エフライの感想記

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感想《2022 F1 開幕戦(第1戦) バーレーンGP》新時代到来。その先手を獲ったのは苦しんだ赤い跳ね馬!Forza Ferrari!やっぱりF1はフェラーリよ。

ライコネンの引退や新規則マシン。個人的に最悪の判断を下したマイケル・マシの解雇に世界情勢に翻弄されるハース、ポーポジング現象等、とにかく話題の尽きなかったF1のオフシーズン。そんなF1も、先日バーレーンにて開幕戦が開催されました。マシンの見た目から大きく変わった今年のF1は一体どんなシーズンになるのか。レッドブルは相変わらず速いのか。それとも、メルセデスの最強伝説は続くのか。はたまた第3勢力が飛躍するのか。色々と妄想しながら迎えた開幕戦でしたね。

 

 

Ferrari is Back!!

 

既に何度もF1記事で言及している通り、自分はライコネン推しでした。いや、推しです。なので、ぶっちゃけ今シーズン、誰を応援するか決めあぐねていました。

同い年のノリスや日の丸を背負っている角田くんといった、昨年まで2推し3推しとして応援していたドライバーを推すのは今年も変わりません。しかし、「その選手たちをライコネンの代わりとして1推しとするのはなぁ…」という感情も確かにありました。

 

そんな宙ぶらりんの中で、眼を見張る走りを魅せたチームが居ます。

そう、赤い跳ね馬です。特に今回は昨年不運に見舞われる事が多かったルクレールの走りが光りましたね。

 

予選では圧倒的な速さを見せつけ、昨年のアゼルバイジャンGP以来、自身10回目のPPを獲得。ロングランの経験不足からレースペースが不安視された決勝でも、ライバルを寄せ付ける事なくトップチェッカー。07年以来の跳ね馬開幕戦優勝を飾りました。一発の速さも、レースペースも、戦略も、ピット作業も、信頼性も完璧。自分がF1を見始めた時の最強フェラーリが帰ってきた感じがして、滅茶苦茶嬉しかったです。

加えて、「やっぱり自分ってフェラーリが好きなんだな」と実感しました。何せ、この週末はずっとフェラーリを応援していましたから。ライコネンがアルファロメオに移籍してからはティフォシ熱が冷めていましたが、このレースはそれを蘇らせるには十二分の内容&結果でした。ルクレールかサインツか。というのは多分シーズン終盤まで決める事は出来ないと思います。しかし、確実に今シーズンの"最推しチーム"が決まった開幕戦でした。

 

ルクレールのレース内容に言及すると、一時見られた彼の暴走癖は何処かへ飛んで行った印象を持ちました。フェルスタッペンが幾度となく1コーナーで仕掛けた時も冷静に対処し、4コーナーで順位を奪い返す事をその都度敢行しましたしね。最終的にフェルスタッペンはタイヤロックしていましたし、完全に粘り勝ちです。対ベッテルに熱くなっていたルクレールは何処へやら。今やフェラーリのリーダーとして完璧な仕事を果たしました。

 

相方のサインツも、ルクレール程ではないにせよ良い走りをしたと思います。

結果を見ると、予選3位で決勝2位ですからね。昨年までの不振(チームとして)を考慮すると素晴らしい戦果です。今回はルクレールに主役の座を譲りましたが、昨年の走りを見るに、黙って2ndに甘んじる感じが全くしないサインツ。次戦以降はもっと躍進を果たし、自身初優勝を飾って欲しいですね!

 

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個人的殊勲賞

 

見事な1-2を果たしたフェラーリ2台は当然殊勲賞です。ここ数年は棚ぼたの表彰台が関の山で、優勝争いに全然絡んでいませんでしたからね。レッドブルやメルセデスと正面から殴り合い、圧倒したのには脱帽です。大きなマシン規則変更があった時の跳ね馬は遅いイメージがあったのですが、今回は全くそんな事ありませんでしたね。プロ野球で言う、阪神や巨人のようにF1にはフェラーリが必要です。そんなフェラーリが速ければ自然と嬉しくなってしまいます。次戦も圧倒的な強さでレースを支配して欲しいですね!

