エフライの感想記

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感想《2019 F1 第19戦 アメリカGP》祝!ハミルトン6冠達成!やっぱりメルセデスは強かった…

ライコネンがハミルトンの猛攻を凌ぎ、13年開幕戦、オーストラリアGP以来のひっさびさの優勝を遂げたあの歓喜から早一年。今年もオースティンにF1がやってきました。

2週連続の寝不足GPでしたが、前戦のメキシコGPと違い、3連休だったのが幸いでしたね笑。レース見てから寝ても大丈夫っていうのが嬉しい。

 

 

さて、今回のレースの目玉といったら何と言っても"ハミルトンのタイトル"でしょう。たった4ポイント獲得すれば王座決定というヌルゲー的な感じでしたが、それでも何があるか分かりません。ノリと勢いのフェラーリなら兎も角(失礼)、堅実なメルセデスに在籍していますから堅いレースをするんだろうなぁと予想していました。

 

 

そんな大方の予想にレースの魔物さんは面白くないと感じたのか、波乱のレースを生むため、スパイスを2つ程投入しました。

 

 

1つ目は路面がバンピーということ。

ハミルトンがフリー走行で「世界一バンピーなトラック」と無線で訴え、直ぐさま解説のアンソニー・デビッドソンが「いや、それはセブリングだ!」と乗ったやり取りがありましたが、確かに見ていても分かるほど、酷いバンプでした。インディカーなら良く見る光景でしたが、F1では珍しかったです。

そのバンプにより、ドライバーは苦戦を強いられる事になりました。個人的にはたまにはこういう路面があっても面白いのでは?と思いますが、ドライバーの安全が第一ですしね。来年の開催までには再舗装されるでしょう。残念。

 

 

2つ目のスパイスはピレリタイヤでした。

前戦ではハードタイヤが異様に持ち、ベッテルの狙いが外れるという展開が見られましたが、今回は逆。前述のバンプの影響か、タイヤが全く持つことなく、ほぼ全員2ストップを敢行しました。一応ピレリ推奨の最速戦略はソフト-ミディアムだったんですけどね…笑。

1ストップを成功させたのが、2位でタイトルを決めたハミルトン(M→H)。8位のサインツ(S→H)。ピットスタートから10位入賞したペレス(M→H)のみというありさま。サインツも同僚で2ストップ作戦のノリスに負けましたし、キチンと成功したと言えるのは、ハミルトンとペレスだけでしょう。サインツ入れて3人とも素晴らし過ぎる…!

 

 

 

そんな波乱要素の中、優勝したのはボッタス。

ポールトゥウィンという完璧なレースをし、2年連続フィンランド人、ハミルトン、フェルスタッペンの表彰台のメンツを飾りました。タイトルこそ叶いませんでしたが、ウェバーに言わせるなら「ナンバー2にしては良い出来だろ?」と表現しそうな程の素晴らしい活躍です。来年こそ最終盤までタイトル争いを演じて欲しいものです。

 

 

2位にハミルトンが入り、3位はフェルスタッペン。後半戦に入り、昨年前半までの暴走癖が出ていた彼ですが、今回はクレバーなレースをしていましたね。マグヌッセンのブレーキトラブルによる黄旗でハミルトンを抜くチャンスはありませんでしたが、それでも来年に繋がる良い形が出来たと思います。相方のアルボンも1周目の接触からSCがないのにも関わらず5位まで上がってきましたしね。レッドブルに光が見えた気がします。

 

 

そんな2強と比べ、「本当に走っていたの?」と存在が曖昧になったのはフェラーリ。グレーゾーンをレッドブルにチクられたのが思ったより効いたのか、スパからの好調は鳴りを潜め、単独の3番手ポジションをキープに留まりました。

ノートラブルのルクレールは兎も角、今回はひたすらベッテルが可哀想でしたね。バンプにやられたのか、はたまた元から壊れていたのか(それもそれで問題ですけど…)、リアサスペンションがぶっ壊れ、リタイアを喫したベッテル。これでランキングもフェルスタッペンに抜かれての5位に落ちましたし、鈴鹿でポールを決めた時の、あの元気なセブをまた見たいです…

 

 

ここ最近、というか、後半戦散々な結果に終わっている推しのアルファロメオ。今回はなんとか後一歩で入賞というところまで帰って来ました。

Q3に進出どころか、Q1落ちに終わったにも関わらず、そしてメキシコでの異様な持ちの悪さを見ていたのにも関わらず、ライコネンのスタートタイヤをソフトに選んだのは正気か?と疑ってしまいましたが、これがまさかまさかの大正解。スタートでジャンプアップした後、タイヤ交換するまで、マクラーレン勢と変わらないラップを刻み、大きく順位を上げる事に成功しました。

最後はペレスやクビアトに抜かれてしまいましたが、流石チャンピオン、そして昨年の覇者というレースを魅せてくれたライコネン。やっぱり好きだなぁ笑。ジョビナッツィとのペアも継続するのが発表されましたし、ベテランと若手、共に刺激しあって好成績を残して欲しいです。

 

 

前戦、不正は許さない、そしてチームのポイントの為にとヒュルケンベルグに魚雷アタックをかましたクビアト。個人的にはノーペナでしょ…と思ったインシデントでしたが、今回も同じような事が起こりました。メキシコと同じ、ファイナルラップに今度はペレスを押し出したクビアト。これは16年、アロンソがマッサを押し出したのと全く同じ構図であり、正直このインシデントもノーペナものだと考えます。

まぁ某球審のストライクゾーンの如く、一貫性?知るか!な裁定を下すのがF1ですから、何とも言えないのが現状です。メキシコでペナルティが出たから…と今回もペナルティとなったなら最悪ですね。もう一貫性云々は無理でしょう、このスポーツは(投げやり)

 

 

そんな訳でアメリカGPの感想でした。

気合いで起きた甲斐のあるレースで、大変満足した夜明けを迎えられました。

 

何はともあれ、

 

ハミルトン、おめでとうございます!!

貴方がデビューした07年、ここまで勝ちまくるドライバーだとは思わなかったです!笑

 

さて、次戦は何かと面白い事が起こるブラジルGPです。時差で寝るか起きとくか究極の選択を迫られるGPですが、ライコネンの逆転タイトル(07)、予定から1ランク柔らかくなったタイヤによるヘトヘトレース(14)、マッサ感動のフィナーレ(16,17)とパッと思いついただけでも見所が多くあります。

昨年なら鬼神の走りでQ3進出を果たしたルクレールや、決勝で父親の因果か、周回遅れのオコンから魚雷を喰らったフェルスタッペンとかありましたね。

さて、今年は一体どういうレースが見られるのか。今からとても楽しみです!

 

F1速報 2019年 11/21号 第19戦 アメリカ GP

F1速報 2019年 11/21号 第19戦 アメリカ GP