エフライの感想記

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感想《2022 F1 第7戦 モナコGP》雨のモナコ。不運のルクレールは果たして幸運を手繰り寄せる事が出来たのか…

昨年、フェラーリファンとルクレールからすると悪夢のような決勝から早一年。今年もF1モナコGPが開催されました。インディ500やニュル24hと被るのはもはや恒例行事ですが、木曜でなく金曜にフリー走行が開催されたり、開催終了の噂があったりと落ち着かない雰囲気の中、執り行われたレースだったように思います。

今回の本命は、当然母国GPとなるルクレールでしょう。GP2時代から運に恵まれない彼が最速マシンを手にしたらどうなるのか。そんな事を予想しながら迎えたGPでしたね。優勝や表彰台はおろか、完走すらない訳ですから。今年こそは…!という気持ちは誰よりも強かった事でしょう。

 

昨年の最終戦に続き、(多分)2度目の現地参戦のひろゆき氏。

正直、羨ましい笑

 

雨による順延&順延。そして…

 

予選こそドライだったものの、決勝では雨に見舞われた今年のモンテカルロ。最初に数ラップSC先導のフォーメーションを行った後、しばし赤旗中断の時間が設けられました。

この時間は解説陣の談話を聞いたり、ニュル24hのチェッカーを見たりして時間を潰していましたね。「雨のモナコ」と聞き、放送開始前はワクワクしていましたが、出鼻を挫かれた感があって、正直もどかしい気分だったのは内緒です。勿論、昨年のベルギーでの一件がありますから、スタートに慎重になる気持ちは分かります。ですが、「あまりにも過敏じゃないか」。そう思う自分も何処かに居ました。

最近はトンネル内って水撒かないの?とふと思いました。オーバーヒートしそう…

 

何やかんやでニュル24hが終わった頃、即ちフォーメーションが始まって約1時間経ってようやく本格的なレースが始まりました。

92年の実況のように、ここは「抜けないモナコ」なので、各車ウェットタイヤからドライタイヤという、インターすっ飛ばし作戦を狙っていたように思います。前回雨だった16年のモナコもそんな感じでしたしね。

 

しかし、インター装着という博打をしたガスリーのタイムが良かった事から、多くの車がドライを履く前にインターにスイッチするようになりました。珍しくアルファタウリのギャンブルが成功した流れでしたね。

 

ところが、この急遽な作戦変更が裏目に出たチームが居ました。

そう、フェラーリです。

チームの指示を無視し、ウェットタイヤで走行を続けたサインツと、チームに従いインターに交換したルクレールを、あろうことか、同タイミングでピットに呼び込んだのです。

まぁ、これ自体は普通な事なんですよ。現にレッドブルもWストップを行っていますしね。ただ、2台のギャップが小さかった事。そして、ルクレールがピットレーンに入ってからステイアウトの指示を出した事。この2点が不味かったです。

何時ぞやのイギリスGPでのライコネンを彷彿とさせる遅すぎるピット指示にて、フェラーリはトップの座をみすみすレッドブルに明け渡しました。

 

そこからは、フェラーリとレッドブルの4台による白熱のデッドヒートを見る事が出来ました。基本的に抜けないコースなので、順位変動はありませんでしたが、今年初となるトップチーム4台による接戦は手に汗握るものがありました。しかもいわゆるエース格のドライバーが3位、4位でしたからね。見応えは十二分でした。こうなった要因がフェラーリのポカでなかったら素直に喜べたんですけどね…。そこは残念ポイントです。

 

そんなこんなで、タイムレースとなった今年のモナコを制したのは、レッドブルのペレスでした。契約更新が翌日辺りにアナウンスされましたし、彼にとって素晴らしい週末になった事でしょう。

予選Q3最終アタックでクラッシュをしていたのが遠い昔に感じます。

そう思うくらい、本番で巻き返し見事勝利を収めました。

 

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個人的殊勲賞

 

さて、個人的殊勲賞ですが、初めてモナコウィナーとなったペレスは当然該当者です。

良い男泣きですね。

クラッシュし数戦欠場を余儀なくされたザウバー時代や、ライコネンのタイヤをカットしたマクラーレン時代を思うと素晴らしい活躍です。今回の結果をもって、地味にフェルスタッペンとポイント近づきましたし、今後の活躍に来たいです。

 

また、圧倒的な速さを魅せつけたフェラーリの2台も立派でした。

予選後の彼らの表情が、ここまで正反対になるとは思いませんでしたけどね…

2人ともチームに足を引っ張られたレースだったと言えるでしょう。最速マシンでも、これじゃ意味ないよ。って感じですね。

 

後、入賞には届かない11位フィニッシュでしたが、みんながインターを履く流れを作ったガスリーも良い走りをしたと思います。ペレスの残留、しかも複数年という事がアナウンスされましたが、果たして彼は今後どうするのでしょうか。再び日本で走って欲しいと思う反面、まだまだF1に居て欲しいと思う自分が居ます。

 

今回の個人的殊勲賞は、以上の4人です。次戦のバクーでは、誰がどのような活躍を魅せてくれるんですかね。今からとても楽しみです!

