エフライの感想記

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感想《2018 SUPER FORMULA 第2戦 オートポリス & 第3戦 菅生》良い意味と悪い意味両方で光った運営の決断

SF、F1、インディ500と今週も盛り沢山なモタスポ。先ずは先々週の決勝がなくなったオートポリス戦も含めて、SFについて綴ります。

 

 

第2戦 オートポリス

 

山本選手が勝利した開幕戦から3週間。舞台は大分のオートポリスに移して第2戦が開催されました。福住選手がF2に参戦する為、全日本F3に参戦してる阪口晴南選手が代打で出場したのがサプライズでしたかね。予選結果は11位でしたが、これからが楽しみになる選手ですね。なんせ、いきなり乗って真ん中辺りの成績ですから。フル参戦が今から待ち遠しいです。

 

そして、今回期待されたコースレコード更新は、可夢偉選手がQ2で記録しました。この辺りは、流石F1経験者という事でしょう。しかし、そんな可夢偉選手も人間です。Q3では上手くいかず、最下位の8位に終わりました。まぁそういう時もあります。一方、トップタイムをマークしたのは、前戦チームメイトと絡み、グリッドペナルティを受ける事となっていた平川選手だ。勿体ないとは言え、今年の平川選手には注目不可避ですね。そんな訳で、フロントローにはダンデライアンの2台が並びました。その片割れである野尻選手と、セルモの石浦選手が同タイムでQ3進出可不可が分かれたのを考えると、正に紙一重ですよね。今年の野尻選手はツイているのかもしれません。

 

それにしても、ロッテラーが抜けたトムスチームの不振が気になります。特にロシターが2戦連続(後述の菅生を入れたら3戦連続)Q1落ちたのは少々頂けません。それと、ドベとブービーを独占したチームルマンも頑張って欲しいものです。

 

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ダンデライアンの2台の1-2が見られるのか、それとも平川選手を筆頭とした後方の人達が巻き返すのか。非常に決勝が楽しみな第2戦でした。しかし、決勝は予報通りの大雨となり、中止の判断が下されました。運営の判断には、各々様々な意見があると思いますが、個人的には決勝は中止して良かったと思います。そりゃ勿論、レース見たかったですよ。少し待ったらスタート出来たかもとさえ思います。しかし、最優先すべきは、ドライバーの安全や観客の体調です。そう考えると、中止の判断は賢明です。もし、15年の岡山のように、少しのSCランだけでレース成立!みたいな事をやられたら、それこそ不満が続出していた事でしょう。もうあんなレースは懲り懲りなので、自分は今回の運営の判断を尊重します。まぁでも、見たかったなぁ…

 

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第3戦 スポーツランドSUGO

 

前回のオートポリスが中止になったため実質の第2戦となった菅生。ただでさえ抜きにくいマシンなのに、コース特性も相まって、より一層抜けないレースとなりました。こんなところまで同日開催のモナコをリスペクトしなくて良いんですよ。

今回は、晴南選手に代わり、昨年のマカオGPのウィナーであるティクティムが参戦する事になりました。レッドブル育成ドライバーという事もあり、数年後にはトロロッソでF1に参戦している可能性のある、将来が非常に楽しみな選手ですね。今から応援しておくと、数年後に古参ぶれるかもしれません。

 

大きな怪我が無かったとはいえ、フリー走行で大クラッシュした伊沢選手が予選に参加出来ずといういきなり荒れた展開で始まった菅生ラウンド。その流れから予選も荒れる…というか、揉める展開になりました。

というのも、Q1の関口選手のベストラップが黄旗で更新されたと判断され、セッション終了後にタイム抹消の措置が取られたのです。時間が無かったのなら分かりますよ?でも今回は、ディルマンのクラッシュによる赤旗中断の時間がたっぷりありました。何故そこでタイム抹消の裁定を出さなかったのでしょうか。疑問です。

関口選手は菅生を得意コースとしており、この裁定がキチンと赤旗中断中に行われていれば、アタックをし直して、きっとQ3に進んでいた事でしょう。仮にQ2落ちでも仕方ないと割り切れたはずです。しかし、現実はセッション終了後にタイム取り消し。前述の通り、ここは抜けないサーキットなので、この時点で関口選手の菅生は終わったのも同然でした。

 

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そして、この疑問の残る展開は決勝でも起こりました。スタートからあまり大きな反乱もなく進んでいましたが、千代選手とロシターが絡むクラッシュが起きた時に事件発生しました。なんとSCの表示が出る前にSCが出動したのです。それにより上位にいた可夢偉選手や野尻選手、平川選手がピットに入れず、逆にSC入る前にピットを済ませてた一貴選手やキャシディが順位を上げる事となりました。この時、咄嗟に山本選手をピットに呼んだ無限は流石ですね。良く現場を見ている事が分かりますね。F1に参戦している赤い跳ね馬とは大違いです。

 

しかし、何が目的でそのような措置を取ったのでしょうか。予選の関口選手の件も含めて、今回の運営の対応が不味いのは明白です。SCがコース上にいるのに、表示では黄旗のまま。もし、ここでSCと絡むクラッシュが起きたらどうなっていたでしょうか。考えるだけでゾッとします。運営はリスクを避け、不利益が生じないような判断をして欲しいですね。前戦では出来ていただけに残念さが光ります。

 

因みに優勝は、完璧なタイミングでピットに入った山本選手でした。開幕戦の鈴鹿から実質2連勝であり、チャンピオン奪還に向けて俄然有利になりました。山本選手ファンの自分的には嬉しい展開ですね。一方、SC前にトップを走っていた可夢偉選手は(相変わらずの)KCMGピット炸裂により6位に沈みました。昨年の富士やもてぎからピット作業に課題のあるKCMG。そろそろ可夢偉選手の優勝が見たいのでしっかりして欲しいですね。

 

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まとめ

 

という訳で、第2戦並びに第3戦の感想でした。オートポリスと菅生、運営の対応の差が天と地程違うレースでしたが、こういうのはレースが白けたり怪我人が出たりするので、是非とも今後は止めて欲しいですね。確かにファンは荒れる展開を期待していますが、1番は安全で公平な競争が見たいのです。そこはちゃんとして欲しい。いや、本当頼みますよ、運営さん…

 

 

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