日本中が歓喜した佐藤琢磨選手の優勝から早1年。
世界三大レースの内の1つ、インディ500が今年も無事に終了した。
今年も去年と同様、F1モナコGPと被る日程だったがF1のスタートが1時間後ろに回ったためインターバルなしで視聴する事が出来た。
今年は流石にアロンソはモナコに参戦し、インディアナポリスにいなかったが連覇がかかる琢磨選手はもちろん、4度目の栄冠を狙うエリオ・カストロネベスやこのインディ500でレースから引退するダニカ・パトリック等注目するドライバーが大勢いた。
予選から波乱が起き、なんと第100回大会PPのヒンチクリフが予選落ちしてしまったのだ。
さらに、琢磨選手の所属するレイホール・レターマン・ラニガンレーシング(以下RLR)のドライバーも琢磨選手含めあわや予選落ちするという去年とは真逆の緊張があった。
そんな中、PPを取ったのはエド・カーペンター。
フロントローにはパジェノーとパワーが並び、インディ500未制覇ドライバーが並ぶ1列目となった。
この3人がまだインディ500に勝ててないっていうのも意外だ。
その他に、ダニカが7位に入るなどのサプライズもあった。
決勝は、今年から導入されたユニバーサルキットの影響により昨年より明らかにオーバーテイクが減ったレースとなった。
まともな追い抜きが見られたのはイエロー解除後のカナーンと中盤のロッシくらいだったように記憶している。
オーバーテイクが難しくなっただけでなく風の影響をモロに受けるようで、琢磨選手やジョーンズ、ダニカとエリオにブルデーそしてカナーンと昨年脚光を浴びたドライバーや今大会大注目のドライバーが相次いでクラッシュしてリタイアした。
カナーンのクラッシュによるイエロー後、超超スプリントレースになった時、ステイアウトを決行し、賭けに出たステファンとハーベイは燃料が僅かに足らずに残り2周でピットインを余儀なくされた。
今年のインディ500を制したのは終始安定して速かったウィル・パワーだった。
3年前、僅差でモントーヤに敗れたパワー。
今年はぶっちぎりの速さで勝ち取った勝利だった。
そして、お馴染みのペットボトル芸(失礼)で有名なパワーの奥さんと一緒に優勝の喜びを分かちあった。
夫婦揃って昨年の琢磨選手と比較してとてもエキサイトしていて、インディ500優勝の価値を改めて実感した。
それにしても、パワーがちゃんとミルクを飲まなかったのには笑った。
去年の琢磨選手もあまり飲んでなかったが、パワーは最初の1口ぐらいしか飲んでなかったように思う。あれで賞金貰えるのだろうか…?
F1モナコGPとインディ500。
世界三代レースの内の2つとものオーストラリア人が制した。
オーストラリアでは今頃お祭り騒ぎになってるだろう。
ルマンのLMP1にオーストラリア人はエントリーしていないので3つとも制覇とはならなそうなのが少し残念である。
話をインディ500に戻そう。
確かにオーバーテイクは減ったが今年のインディ500も面白かった。
来年のレースが今から楽しみである。