オリンピック跡で行われるロシアGP。
昨年、ボッタスがトップを快走もザンユー無線が発動し、曰く付きの結果となったのが記憶に新しいです。
そんなロシアGP、今年も今年でとあるチームに遺恨を残すような結果になったと思います。
そのとあるチームとはフェラーリ。
夏休み明けから連勝街道まっしぐらだったこのチーム。このロシアGPもルクレールがPPを獲得し、名門復活の予感をひしひしと感じました。しかし、迎えた決勝。スタート前に「ルクレールがベッテルにトウを与える代わり、1-2ならルクレールを前にする」的な作戦を考えていたフェラーリ。その作戦は無残にも失敗し、ベッテルがホールショットを取った後、トップを快走しました。
ルクレールは「譲ってくれるんじゃなかったのか」と言い、ベッテルは「譲って欲しければもっと近づいてよ。ていうか、ハミルトンが3秒後ろの状況で譲るなんて無理だよ」と無線で発言していました。
これについては様々な見方が出来ると思います。個人的にはベッテルの意見に賛成で、ハミルトンがルクレールの後方に張り付いている以上、下手に順位を譲ったらハミルトンがDRS圏内に入り、盤石だったはずの1-2が崩壊する恐れがありますからね。まぁ、ルクレールの約束と違う!という気持ちも分かります。後ろを走るという事はタイヤを痛める事に繋がりますし、サッサと譲れと思うのも当然です。
じゃあ、誰が悪かったのでしょうか。
ソフトタイヤを履いているのにも関わらず、ミディアムタイヤのメルセデスを突き放せないフェラーリのマシンにも問題がある気もします。ですがトップのマシンにケチをつけるのは酷です。やはりストラテジストに問題があったでしょう。いつも通りですね。夏休み前のフェラーリが帰ってきました。
そんないつ譲るのか、それとも譲らないのかと揺れる中で起こったベッテルのトラブル。信頼性抜群のフェラーリでは珍しい気がします。これによりベッテルはリタイア。しかし、これにも問題がありました。ベッテルのマシンが悲鳴を上げたのはセクター3の後半、もう後コーナー約2つでピットレーンという場所でした。クレーンがないサーキットなので、コース内にマシンを止めたらSCないしはVSCは確定なのは既知のはず。しかもライバルのハミルトンはまだピットしていない。この条件を考えると、多少無理してでもルクレールの為にベッテルにはピットにマシンを戻してもらうのが筋でしょう。
しかし、フェラーリはベッテルにすぐマシンを止めるように指示。これにより、ハミルトンが悠々トップに立つ事が出来、そのままトップチェッカーを受けました。
何をやっているんだフェラーリ。逆クラッシュゲート紛いを起こして自滅するとかお笑いにも程があるよ…
フェラーリの自爆により1-2を獲得したメルセデス。ハミルトンはこれでシーズン9勝目。久々に喜びのハミルトンが見れて嬉しい反面、正直「またかよ」と思ってしまいました笑。ロシアが得意なボッタスは今回も控えめ。SCの時に、ルクレールが謎のピットをしたお陰で2位に浮上し、壁役を完璧に担ってメルセデス1-2を演出しました。
速いけど雑いフェラーリととにかく強いメルセデス。夏休み明けはフェラーリが快勝していましたが、ここからメルセデスの逆襲が始まると思うとティフォシとしては些か不安です…笑
さて、押しである今回のアルファロメオですが、今回は両者ともに残念な結果に終わっちゃいました。ライコネンはQ1落ちからのジャンプスタート。SCのお陰で13位まで浮上しましたが、夏休み明けからの不調からの脱却はまだまだ遠そうです…。残念。
相方のジョビナッツィはオープニングラップでグロージャン、リカルドに挟み撃ちを喰らいました。2台はリタイアしたものの、完走出来たジョビナッツィ車の頑丈さは凄い。
個人的にアルファロメオというと、ライコネンのピットの時にジャッキが抜けなく、二人掛かりで抜き、クルーが吹っ飛んでいったのが印象的です笑。兎に角、次の鈴鹿での躍進に期待するばかりです。自分も現地に行きますしね!
鈴鹿のホームレース前に結果が欲しかったホンダ勢は何とも微妙な感じに終わりました。PU交換で後方スタートと苦しい展開になった4台ですが、レッドブルが4-5。アルファタウリと名称を変えるトロロッソが12-14という結果に終わりました。期待の母国クビアトもあまりパッとせず、トロロッソにとってはキツイレースでした。レッドブルに関してはアルボンが新人らしいミスがあったのは気になりますが、良く巻き返したなぁと思います。
何はともあれ、次戦はホンダの母国GP。1つでも良い結果、期待しています。
繰り返すようですが、次戦は日本GPです!
なんかあっという間ですよね。
自分は金曜から参戦するのですが、今からワクワクが止まりません笑