エフライの感想記

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感想《1917 命をかけた伝令》予告でネタバレされるとは…。全編1カットに注目が集まりがちだが、中身も秀逸な作品

1カットで撮ったという謳い文句で広告されている『1917 命をかけた伝令』。タイミングがあったこのタイミングにて見てきました。

戦争中の作品というと、昨年のイチオシ映画『T-34』以来ですね。意外と間が空いていない。『T-34』はWWⅡの時の作品でしたが、今回見てきた『1917』は、タイトルの年代から分かる通り、WWⅠの時のお話でした。時代が違うのにも関わらず、2作品とも"ドイツ(ナチス)が敵"というのが変わらないというのが変な感じというか、妙な共通点を感じてしまいました笑

 

 

そんな『1917』。

全編1カットという事が良い意味でも悪い意味でも作用したなと思いました。良い意味でいうと、緊張感がずっと続くんですよ、この作品。例えるなら『JAWS』の「でーでん、でーでん」の部分がずっと続く感じ。そういう面では非常に作品に惹き込まれ、画面から目が離せない、何か別のことを考えさせない作りになっていました。

 

ただそれは悪い意味に捉えると、間延びが凄いという事です。

序盤は「1カットすげぇ〜」と思っていても、中盤以降は正直ダレます。『T-34』のようにドンパチする訳でもありませんから、音としては大変静かですし、1回冷めてしまったら、そこから興味が復活する場面もあんまり無かったように思います。

 

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まぁそんな表裏一体の全編1カットで作られた『1917』でしたが、個人的にはとても楽しめました。先程言ったような緊張感がずっと続く雰囲気により、疲れはしましたが、大変満足して劇場を後にすることが出来ました。

残念なところがあるとすれば、予告でネタばらしがあった事ですかね。

この作品は、2人組の軍人が「攻撃を中止せよ」という伝言を攻撃部隊に届けるミッションが与えられ、色んな困難が待ち受けている中、2人は無事に伝言を届けられるか!?というお話なのです。しかし、「全編1カット!」とテレビやYouTubeで現れる予告では1人しか居ないのです。

この予告によって「1人は退場するんだな」というのが容易に想像が付きます。ネタバレOKな人なら問題は無いですが、個人的にはあまりネタバレを踏まず、作品を楽しみたい派なんです。だから序盤のミッションが与えられる段階で、「あーあ…」という気分になってしまいます。『ランペイジ』のような予告詐欺とは言いませんが、ここが残念でしたね。この予告のお陰で、どうしても「こいつはいつ、どうやって退場するんだろう…」と考えながら見てしまいましたから。

 

 

そこが『1917』の本当に残念なポイントです。まぁ逆に、それ以外は大変面白く鑑賞する事が出来たとも言えますけど笑

全体的にビターで、ミッションは成功したけど…っと、微妙に苦いエンドになったのも個人的には好きですね。あくまでもフィクションですから、「ミッション成功!やっほう!」としても良いのにも関わらず、そうしなかった。あくまでも"リアル"に拘った。そういう所がこの作品の良いところです。

 

後、終盤の夜の燃える街のシーンも良かったですね。あのオレンジと黒と白で表されている街の映像。本当に綺麗でした。実写映画で「映像が綺麗」なんて滅多に使わない表現ですが、この作品のあのシーンに関してはピッタリだと思います。

 

という訳で『1917 命をかけた伝令』の感想でした。爽快感等は全くなく、ひたすら重くビターで包まれた作品でしたが、戦時中にはこういうのが日常茶飯事だったのかなと思わせる、とても良い作品でした。

"全編1カット"のイメージが先行している作品ですが、内容も面白く、見て損はない作品です。

 

 

1917 (Original Soundtrack) [Analog]

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