エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《ラブライブ!スーパースター‼ 第8話「結ばれる想い」》5人揃ったのは良いけどさ、揃い方っていうのがあるでしょうよ。シリーズの良くない所を存分に発散した感じが凄い。

この学校を歌で結んでいこう!

1!

2!

3!

4!

5!

結ヶ丘女子高校、スクールアイドル部!

ソングフォーミ―!

ソングフォーユー!

 

ラブライブの伝統、カウントアップ点呼。

9じゃなくて5だから滅茶苦茶早く感じたなぁ。

後、うぃっす!が廃止されて少し悲しい…

 

ラブライブ! スーパースター!! 4 (特装限定版) [Blu-ray]

 

個人的に印象最悪回だった7話から一週間。8話が放送されました。果たして前回の懸念点は今回の展開に必要だった前振りだったのか。それとも単なる脚本ミスなのか。不安と期待を7:3の割合で持ちながら迎えた今回の放送でした。

 

「めでたし、めでたし。」で良いのかなぁ

 

先に今回のお話を纏めるとですね。恋の抱えていた不安要素が(金銭問題以外は)全て解決し、スクールアイドル同好会に(将来の)Liella!が全員集合。更には、その経緯で音楽科、普通科の間にあった溝も埋まり、晴れて「音楽で結ばれる学校」が名実ともに成立、という満点に近い終わりを迎えました。

なので、「過去を吹っ切れた恋ちゃん加入!良かった!しかも学校も1つになった!これで結ヶ丘は永久不滅だ!」と満足して試聴を終える事も出来たと思います。ただ、面倒臭いオタクな自分的には「う~ん」と感じる事が多く、お世辞にも面白いお話だったな、と感じる事は出来ませんでした。

 

具体的に申しますと、兎にも角にも、恋のスクールアイドル弾圧理由が納得出来ませんでした。

「他の活動の記録はあるのにスクールアイドルに纏わる記録は一切ない。つまり、スクールアイドルで辛い思いをしたのだろう。スクールアイドル絶対反対!!」なんて、見覚えがありすぎて正直びっくりしました。これまでの感想記事で幾度となく「『スーパースター‼』はスクスタメインストーリーを皮肉っているのでは?」と同義な事を綴ってきましたが、恋と栞子でスクールアイドルに反対する理由が全く同じなのには驚きしかありません。私怨と思い込みでここまでするなんて横暴にも程がありますね。「少なくとも私達には関係ない事だから」と悩める恋に対してそこまで親身にならなかったすみれの言い分が最もに感じます。

 

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後、1話から散々匂わせていた差別意識がえらいあっさり片付いた事も「なんだかなぁ」と感じる一端です。

今回の前半では、音楽科の生徒が「学園祭を音楽科メインでやるのは今回だけ。一切関わるなとは言っていない。我がまま言っているのは普通科の方」と発言し、対して普通科の生徒は「学園祭に参加したくない。音楽科の上から目線が嫌。『普通科と一緒に』っていうスタンスが筋なのでは」と発言していました。元からあった選民思想に、就任挨拶での恋の発言から、新設校内でとんでもない紛争が起こっていますね。かのん達が普通科に所属している事もあり、視聴者側は普通科からの視点しかこの紛争を見れていないので音楽科の言い分については何とも言えませんが、価値観の相違が大変な所まで行っている事は理解出来ました。これを解決するにはどうするのかな?転科した千砂都を皮切りに徐々に歩み寄って大団円を迎えるのかな?等と、Bパートを迎えるまでは考えていました。

 

しかし、実際は、かのん達が全校集会で恋に恋の母親の真実を伝え、恋が涙を流した後、何時の間にか溝が埋まっていたのです。正直「えっ?これで解決?」と拍子(ひょうし)抜けしました。全校生徒は拍手(はくしゅ)を送っていましたけどね。因みに今のは…(千歌っち風)

確かに、選民思想に誘導した恋の思想を矯正出来れば差別意識は無くなるかもしれません。ただ、それで音楽科、普通科双方の全員が納得出来るかと言えば微妙ですよね。何故なら、恋の理解不能な音楽科優遇&スクールアイドル弾圧の理由が「母親の遺志を継ごうとしただけ」だなんて、恋と親密な親交のない生徒からしたら知ったこっちゃない事柄ですから。そんな個人の独善的な考えの下で学校生活を無茶苦茶にされたらたまったもんじゃありません。しかも、大多数の生徒からすると、全校集会の一幕は本当に訳の分からない一幕だった事が分かります。

「考え得る最短ルートで公約破棄した生徒会長が全校集会で弁解しようとした矢先に普通科の生徒が遅刻して参上。謎に理事長に許可を貰い壇上に上がると謎のノートを見せながら意味不明な事(恋の母関連)を生徒会長に話しかけ、その話を聞いた生徒会長は号泣。そして、(描写はありませんでしたが)弁明と再度の謝罪」。

