エフライの感想記

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感想《Formula E 2023シーズン(第9シーズン) 第1戦(開幕戦) メキシコシティ》遂にお披露目Gen.3マシン。今年は一体どういう年になるのか…

ワールドカップが終わり、スポーツ全体としてオフシーズンとなっている昨今。春先のWBC開幕が待ち遠しい中、シーズンの開幕を迎えたスポーツがありました。Formula E。14年から始動したこのシリーズは、早いもので9年目の戦いを演じる事になりました。

昨年、一昨年はメルセデスがシーズンを支配したFEですが、そのメルセデスは昨年限りで撤退。BMWも居なくなった為、チーム、ドライバー共に大きなシャッフルがあったオフシーズンでした。また、マシンもこれまでのGen.2からGen.3となったので、今年は今まで以上に波乱要素多めなシーズンになると予想しています。

そんな第9シーズンの開幕戦。珍しい事に、サウジアラビアではなくメキシコで開催されました。あのナイトレースの雰囲気が開幕の特別感に合っていると思うので、第2戦以降にズレたのは少し残念でしたね。

 

まぁそういうマイナスな気持ちは置いといて。早速開幕戦の感想に移ります。

今回優勝を飾ったのは、昨年ランキング6位だったアンドレッティ所属のデニスでした。大逃げが決まった完璧なレース展開でしたね。

SCが3回入り、追加周回数5周というハードなレースでしたが、チェッカーまで危なげない走りを披露していた印象です。残り2周時点でのアディショナルラップの発表には直前過ぎて驚きましたが、それにキチンと対処出来た辺り、流石デニスだなと思います。

毎年タイトル争いに絡みつつも後少しのところで王座を逃している感じがするデニス。今年こそは是非ともチャンピオンを獲って欲しいものです!

 

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個人的殊勲賞

 

優勝したデニスは当然として、デビュー戦ながら印象的な走りをしたヒューズとサッシャは殊勲賞ものだと思います。

マクラーレンからデビューしたヒューズは、1戦目にも関わらず、ディグラッシやウェアライン、ロッテラーといった強豪相手に一歩も引かないレースを展開しました。最終的には経験の差で彼らに先行を許し5位フィニッシュとなりましたが、彼の持つ速さはこの1戦で証明したといっても過言ではないでしょう。これからが楽しみなレーサーがFEにやってきたと感じました。

昨年までSGTやSFに出走していたサッシャ。今年からは日産からFEに参戦する事になりました。ロッテラーやキャシディのように、応援する対象が増える事に繋がった為、嬉しい移籍ですね。予選8位と、ヒューズと同じくデュエルに進出した彼は、決勝でも一時6位走行と入賞を狙えた位置に居ました。残念ながらマシントラブルにより15位フィニッシュとポイント獲得とはなりませんでしたが、特殊性の強いFEのマシンでも強いと誇示出来たと言えるでしょう。ヒューズ共々、次戦以降の大活躍に期待ですね!

その他には、2年連続でメキシコでの呪いを払拭したウェアラインを挙げます。予選こそ6位でしたが、決勝では底力を魅せ2位表彰台まで返り咲きました。寸でのところで優勝を逃したり、ペナルティにより優勝を剥奪されたりと、不運要素強めなお国でしたので、この2年連続での好成績は嬉しいものです。今回もディグラッシのオーバーテイク等見せ場ありましたしね。今年こそは1年を通じての好成績に期待しています!

 

今回の殊勲賞は以上の4人です。次戦は誰が飛躍してくれるのでしょうか。とても楽しみですね!

 

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その他

 

昨年タイトルを獲得したバンドーンは、今年元テチータであるペンスキーに移籍してシーズンに望みました。予選こそ15位に沈みましたが、決勝では鬼神の追い上げを披露。最終的には1ポイント獲得の10位フィニッシュと、何とかある程度の形に収まった気がします。何だかんだベルニュを上回っています(11位→12位)し、ここらは流石王者だなと感じます。ドライバーのラインナップ的にペンスキーは今年も有力チームだと思うので、次戦以降は2人揃って上位フィニッシュして欲しいですね!

