エフライの感想記

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感想《2019 F1 第9戦 オーストリアGP》連勝メルセデスを止めたのはフェルスタッペン!これぞホンダPU、モード11の力だ!

 

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カナダでのイザコザがありながらも連勝街道まっしぐらなメルセデス。この連勝を止めるのは誰か。それともこのまま完全勝利を勝ち取るのか。期待2割、諦め8割といったところで、白熱したトップ争いを見るのは今年いっぱいは無理かな…。という少々悲観的な考えに陥ってました。

 

 

しかし、迎えた第9戦。今年ベストレースと言っても過言ではない程熱く、面白いレースとなりました!

 

最強メルセデスは2台ともオーバーヒートの問題を抱えフリー走行から失速。代わりにトップに立ったのはフェラーリ、ひいてはルクレール。バーレーンでの悔しさをバネにか、予選でもその勢いのままにPPを獲得しました。この時点では7割ルクレールが勝つだろうなぁと思いました。相方のベッテルはトラブルによりQ3走れませんでしたし、メルセデスはペナルティもあり2列目。横は4位が定位置のフェルスタッペンでしたからね。

 

 

実際、レースはルクレール先導で進んでいきました。フェルスタッペンはウェバーを彷彿とされるスタートミス。それに割りを食ったハミルトン。と、向かうところ敵なし、後は魔境の戦略とトラブルだけといった感じでした。

 

 

しかし、この独走ルクレールに待ったをかけたのはフェルスタッペン。沢山のファンの前で、そしてチームの母国GPで不味い結果は残せないと気合を入れたのか、ハードタイヤに変えてからベッテル、ボッタスをあっさりオーバーテイク。残り約10周といったところでルクレール攻略を開始しました。タイヤのライフが10周ほど若い。一か八かのパワーモードであるモード11を使用。と猛追をかけるフェルスタッペン。

 

 

ルクレールは1度目こそ耐えたものの、2度目を防ぐ事は出来ず、残り2周のところでターン3にてオーバーテイクを許しました。少し疑惑が残りそうな抜き方でしたが、レーシングインシデントで片付けられて何より( ̄▽ ̄)

 

 

ホンダサウンドが、高らかに、そして誇らしげに響き渡る!

 

ホンダ第3期初優勝!!

 

 

という名実況から13年。

遂にホンダエンジン(今はPUだけど)を積んだクルマが久々にトップチェッカーを受けました!

15年にマクラーレンと手を組んでF1に復帰してから早4年。GP2エンジンだのポンコツだの言われていたホンダPU搭載車がトップチェッカー。この時をどれほど待ち望んだ事か。もう言葉に表せない程嬉しさが溢れ出しています。

 

 

表彰台でフェルスタッペンがホンダロゴを指差ししていたり、ホンダの人間である田辺さんがチーム代表としてシャンパンファイトしたりと応援し続けて良かったと思える瞬間でした。

 

確かに、アップデートの無かったガスリーが振るわなかったとか姉妹チームのトロロッソが低迷した等これから改善するべき事は多いです。しかし、今はそんな事は置いといて素直に喜びます!!

 

やったぞ!ホンダPU!

フェルスタッペンありがとう!!

 

 

まさかあんな忌み嫌ってたフェルスタッペンをここまで讃えて応援するなんて夢にも思わなかったです笑。今年は去年と違って落ち着いてますしね。このまま次戦以降も期待します!

 

 

 

そして、このレースはそのフェルスタッペン以外にも見所が多かったです。なんと言っても2戦連続のアルファロメオマクラーレンの躍進には眼を見張るものがあります。

 

ペナルティ云々もあり5番手スタートだったノリスはスタートでハミルトンを抜いたりする等大活躍で6位。相方のサインツも18位から8位という素晴らしい追い上げ。ポールリカールでも垣間見えましたが、本当に復調しましたね、マクラーレン。マクラーレン・ホンダの解消はお互いにとって良かったみたいですね。何より何より。

 

 

そしてアルファロメオ。アゼルバイジャン以来の2台揃ってのQ3進出。そして初のW入賞。ライコネンファンとして嬉しい結果に終わりました。

ライコネンはスタートの混乱の後、ノリス、フェルスタッペン、ベッテル、ガスリーといったドライバーからプレッシャーを受け続けるというよく見るレース展開でしたが、巧い事守ってましたよね。14年の時もそうでしたが、劣るマシンでのディフェンスは本当巧い。無理に幅寄せもしませんし、見ていて安心感があります。

 

そしてジョビナッツィ。予選こそライコネンを負かすことが増えてきましたが、決勝では…といったレースが多かった彼。しかし、今回は全然違いましたね。ライコネン-ノリス-ベッテル-フェルスタッペン-ガスリーというトレインにキチンと付いて来ていましたし、終盤はサインツに抜かれたくらいで後はポジションキープ。今後ともこのようなレースを期待したいです。

2台ともハードに変えてからのペースが少し悪かったのが気になりますが、それでもW入賞は立派なものだと思います。カタロニア辺りの不振さはすっかり立ち消えたようで何よりです。

 

 

一方、ヤバイのはフェラーリにハース。

前戦プランFで笑かしてくれたフェラーリはベッテルへの1回目のピットストップで伝達ミス。タイヤが準備されていないという呆れた事をしました。Q3のトラブルは仕方ないとしてもこれは酷い。

ルクレールがあわや勝つかも…?というレースをしていた中、ベッテルはひたすら耐えるレースで可哀想に見えました。ソフトタイヤに履き替えてハミルトンを抜けたのが唯一の救いですかね。

 

 

そしてハース。

フランスもそうでしたが、予選番長っぷりが遺憾なく発揮されてましたね。ペナルティがあるとはいえ、マグヌッセンが予選5番手というのは凄い事ですし、本人の無線からも喜びが溢れてました。しかし、それに引き換えてのレースペースの悪さ。ベストオブザレストのはずだったのにここまで落ちているのは少々悲しいものがあります。ドライバーは決して遅くないラインナップですし、改善が待たれます。

 

 

というわけで第9戦の感想でした。

あちこちでバトルが見られ、本当に面白いレースでした。これは今年1番で間違いないです。

これからもこのような接戦が見られたら嬉しいなぁ。

 

なーんて希望を持ちますが、次戦はハミルトンのお膝元、シルバーストーン。昨年はオープニングラップでライコネンと接触し、追い上げのレースとなった彼ですが、今年は確実に勝ちに来るでしょうね…。ボッタスやフェルスタッペンを含め、対抗馬の皆さんには頑張って欲しいものです!