エフライの感想記

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感想《2022 F1 第19戦 アメリカGP》強すぎるフェルスタッペン。4人がデビューしたFP1が最大の見どころかも…?

日本GPが終わり遂に始まってしまいました、地獄のアメリカ大陸GP。鈴鹿でドライバーのタイトルが確定し、更にコンストラクターズのタイトルも実質決まっているようなものなので、正直消化試合感は否めません。しかし、「何か面白い事が起こってくれるのでは…!?」。そう思ってしまう自分もいます。そんな、何とも形容し難い気持ちを抱えたまま迎えたCOTAでのレースでした。

 

 

今季終了

 

前述の通り、ほぼほぼ決定していた今年のコンストラクターズタイトル。それが今回のレースを持って確定のものとなりました。

予選前に突如として降ってきたマテシッツの逝去の知らせ。

創設者に捧げるという意味でも、レッドブルにとってアメリカGPは負けられないレースでした。

 

それに応えるように素晴らしい走りを魅せたのが、連覇を成し遂げた王者フェルスタッペン。予選こそフェラーリ勢に先行を許しましたが、決勝ではピット作業ミスさえもカバーする突出したペースで危なげなく今季13勝目を上げました。

それにしても13勝って…。年に20回前後登板機会のあるプロ野球の先発投手でも中々見ない数字ですよね。それをF1で見られるなんて。どれだけ今年のフェルスタッペンがシーズンを制していたか身に沁みて実感します。オーストラリアくらいのワクワク感は何処行った…泣

 

相方のペレスはフェルスタッペンと比較し、イマイチ乗り切れていなかった感じがするレースでしたね。今回も鈴鹿の時と同じく、終盤にルクレールを追い回していましたが残念ながら追いつかず。あと1歩のところで表彰台を逃しました。それでも予選決勝共に4位と、安定感は素晴らしいものがありましたね。次戦は母国GPですし、頑張って欲しいものです。

 

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個人的殊勲賞

 

圧倒的な強さを魅せたフェルスタッペンは当確ですね。最早語る事もありません。個人的には13年後半のベッテル無双を見ている気分です。彼を止める為には一体何が必要なんでしょうか。ティフォシの自分的に、このままフェルスタッペン×レッドブルに蹂躙されるのは悲しいです。しかし、それを食い止める手立てが全然思いつかないんですよね…。難しい。

 

他には、パーツ交換により10グリッド降格ペナルティを受けながらも3位表彰台に食い込んだルクレール。SC等に助けられたとは言え、今季初優勝の望みが見えたハミルトン(2位)も良いレースをしたと思います。フェルスタッペンの異次元の強さの引き立て役となってしまったような2人ですが、前者は後方からの猛追、後者はレース巧者っぷりと、光るレースを魅せてくれました。やっぱりフェルスタッペンを止められるのは彼らしかいないんですかね?フェラーリとメルセデスにはマシン開発を頑張って欲しいものです。

 

また、レース序盤〜中盤まではトレインに捕まっていたものの、最終盤で覚醒し6位フィニッシュを飾ったノリス(予選8位)。ストロールとの大クラッシュを演じつつも異次元の不死身さを魅せたアロンソ(予選9位からの7位チェッカー)。18周目のボッタスのスピンに起因するSCでミディアムに交換してから最後まで走り切り7位入賞を果たしたマグヌッセン(予選16位)。以上の3人も、見どころのある驚異的なレースを展開しました。

特にアロンソは超人でしたね。

この後壁に接触していますからね、この人。これでリタイアしないなんて凄いとしか言えません。18年アゼルバイジャンGPの2輪走行を思い出させる素晴らしい不屈の精神。まだまだアロンソはやれると思うレースとなりました。

 

今回は以上の6人が個人的殊勲賞です。次戦では誰が飛躍するのでしょうか。今から楽しみです!

 

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その他

 

事前に、ルクレールがパーツ交換によるグリッド降格だと分かっていた為、vsフェルスタッペン最有力候補だったサインツ。その期待に応えるように、彼は自身3度目、そしてフェラーリとしてCOTA初のPPを獲得しました。「恐らく決勝はフェルスタッペンの独壇場になるだろうけれど、ある程度は抵抗するサインツが見られる…!」そう願ったティフォシは自分だけではないはずです。しかし、その希望は僅かものの数秒で打ち砕かれる事になりました。

悲しい事に、1周目の1コーナーにてサインツはラッセルに追突されてしまったのです。

正直こればっかりは不運だったとしか言いようがありませんね。ラッセルにペナルティが課されましたが、個人的にはお咎めなしでも良かったと思うくらいです。まぁ敢えて言うなら、他のコースより偶数列の不利要素強めなここで、あっさりフェルスタッペンに先行を取られたのは痛かったですね。もう少し蹴り出しが良かったのなら、また違った結果があったかもしれません。次戦に切り替えていきましょう。

 

その、1周目でサインツと接触してし5sペナルティを喰らったラッセルですが、今回は完全にハミルトンの後塵を拝していましたね。ペナルティがあってもなかったも結果には大差なかったと感じます。単独で走る事の方が多かったですし、正直あまり印象に残っていないというのが本音です。メキシコでは頑張って欲しいですね。

 

シンガポール、鈴鹿と2戦連続で入賞しているアストンマーチンのベッテル。今回も粘りのレースを展開し、最後はオンボロタイヤのマグヌッセンをかわし8位フィニッシュと、素晴らしい戦果を残しました。同僚のストロールがリタイアに終わっただけに、このポイント獲得は大きいですね。引退を公表した事で何処か吹っ切れたんでしょうかね。残りの現役レースは数少ないですが、悔いの残らないフィナーレを飾ってもらいたいです!

