エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《Formula E 2022シーズン(第8シーズン) 第1戦(開幕戦) ディルイーヤ》横綱メルセデスに練達ロッテラー。ド派手さは無かったものの面白かったFEの幕開け。

ついに始まった第8シーズンのFE。昨シーズンは非常に接近したバトルが幾度となく見られたので、今年もそんな面白いレースが見られたら良いなと思いながら迎えた開幕戦でした。まだ全然ドライバーとチームが一致していませんが、気楽に見ていこうと思います。

 

 

王座は譲らず

 

移籍や撤退、予選の方式変更等、色々な事があったオフシーズン。それによって勢力図に大きな変化がもたらされると考えていた人も多いでしょう。しかし、そんな予想を昨年のチャンピオンチームは無意味なものだと一蹴しました。

このように昨シーズンまでの方式から大きく変わり、武闘会のような方式となった予選。そんな新予選でPPを獲得したのは、メルセデスに所属するツイてないドライバー、ストッフェル・バンドーンでした。

良い笑顔。

更に、同僚で昨年の王者であるデフリースも3番グリッドという好位置を獲得。完璧な布陣で2年連続の開幕戦勝利に向けて準備を進めました。

 

そして、その強さや速さは決勝でも遺憾なく発揮されました。

↑にある通り、2回目のアタックモードに入る事に失敗した為バンドーンは首位から陥落しましたが、スタートでデニスをかわし2位になっていたデフリースが、同僚に代わりトップに浮上しました。

 

この一連の入れ替わり以外、首位争いには一切の波乱要素はありませんでした。序盤はバンドーンが、中盤以降はデフリースが完全にレースを支配し、2年連続の開幕戦優勝を果たすという完全にメルセデスの為のレースだったと言えますね笑。

デフリースにとっては電欠祭りだった昨年の第5戦バレンシア以来の通算3勝目を飾る事になりました。今年は一体何勝まで数字を積み重ねるんでしょうかね。シーズンの楽しみがそれになる予感がする決勝でした。

いやぁ…。強すぎる。

昨年はシャッフル要素の強い予選方式によって下位に沈む事が度々ありましたが、今年は予選方式が実力主義に変更された為、本当にこのチームが独走してしまうかもしれませんね。昨年のホンダF1みたいに勝ち逃げを成し遂げるかもしれません。他のチームも頑張って欲しいです…

 

スポンサードリンク

 

 

 

個人的殊勲賞

 

他所のチームを置いてけぼりにする程の速さを魅せたメルセデスの2人は勿論当確です。まだ開幕戦が終わっただけとは言え、数シーズン前のルノーのような圧倒的な強さを感じました。チーム内バトルが起きるとは考えにくいですが、ルノーのブエミ&プロストペアより実力差が小さい為、今後はFE初のチームメイトによるタイトル争いが見られるかもしれません。それはそれで楽しみですね。

 

他には、スタートでデフリースにこそ抜かれたものの、その後はロッテラーやバード、ディグラッシという実力者相手に対等に戦い3位表彰台をもぎ取ったアンドレッティのデニスも良い走りをしたと思います。BMWが撤退しどうなるかと思いましたが、心配は杞憂のようですね。

 

また、デニスの同僚でルーキーのアスキューも、17位スタートながら9位入賞という素晴らしい成果を残しました。19年のインディライツ王者で、インディカーにも参戦していた米国出身の若手ドライバーですね。昨年の第5戦アイオワで表彰台に登っていたのが印象的だったので、またこうやって活躍を見る事が出来て嬉しいです。インディカーのシートがないのが悲しいですけれどね…

 

最後に、最終的には13位と沈んでしまったものの、レースを盛り上げたロッテラーの走りは見どころが多かったですね。アタックモードでデニスを追い抜いたり、そのデニスやバード、ディグラッシやキャシディ、更にはモルターラと数多くのドライバーを後ろに封じ込めようとディフェンスしたりする姿には、FE以外で見られる熱いロッテラーを面影を感じました。いや、面影じゃないですね。全盛期に匹敵するスーパードライブを見ました。最後は力尽きて入賞圏外になりましたが、メルセデスやアスキューの爆走に加え今シーズンの楽しみが1つ増えました。

これはペナルティギリギリの際どいディフェンスですね笑

こっちは流石ベテランの業、っていう感じのディフェンスです。FEのロッテラーは暴走しがちだったので、こういう面をこのカテゴリーでも見られて嬉しいです。

 

今回の個人的殊勲賞は、以上の5人です。彼らが今年の主役となるのか、誰かが逆襲を果たすのか。次戦以降が楽しみです。

 

スポンサードリンク
 

 

 

その他

 

シリーズ最古参のバードやディグラッシは、今年もFEを盛り上げてくれそうな予感を漂わせる走りを魅せてくれました。前者は5位発進からの4位、後者は9位発進からの5位ですからね。レース巧者っぷりが凄まじい。特にディグラッシは、アウディが撤退した事により移籍を強いられましたが、その影響を感じなかったので流石の一言に尽きます。6位フィニッシュのモルターラ共々、ベンチュリを引っ張っていって欲しいです。バードが所属するジャガーもエバンスが10位に入りましたし、今年はこの2チームから目が離せませんね。

 

強豪のイメージが強いテチータですが、今回は残念ながら不発な結果となりました。

2年前の王者ダコスタは1周目の接触が影響し早期リタイア。ベルニュは8位入賞を果たしたものの目立った活躍はなしと、少々キツいシーズン立ち上がりとなりました。まぁこのチームは乗ってきたらあっという間に連戦連勝を重ねてしまう可能性がありますからね。見くびるのはとても危険です。早く目覚める事に期待しつつ、独走しない事を祈るばかりですね。

 

ヴァージンからエンビションと名前を変えたこのチームは、参戦2年目となるキャシディが7位入賞を果たした一方、フラインスはローランドと接触した事が災いし16位に終わりました。まぁ仕方ないとしか言えませんね。接触がなければW入賞が狙えただけに勿体ないですが、これもレースです。次戦に期待です。

 

前述のテチータは何とかベルニュが体裁を保ちましたが、マヒンドラ、日産、ドラゴン、NIOは正直良いところがなかったように感じました。マヒンドラには日産からローランドが、日産にはBMWからギュンターが、ドラゴンにはF1からジョビナッツィが、NIOにはF2からティクタムが夫々加入しましたが、今回に関しては跳ねませんでしたね。まぁローランドに関しては接触が起きる前は8位争いをしていたのでまだ良いですが、それ以外の3チームは本当に魅せ場がありませんでした。次戦以降は何とか頑張って欲しいものです。

 

スポンサードリンク
 

 

 

まとめ

 

という訳で開幕戦の感想でした。

ロッテラーが頑張ってくれた為、バトルが多い面白いレースとなりました。トップ争いに関してはまだ保留ですが独走の空気があるのが気になりますね笑。もっと優勝争いが盛り上がってくれれば嬉しい事この上ありません。

さて、次戦もここで行われます。次はどんなレースが見られるか楽しみですね!

 

→次戦