 

Gen.3マシン初PPを獲得したディグラッシは、妖怪通せんぼじじいとして満点の活躍をしていた印象です。ポールトゥウィンこそ出来ませんでしたが、ヒューズに対してのディフェンスは圧巻のものでしたね。ベテランの業で3位表彰台を射止めたと言っても過言でないでしょう。FE初期から参戦している古参の彼ですが、まだまだ老け込む訳にはいかないと感じる1戦でした。

そのディグラッシと同じく、ヒューズの壁になったのがロッテラー。予選4位、決勝も4位と安定感抜群の結果を残しました。優勝を果たしたデニスに比べたら正直物足りなさはあるものの、それでもチームメイトに負けず劣らずの戦果を残した印象です。今年こそ彼のFE初優勝が見られるかもしれません…!楽しみ!

それにしても、今回はヒューズ、ウェアライン、ディグラッシ、ロッテラーの4人による2位争いは見応えがありましたね。Gen.3マシンになり、接触上等のバトルがなくなった事で安心して接近戦を見られました。耐久性には難がありそうですが、この変更は良かったと思います。少なくともこの1戦を見た感じでは、という感想ですけどね。

 

昨年までのシーズンで印象的な走りが多かったブエミ、ダ・コスタ、エバンス、キャシディは、夫々上位フィニッシュは叶わなかったものの、幾分かのポイントを稼ぐ事が出来ました(ブエミから6位、7位、8位、9位)。全体的に、上記の2位バトルを映す事が多かったので、彼らがどのようなレースを展開したのか良く分からないんですよね…。何が起こったのか把握するのが不可能で悔しいですが、入賞を確保出来たのならきっと良いレースをしたのでしょう(適当)。この数ポイントが後々効いてきそうな気がします。

 

今回のレースでロマンを魅せてくれたのがNIOでしょう。予選でティクタムが5位、セッテカマラが13位と、去年までを思うと抜きん出たグリッドを確保しました。しかし、決勝ではズンズンと下位に転落。特にティクタムは、オーバーパワーユーズによるドライブスルーペナに、ショートカットペナルティとペナルティに泣いたレースでした。

結局、完走したドライバーの中ではドンケツとブービーと、いつもと変わらない結果に落ち着いたNIO。結果だけ見ると残念に終わりましたが、このロマンさは夢を見るには十二分でしょう。何かが上手くハマれば表彰台に登ってきそうだと思いました。

 

1周目に、日産から復帰したナトに向かって魚雷特攻したフラインス。まさかの骨折という大怪我を負ってしまいました。

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クラッシュを見た時は、そこまで大怪我にはならないと思っていました。その為、次戦は代役を立てると聞いた時はビックリしましたね…。ただのオカマ堀りだと楽観視していた自分が恥ずかしいです。早く良くなって復帰して欲しいですね。

 

タイトル争いを演じた事のあるバードとモルターラは、夫々結果を残せない悲しいレースとなりました。バードに至っては、1周目のフラインスとナトの接触によるSC解除後にドライブシャフトが破損という不幸が襲来。レース巧者の彼の事ですから、走行さえしていればきっとポイントを持ち帰ってくれたかと思います。もったいないと感じるトラブルでしたね。

モルターラはレース中盤にスピンを喫してしまい、勝負権を失ってしまいました。安定感のある彼だけにマシントラブルかなんかだったのでしょうか。次戦以降は巻き返して欲しいですね…

 

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という訳で開幕戦の感想でした。

全体的に、思ったより荒れなかったレースだったなと感じましたね。確かにSC自体は多かったですが「えっ!?それでSC!?」と思うトラブルが多かった印象です。FEではお馴染みのカオスさが鳴りを潜めていた感じがする為、正直物足りなかったです。

ですが、デニスの圧勝劇は素晴らしいものでしたし、ヒューズやサッシャといったルーキー勢の飛躍も目を見張るものがあったので、楽しいレース時間でした。前年に続きウェアラインも活躍していましたしね!

さて、次戦は今月末に開催されるディルイーヤ戦です。まだ各チーム各ドライバーGen.3マシンを上手く扱えていない感じがするので、今回以上の波乱が起こってくれる事を期待しています。

また、次はアタックモードの恩恵がもっとあると嬉しいですね!今回は2回使用で計4分、1回に何分使うかはアタックモード通過時に決定という、各々の裁量性が高いものとなっていました。ただ、効果が薄いのか時間が短いのか。あまり追い抜きが発生しなかった印象です。まぁアタックモード関連については運営側が適当に調整してくれるでしょう。期待しながら次戦を待とうと思います!

 

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