鈴鹿では素晴らしいスタートを魅せ、今回の予選でも7位(5位スタート)獲得と勢いに乗っている感があったストロール。しかし決勝では、アロンソとの接触でリタイアと残念な結果でした。あの接触はラッセル-サインツの一件とは違う意味で何とも言えないですね。自分がアロンソ贔屓に見ているというのもあるのでしょうけれど、ストロールの凡ミスに映ってしまいました。持っている速さはツキは良いだけに、時折見せるこの「う〜ん」ポイントがストロールの惜しいところですよね。メキシコで巻き返して欲しいところ…!

 

アルファタウリに関しては…。うん、正直「酷い」の一言ですね。ドライバーは悪くないんですよ?ただ、中古ハードガスリー→新品ミディアム角田という並びでチームオーダーを出さなかった戦略が悪かった。これに尽きます。何とか角田くんが10位入賞で1ポイントを持ち帰られましたが、危うく2台揃って0ポイントの可能性がありましたからね。普段はフェラーリの酷さに隠れていますが、今回の跳ね馬はマトモな戦略を取っていたので、余計に際立っている気がします。いやはや本当、勘弁して下さい。このままだとコンストラクターズブービーありえますからね!?

 

鈴鹿では周がファステストを記録し、はずみをつけてアメリカ大陸に乗り込んだアルファロメオ。しかし、期待していた結果は得られない週末となってしまいましたね。周に関してはQ2ではトラックリミットを取られてしまい、トップ10スタートは叶いませんでした。決勝では隊列に埋もれてしまい13位フィニッシュがやっと。ポイント獲得には後少し足らない成績になってしまいました。

一方、トラックリミットの罠を掻い潜り、Q3進出を果たしたボッタスは決勝でスピンを喫するという悪夢。

レースにスパイスを入れたと言えば聞こえは良いですが、残念すぎるミスでした。メキシコでの巻き返しを大いに期待しています。2人とも頑張って!!

 

雑にまとめるようでアレですが、ウィリアムズの2台、リカルド、ミック辺りは何時もと変わらないようなレースになってしまったような気がします。

アルボンは、善戦するも入賞まで後少し足らず。ラティフィは定位位置の最下位付近。リカルドはノリスから大きく離され、ミックも入賞から程遠い順位でゴールと、今年何度も見たような結果に落ち着いた4人でした。

アルピーヌのオコンがQ1落ちしたのが珍しかったくらいで、入賞圏外組は度々バトルを演じていたものの、ポイントという形に残らないレースとなってしまいました。敢えて言うなら、ミックのQ1終了間際のスピンは痛かった、という事くらいですかね。

来年のシートを思うと、本当にミックは正念場ですよね。踏みとどまって欲しい気持ちしかありませんが、今回マグヌッセンが好成績を残したのが彼にとっては痛すぎる。メキシコで光る走りをしない限り、レギュラーシート喪失は現実のものとなってしまいそうです…

 

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まとめ

 

という訳で第19戦の感想でした。正直、フェルスタッペンorレッドブルファンでなければ、わざわざリアタイ視聴する必要もないかな…と思ってしまったレースでしたね。1コーナーでサインツが回ってしまった時、一気に気持ちが抜けていった感じがしたのを覚えています。SCが入ったり、ペレスに追い回されるルクレールだったり、あわや勝てそうだったハミルトンだったり、鬼神の追い上げを魅せたノリスだったりと、見どころは確かにありました、が、眠気を一気に吹き飛ばす展開はありませんでしたね。

正直、計5人の非レギュラードライバーが参加したFP1が1番面白かったかもしれません。

パロウ(マクラーレン)、シュワルツマン(フェラーリ)、ジョビナッツィ(ハース)、サージェント(ウィリアムズ)、プルシェール(アルファロメオ)。ジョビナッツィ以外、F1では中々レアな面々ですよね。個人的にはインディカーで活躍しているパロウのF1デビューが見られて嬉しかったです。色々契約がゴタゴタしていましたもんね。これをきっかけに来年はタイトルを奪還して欲しいです!

それにしても、FPオンリーのジョビナッツィはクラッシュする確率が高い気がする…。ザウバーに乗っていた時も壊していませんでしたっけ?ここら辺はクビサの方が適任なのかなぁ

 

さてさて、次戦はメキシコGPです。ペレスの地元という事を考えると、彼に好成績を残して欲しいですね。また、グリッド降格も何のそのだったルクレールの復権や、今回大躍進を果たしたハミルトンの活躍にも期待したいところです。

ですが、ココ最近のフェルスタッペンの強さは異常なので、余程の事が無い限り彼が勝ってしまうでしょう。そんな"余程の事"が起こって面白いレースが見られるのを願いながら一週間待とうと思います…!