事情を全て知っていて神の視点で見ている視聴者でさえ、全校集会の場でする事じゃないと思うような事を、一切の事前情報抜きに目の前で見せられた大多数の生徒の気持ちはどんなものでしょうか。普通科は生意気だと考えていた音楽科、音楽科は上から目線だと考えていた普通科。両者共にポカーンな案件でしょうね。「こうこうこういう理由で学校がピンチなんです。協力してください!」っていうのを立候補時に言っておけば良かったものを…。全てを知っている理事長には上手く介入して欲しかったですね。かのんがウルトラCを決めてくれたので良かったですが、そうでなかったらとんでもない事になっていましたよ。

 

全校集会と学園祭準備中の時と、多数の生徒が謎に2回も送った拍手は多分「良く分からないけど他の人もやってるからやらないと!」という日本人らしい考えの下行ったのだと思います。いやぁ本当にさ、説明が足らなすぎるんだよなぁ…。真意を黙って暴走した人より、知ろうとしなかった被害者側に落ち度があるなんてスクスタメインストーリーかよ!ありがとう、栞子ちゃん!

 

 

ああそうそう。これは余談ですが、前回、存在が消された疑惑のあった恋の父親は生きていましたね。結ヶ丘創立に反対し海外に住んでいるようで、中々に聡明な判断を下したな、と思います。恋を金欠気味に至るまで放置気味なのは気になりますが、一回廃校になった学校を蘇らせるなんて至難にも程がありますからね。反対姿勢を貫くのもごもっともだと思います。ただ、恋の生活くらいもっと面倒を見て欲しいですね。海外移住に誘うだけじゃなくてね。

 

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楽曲

 

まぁ色々気に入らない部分をウダウダ言っても仕方ないので、良かった部分に目を移します。

今回披露された「Wish Song」は初めて5人が揃って披露された楽曲という事もあり、今後の展開においても重要な役割を担っていきそうですね。イケイケドンドンのノリノリ楽曲ではなく、ゆったりとした集大成感のある楽曲でした。特に言及していませんでしたが、ここ最近怪しかった作画も、このライブパートは完璧でしたね。

「未熟DREAMER」のサビ前3年生衣装のようにシンプルなデザインなのも、始まり感があって良いですね。5人という事もあり、フォーメーションもバランスが良くとても映える感じになっていました。

デビュー曲でWセンターというと、Aqoursの「君のこころは輝いてるかい?」を彷彿とさせますね。あの楽曲程盛り上がる感じではないですが、その代わりに心に染みる楽曲になっていると感じました。

『サンシャイン‼』の時に「μ'sと違いデビューCD発売からアニメまでの間隔短いからどうするんだろう」と思ったのを覚えていますが、『スーパースター‼』に関しては多分もっと短いですからね。「始まりは君の空」を今後アニメでどう扱ってくるか楽しみです。

 

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まとめ

 

という訳で第8話の感想でした。千砂都ソロの「リエラのうた」含む楽曲面は素晴らしい出来でしたが、お話面は、これまでのラブライブシリーズに目配せしたような「ほれほれ感動シーンだぞ」と露骨なシーンが目立ち、しかも、そこに辿り着くまでの道筋が凸凹過ぎる道路だったので、正直萎えたというか冷めた気持ちになりました。なんかこう、杜撰とまでは行きませんが離陸も着陸ももう少し巧い事出来たのでは…と思います。今の所、アニメで恋の良い所一切ありませんからね。キャラ人気が命のコンテンツで大丈夫なのかよ、と思います。

 

さて、次回は「君たちの名は?」と題されています。「前前前世」が流れるようなお話ではなく、恐らくグループ名に纏わるお話でしょうね。今の所、Liella!の"L"の字も出てきていませんが、果たしてどう決まるのでしょうか。個人的には、今回明かされた「音楽で結ばれる」や「心が結ばれている」という結ヶ丘の創立理念(?)を踏まえ、恋の母親が付けていたグループ名を拝借するのではと考えています。かのんが見つけたノートでもまだグループ名云々のページは開かれていませんでしたから、そうなると予想します。

まぁぶっちゃけどう決まっても良いですけどね。そこは自分の中であまり重要視していない事です。

そんなグループ名よりも、次回予告で普通科の制服を着ていた恋が気になります。恋が転科するのか制服を統合するのか。資金集めが狙いで制服統合を行うのなら、人数の少ない音楽科の制服を規定にすればお金集まりそうですけどね。伝統云々を考慮して普通科に合わせるんでしょうか。しかし、そうするとこれまた音楽科が怒りそうですし、転科するなら転科で「何故恋は音楽科に入った」となりますしで、難儀が続くなぁと思います。まぁ兎に角、ようやく平和な5人のやり取りが見られそうで楽しみです。

 

 

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