今回は第5戦の感想に参ります。毎年インディ500の前哨戦として開催されているこのレースですが、全体的に動きが少なく、正直見所を探す方が難しいんですよね。ノーコーションフィニッシュがザラにあり、そして追い抜きもそこまで多くない。今年こそは面白いレースが見られたらなぁと思い観戦しました。
Home.
— IndyCar on NBC (@IndyCaronNBC) 2021年5月15日
Before the Indy 500 on May 30th, get ready with the Indy GP at @IMS.
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初PPに初優勝
そんな悲観的な予測に反して、予選から面白い事が起きました。
An unforgettable day for @RGrosjean!
— IndyCar on NBC (@IndyCaronNBC) 2021年5月14日
First career pole for Grosjean comes in his third @IndyCar start. pic.twitter.com/yClC4Q6kTm
F1を卒業し、今年からインディカーに挑戦しているロマン・グロージャンが参戦3戦目にして初PPを獲得しました。こればっかりは驚きでしたね。まだバーレーンでの怪我(火傷とか)が完治していないのにも関わらずこの好成績。グロージャンの非凡さが示されたと同時に、F1ドライバーの凄さも改めて浮き彫りになったと思います。インディカードライバーがどうのこうのという訳ではなく、モータースポーツの頂点とも言われるF1に参戦出来る人はレーサーの中でも一際速い。そういう意味です。まぁこの辺はFEを見ても実感する所ですけどね。
で、決勝はどうなったのかというと、案の定コーションの出ないレースとなりました。
The green flag is back out for the GMR Grand Prix at @IMS after this incident involving @ConorDaly22
— NTT INDYCAR SERIES (@IndyCar) 2021年5月15日
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1周目にパジェノーを起因とするデイリー、レイホールが巻き添えとする接触が起き、それに伴うコーションが出ましたが、それっきりでしたね。まぁインディアナポリスっぽいレース展開といえばそうですが、ちょっと残念でした。
肝心の優勝争いは、PPスタートのグロージャンに7位発進のビーケイ、そして最近ツイてないパロウの三つ巴となりました。1スティントこそグロージャンが先行していましたが、ピットを重ねる毎にビーケイが接近。そして、ラストピットを終えたグロージャンがアウトラップを走行中に、いち早くピットを済ませていたビーケイが一気にオーバーテイクを敢行しました。結果的には、これが最終バトルでしたね。パロウは相変わらずピット作業でミスが出て優勝争いに上手く絡めず、最終的には割と3台が離れてのチェッカーとなりました。
Another first-time winner in @IndyCar!
— IndyCar on NBC (@IndyCaronNBC) 2021年5月15日
Congrats to @RinusVeekay. Hear from the @ECRIndy driver after his first win at @IMS. pic.twitter.com/josnqMLU8A
Last year, @rinusveekay earned his first career @IndyCar podium finish at @IMS.
— IndyCar on NBC (@IndyCaronNBC) 2021年5月15日
This year, his first career win comes at the same place. pic.twitter.com/AASFZAI9d6
ツイートにあるように、ビーケイは昨年ここで自身初のポディウムを飾りました。そして今回は初優勝。テキサスのディクソンのように、「インディアナポリスといえばビーケイ」と呼ばれるのも、そう遠くないかもしれません。何せまだビーケイはまだ二十歳ですからね。エドカーペンターレーシングは、素晴らしい逸材を発掘したなぁと思います。これにて5戦走って3人の初優勝者が出る事となりました。今年のインディカーは何かが違いますね。
個人的殊勲賞
ポディウムを獲得した、ビーケイ、グロージャン、パロウの三人は疑いようもなく当確です。
I need to overtake 6 cars tomorrow for the win. I’ve had bigger challenges. #BringitOn @ECRIndy @IndyCar pic.twitter.com/ekdu6aFRvG
— Rinus VeeKay (@rinusveekay) 2021年5月14日
素晴らしい伏線回収ですね。まさか本人も本当に勝てるとは思っていなかったでしょう。これからの活躍が楽しみですね。
そして、グロージャンも勿論良かったです。残念ながら優勝こそ逃しましたが、終始レースを支配している様は、流石ベテランといった感じですね。ハース終盤ではマグヌッセンの方が良かった印象があったので、ここまでやれるとは正直予想外でした。この調子なら2回目のPPや初優勝も夢でないですね。来年あたりにサクッと勝ってそうな気がします。
3位だったパロウは、特に可もなく不可もなく。といった感じです。前戦のテキサスもそうでしたが、彼はとことんピット作業に足を引っ張られていますね。まだインディカー歴2年、ガナッシ1年目なので、そこまで強く言えないでしょうけれど、ピットクルーにはしっかり練習を行って欲しいものです。現状ランキング2位ですが、もう少しポイントを稼いでいても可笑しくないですからね。頑張って欲しい。
後は、1周目の事故に巻き込まれ、ガムテ修復したにも関わらず5位フィニッシュを果たしたレイホールや、16位スタートから9位に帰ってきたディクソンも凄かったですね。レイホールに関しては、何でこのポジション来られたか分からないです笑。コーションもなかったのに、どうやってここまで上げられたんだ…?七不思議のひとつですね。
ディクソンも早々にピットに入って追い上げを幾つか魅せると、その後は気が付けばトップ10に食い込んでいました。これも訳が分かりませんね。流石の一言です。
今回の個人的殊勲賞は以上の5人ですね。皆さんの今後の躍進に期待です!
その他
我らが琢磨選手は、正直何とも言えないレースでしたね。17位発進の16位チェッカーと奮わない成績でした。まぁ琢磨選手とここの相性は絶望的に悪いので仕方ないといえばそうかもしれませんが、同僚のレイホールが手負い状態で5位に入っているのを考えると、物足りない成果ですね。
REPLAY: This incident involving @TakumaSatoRacer is currently under review. pic.twitter.com/lCar2Y2uao
— NTT INDYCAR SERIES (@IndyCar) 2021年5月15日
まーたピットミスやってるわ…
パロウのスタッフと合同でピット練習したら如何です?
後、前戦で上位走行中に不運に見舞われたハーベイですが、残念ながらインディアナポリスでもそのツキの無さは継続されていましたね。3位スタートで一時は2位を走っていた今回のハーベイは、ピット作業で魔物さんの悪戯に遭ってしまいました。それだけでなくパンクというおまけ付き。
A promising day for Jack Harvey has gone downhill.
— IndyCar on NBC (@IndyCaronNBC) 2021年5月15日
After stalling on pit road, Harvey has to pit for a flat. TV: @NBC #INDYCAR pic.twitter.com/ubVEO8XdN7
可哀想にも程があります。
正直圧倒的なツキのなさなので、3戦連続ピットミスの被害に遭ったパロウや琢磨選手と一緒にお祓いに行きましょう。アメリカにお祓い文化があるのかは分かりませんが。
まとめ
という訳で第5戦の感想でした。展開自体は割と単調でしたが、グロージャンやビーケイといった新鮮味のある役者の活躍で、楽しく観戦する事が出来ました。ディクソンらベテランの技も光りましたし、意外と見所はありましたね。後は、ここの所あまり良い所がない琢磨選手やローゼンクビスト辺りが飛躍してくれたら嬉しいんですけどね…
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