSCを出した原因になってしまいましたね…

仕方ないとはいえ、もったいないと感じました。確かにあのまま走ってポイントが獲れたかは微妙でしたが、それでも完走して欲しかったというのが本音です。まだ相方が決まっていない角田くんですが、この間にしっかりチームのエースの座を確立していって欲しいですね。次は鈴鹿ですし、ガスリー共々飛躍してもらいましょう!!

 

先程、アロンソについてのみ言及したアルピーヌですが、契約関係で未だにピアストリに対してグチグチネチネチ言っている暇があるならマシンの信頼性を上げてくれと言いたいですね。今回はアロンソだけでなくオコンもトラブルにてレースを続ける事が出来ませんでした。

見事なバルサンですね。

レッドブル搭載最終年度もこんな感じで良く壊れたなぁとしみじみ感じてしまいました。ホンダと争える程信頼性に乏しかったかつてのルノーPU。それが悪い意味で帰ってきた感じがします。まだオコンの同僚は決まっていませんから、それを決定するのも当然大事です。しかし、オコンに逃げられないようにマシンをしっかり作り上げるのも必要な事でしょう。逃げられたピアストリに執着する前にやるべき事をきっちりこなして欲しいものです。

 

ウィリアムズはクラッシュが印象的な週末となってしまいました。チームの卒業がアナウンスされたラティフィは周を締め出してWリタイア。虫垂炎からカムバックしたアルボンは単独で壁に接触でリタイアと悲しい結果に終わりましたね。

まぁそういうレースもあるよね、と切り替えるしかありません。鈴鹿での巻き返しが楽しみです!

 

また、ハースも中々に不運な週末を過ごしました。予選こそマグヌッセンが9位と好成績を残しましたが、決勝はオレンジボールが出されてしまい終戦。原因となったフロントノーズの破損は、恐らくフェルスタッペンとの接触が起因でしょう。その後は堅実な走りで入賞を争っていたんですけどね。結局12位。残念。

依然来年のシートが確定していないミックですが、今回は前述の通りラッセルに刈り取られてしまいました。それまではオレンジボールで後退したマグヌッセンに代わりポイントを狙えた位置にいただけに歯がゆいです。初F1での鈴鹿で悔しさを晴らして欲しいものです。

 

アルファロメオは、周がラティフィに締め出しを喰らったのが唯一印象に残るポイントでしたね。ボッタスの印象は…珍しくQ1敗退してしまった事くらいですかね。決勝では良くも悪くも他のドライバーの影に隠れてしまった印象です。11位と順位は悪くないんですけどね。次戦は前回勝っている鈴鹿なので頑張って欲しいです!

 

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まとめ

 

という訳で第17戦の感想でした。ただでさえペースが遅いのにも関わらず降雨があった事で、全61周のうち59周のみ完了でタイムレースになるという、大変長いレースとなりました。度々SCが導入される事で見どころは大いにあったと思います。疲れましたけどね笑。そんな中で1度も首位を譲らなかったペレスは流石ですし、ここでポイントを稼げたチームは素晴らしいと思います。

さて、度々言及している通り、次戦は久々の日本GPです!

自分は都合上、金曜と日曜のみの現地参戦となりますが目一杯楽しもうと思います!!

推しであるフェラーリやノリス、そして同郷である角田くんを筆頭に面白いレースが見られたら良いですね。今の所天気が怪しいのが気がかりですが晴れる事を祈っています。でも、18年は予選Q3で小雨にも関わらずフェラーリが謎にインターを履く事件が起き、19年はハギビス君が襲来。SFですが21年最終戦は小雨が降り、22年第3戦は普通に雨と、中々に雨男なんですよね、自分。今年こそは完全ドライでお願いします…!