世間、巷では『アナ雪2』公開を今か今かと待ち望んでる中、もう一つの雪(氷)のヒロインのお話、『リゼロ』の映画2作目、『氷結の絆』を見てきました。(まぁ前作は厳密にはOVAですけど…笑)
前作の『Memory Snow』はTV本編の間に挟まれた、"スバル達の微笑ましい日常"にスポットが当たったコメディタッチの作品でしたが、今回のお話は真逆。本編より前時間軸で、メインヒロインとそのパートナーである、エミリアとパックについて書かれていました。「あぁ…リゼロだなぁ…」と感じる程、重い空気が流れていたのが印象的です。
また、前作はTV本編や原作にノータッチでもあらかた楽しめる内容でしたが、今作は「一見さんお断り」という感じというのも違うところですね。
『氷結の絆』自体は本編BD1巻に付いていた小説が元ネタですが、自分はまだ未読だったので、新鮮な気持ちで鑑賞する事が出来ました。
さて、そんな『氷結の絆』ですが、見終わって第一に感じたのが、「やっぱりメインヒロインってエミリアだよなぁ」という事です。元々自分自身がエミリア派という事もありますが、今回の『氷結の絆』を見て、より一層彼女の事が好きになりました。
仲間のエルフは目覚めない中、何故かただ1人目覚めたエミリア。彼女は、銀髪の長髪で紫瞳でエルフ特有の尖った耳と、リゼロ世界では忌み嫌われる要素満載の姿格好をしていました。
当然そんな彼女に手を差し伸べる人は少なく、近くの村の商人だけが唯一、彼女と会話をし、エミリアはそれで食料を調達する事が出来ました。
そんなエミリアの生活は質素そのもので、環境音のみで映し出される彼女の1日は、とても切ないものでした。いつ目覚めるか分からない仲間のエルフの雪像の手入れは、心優しい彼女だから出来る事だったのでしょう。
そんな儚い生活もそう長くは続きません。
エミリアを捕獲しようとするヒゲ野郎、チャップと 四大精霊の「調停者」メラクェラというポニータが、それぞれ彼女を手に入れよう、消そうと乗り込んできたのです。
もうね、本当止めてくれ〜って感じですよ。
ただでさえ村人に嫌われて半ボッチ生活をしているエミリアにここまで十字架を背負わせるのか、と。
ピンチ乗り切った!
良かったね!エミリア!
『氷結の絆』完!
となるかな?と思わせての「これで終わったと思った?残念でしたー!」とやってくる別の危機には「良い加減にしろ!」と言いたくなる程でした。
そんなボロボロエミリアに最初から最後まで味方したのはパック。TV本編ではどこか掴めなく、"味方なんだけど妙に信じられないキャラ"でしたが、今回の"何があってもエミリアを守る"というパックの動きには胸に刺さるものがありました。
個人的には、何処かしらかの誰かさんから言われたエミリアに過剰に干渉しないという約束(?)を破り、エミリアを抹殺しようとするメラクェラに対し、「彼女は祝福を受けて生まれてきた」、「幸せになる為に生まれてきた」と啖呵を切り、エミリアと契約を交わしたシーンはパックの格好良さも相まって一番好きな部分です。どれだけパックの中でエミリアの存在が大きいか分かるシーンでもありましたしね。
一部あった『Memory Snow』後の現代パートで、この出来事は2人(1人と1匹)にとって大切な出来事という認識を強くプッシュしていたのも好印象です。やはりこの2人はセットだなぁと感じました。
そんな中、さらっと「解けない雪も氷もない」とクリティカルを決めるスバルにはやられます。ウザいの擬人化とも言える彼ですが、こうも欲しい時に欲しい言葉をストレートに言えるのは素直に凄いなと思います。
で、パックはいつ、スバルを認めるんですかね…笑。
まぁ色々グダグダ書きましたが、結論、何を言いたいかというと、
エミリアたん、マジE・M・T
という事!
質素な生活をするエミリアも、商人に「あの森に入らないで」と迫るドS顔のエミリアも、その後、村を去る時に見せた髪が風になびいた美人なエミリアも、色んな場面にあった泣き顔のエミリアも、最後の最後に見せた笑顔のエミリアも、全部好きって事!
TV本編では一時出番がなく、レムがメインヒロインのように見えた事もあったエミリアですが、『氷結の絆』を見ると、やっぱり彼女こそがメインヒロインだなぁと感じます。"死"こそ経験しませんが、幾度となく来る悲運を乗り越える辺り、スバルとそっくりですしね。
TV本編から『Memory Snow』、そして『異世界かるてっと』と何かと映像作品が続いている『リゼロ』。2期が決定していたり、ガルパを始め、様々なソシャゲとのコラボをしていたりとこれからの事が色々と決まっており、まだまだ『リゼロ』の熱は冷めそうにないですね!