 

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その他

 

トップ2チームで唯一個人的殊勲賞から外したフェルスタッペンですが、ぶっちゃけ今回の彼ってそこまで速くなかった印象です。だから個人的殊勲賞にしなかったんですよね。フェラーリがミスしたお陰で表彰台に上がれましたが、本来はペレスと3位を争うのが関の山って感じがしたので、非該当にしました。

ですが、タイトルを争うルクレールの前でフィニッシュ出来たというのは、今後を見据えると良い事だと言えるでしょう。今回の結果を持って、「優勝orリタイア」のジンクスは解けましたが、だからといって信頼性が完全回復したとは思えません。稼げる内にポイントを稼いでいって欲しいです。

 

今回もメルセデスは、上位2チームについていけませんでしたね。モナコですし、雨だったので、もう少し接近出来るかなと思っていたのですが、そう上手く行きませんでした。

ラッセルは、最後ノリスからの猛攻を凌ぎ5位を獲得しましたが、ハミルトンはアルピーヌの2人と終始バトルを強いられた事が災いし、8位フィニッシュに終わりました。カタロニアではある程度の改善を魅せていただけに、物足りない結果&内容でしたね。

 

マクラーレンも、ノリスが6位に入った一方、リカルドが14位スタートの13位チェッカーとW入賞を逃しました。リカルドに関しては、実質ここで2勝しているようなものなのでもう少しノリスと近い位置で走れると思っていただけに結構ショックです。

早期解雇の噂も流れ始めていますし、何とか踏みとどまって欲しいものです。

 

ハミルトンと散々バトルを演じたアルピーヌは、アロンソが7位入賞を果たした一方、オコンがペナルティにより12位フィニッシュと、こちらもW入賞ならず、という結果でした。

とは言いつつ、個人的にこのチームは結構良いレースをしていた印象です。オコンは、ハミルトンとのバトルがアグレッシブ過ぎたとの裁定により入賞を逃しましたが、自分は全然過激じゃない、普通で良いディフェンスだと思っています。まぁあくまで”個人的に”ですけれど。総合力で見ると、マクラーレンやメルセデスに次ぐチームだと思うので、次戦以降も頑張って欲しいですね!

ペレスの影に隠れてちゃっかりクラッシュしていたアロンソ。

 

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纏めていきますが、アルファタウリ(角田くん)、アルファロメオ、アストンマーチン、ウィリアムズ。ここらは接近戦を兎に角行っていた一方、結果に大きな差が出たな、と感じました。

先ず角田くんですが、シンプルに戦略がダメダメでしたね。ガスリーの後追いでインターに変えると、ミック等同じインター勢に詰まりペースアップならず。更に追い打ちをかけるように、サンデボーテで駐車事故を2周連続披露。参戦したドライバーで唯一5種類全てのタイヤを履くという意味不明な神業を披露しました。仕方ない、こういうレースもあると割り切るしかない。そんな感じですね。

 

アルファロメオは、ボッタスが9位に入賞し、周はお漏らしをするという大活躍を魅せました。

アロンソの代打で出たバトンも「おねしょするぜ!」って言ってましたし、モナコは尿意を誘うオーラがあるんでしょうか笑

接近戦を演じたものの9位の2ポイントだけっていうのは少々物足りないような気もしますが、複雑なコンディションの中、2台とも完走できた(しかも片方はルーキー)というのは立派な戦果だと思います。

 

カタロニアではレッドブル風のアプデが不発に終わったアストンマーチン。今回はベッテルがQ3進出&10位入賞と結果を残した一方、ストロールがQ1ノックアウト&1周目にクラッシュと明暗くっきりなレースとなりました。荒れるレースだとストロールが躍進するイメージがあるんですけどね。仕方ありません。

 

ウィリアムズは、ぶっちゃけ1番影が薄かったですね。1周目にラティフィがローズヘアピンで突っ込んだ以降、マシンの姿をあまり見かけなかった記憶。あ、アルボンがルクレールを少し妨害しましたっけ。まぁそれくらいで、特筆すべき事柄はなかった感じです。

 

逆に特筆すべき事があるのがハースですね。

予選で2台揃ってQ2進出出来たのは良かったですが、決勝ではWリタイアと何の成果も得られないレースとなってしまいました。

マグヌッセンに関しては、いつの間にかリタイアしていたって感じでしたね。ひたすらボッタスを追い回し、「ここがモナコじゃなければ抜けていただろうなぁ」と思わせるレースペースを披露していたのが印象的です。まだシーズン序盤の方なので、次戦以降はポイントを稼いで欲しいですね。

一方ミックは、大クラッシュを演じてしまいました。

マシンが真っ二つになるという、絵面はヤバいクラッシュでしたが、見た感じは当たりどころが悪かっただけの、まぁモナコで良く見るクラッシュなように思います。

本人が無事で良かったですが、ちょっとマシン破壊が目立つ印象なんですよね、ミックって。それこそマゼピンの方がマシンを壊していなかった気がします。マグヌッセンと近い位置を走っているのは好印象ですが、キチンとマシンをチェッカーまで持って帰る事をしない限りは良くないので、何とか頑張って欲しいものです。

 

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まとめ

 

という訳で、第7戦の感想でした。ぶっちゃけインディ500の前座レースのような立ち位置である事の多いモナコGPですが、今年は見どころが多く楽しかったです。

ただ、レース時間が伸びた事でインディ500のセレモニーと多少被ったり、そもそもあのSC先導のフォーメーションラップをレース開始時間に含めるの?と思ったり、レッドブル2台のピット出口の白線カット疑惑だったりと、まぁ色々とモヤモヤする事があるんですよね笑。特に白線カットは今年からルールが変わった事を知らなかったので、レース中は凄い気になりましたね。完全に出ていなければ合法というルール変更が、今後悪用されない事を祈ります笑

さて、次戦はアゼルバイジャンです。ハミルトンが再スタート後止まりきれず真っ直ぐ行ってしまい、ペレスが移籍後初優勝したのが記憶に新しいですね。個人的には、ルクレールの2年連続PPからの、昨年の雪辱を果たす優勝に期待していますが、果たしてどうなるのでしょうか。楽しみに待っていたいと思います!

 

 

 

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