 

他には、バーレーンでのテスト中に急遽フル参戦が決まったマグヌッセンも信じられないパフォーマンスを魅せてくれました。予選7位、決勝5位は昨年までのハースを考えると天外の成果です。マグヌッセン自身の入賞はギャンブルドライスタートを選択した20年ハンガリーGP以来、チームとしても20年のニュルでグロージャンが1ストップ作戦を決めて9位に入った時以来ですからね。長い期間を経ての入賞でした。

「『THIS IS A WIN FOR US』はグロージャンのセリフだよ」というツッコミはさて置き、本当素晴らしい走りでしたね。相棒のミックも12位からの11位フィニッシュと昨年を思うと大きく飛躍しましたが、そんな活躍を吹き飛ばす程の活躍をKMAGは残しました。勿論、今回の5位という結果はレッドブルのWリタイアによるものですが、それを抜きに考えても、チームとして4番手に居るって事ですからね。1年でマクラーレンのレギュラードライバーを降ろされたり、資金力に勝るマゼピンにシートを譲ったりと、中々に波乱万丈なF1人生を歩んでいるマグヌッセン。3度目の正直として、今回は末永く頑張って欲しいです!

 

今年唯一のルーキーとしてF1に参戦した周も入賞という素晴らしい結果を持ち帰ってきました。流石にボッタスには叶いませんでしたが、慣れない状況の中でQ1突破、10位入賞は立派なものです。この結果をバネに次戦以降も結果を残して欲しいですね。角田くんみたいに沈んでしまう事もあるでしょうけれど、彼もきっと大丈夫な気がします。

F1で初めて先輩となったボッタスでしたが、その面目は保たれたどころか、より大きなものになったと言えるでしょう。予選でラッセルを破り、ハミルトンの横に並んだのにはとてもビックリしましたね。まだメルセデスに乗っているのかと錯覚してしまいました笑。決勝は、スタートで大失敗を犯し8つも順位を落としましたが、そこから巻き返し、結果的に6位チェッカーですからね。「終わりよければ全てよし」とは正にこの事を言うんだな、という成果を残しました。次戦からも、周共々、ポイントを沢山持ち帰って欲しいですね!

 

最後に、ベッテルがコロナに罹ってしまった事で、三度の代打出場となったヒュルケンベルグも良い働きをしたと思います。比較してどうこうという訳ではないですが、マグヌッセンより短い準備期間でストロールより速いタイムを記録しましたからね。決勝こそ展開の綾で後塵を拝してしまいましたが、新規則で生まれ変わったF1マシンに対する適応力は計り知れないものがあります。これにてカーナンバー27の権利は延長されましたし、また何処かで彼の代打を見たいですね。

 

今回の殊勲賞は以上の6人です。次戦は誰がどういった活躍を魅せてくれるのか、今から待ち遠しいですね!

 

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その他

 

V6PUになってからひたすらに強いメルセデスですが、正直今年はそこまで速くないのかもしれません。まぁ開幕戦だけを見た感じですけどね。結果だけ見ると、ハミルトンが3位でラッセルが4位と、そこそこの成果ですが、内容的に3番手マシンだという事が明確になる苦しいレースでした。2人共特に争っているマシンが居ませんでしたしね。実力者の2人を持ってしても優勝争いに絡めないんじゃ、相当今年は厳しいと思います。

まぁそんな事言って、きっちり復活してくるのがこのシルバーアローの怖いところなんですけどね。今回もぎ取った3位と4位が終盤どう影響してくるか楽しみです。

ドライバーに関して言うと、ハミルトンがラッセルを終始突き放していたのが印象深いですね。「まだまだ世代交代はさせないぞ」という、王者のプライドが痛いほど分かりました。振り返ってみると、昨年、ライコネン、アロンソ、ベッテルの全員、明確にチームメイトに負けた、なんて事はなかったですしね。この世代というか、ベテラン勢の壁は、我々が思っている以上に厚いのかもしれません。テニスのビッグ4みたいですね。

 

昨年、そんなメルセデスとやり合ったレッドブルですが、まぁ悲惨な結果に終わりました。予選こそフェルスタッペンが2位を獲得する等、調子が良さそうに見えましたが、決勝では2台共にマシントラブルにより完走する事が叶いませんでした(リザルト上は完走扱いだけど)

ルクレールについての所で言及した通り、フェルスタッペンは、この神風アタックを中々決めれなかったのが敗因でしたね。恐らくマシントラブルが起こらなくとも優勝は無理だったでしょう。昨年の結果を踏まえて、多少大人しくなるかと思いましたが、全くそんな事はありませんでしたね。ちょっと残念です。昨年と違い、今年はマシが居ない為、ドライビングスタイルを変えない限りタイトル防衛は難しそうだな、と思いました。

ペレスに関しては、後1周持ちませんでしたね。残念です。今回はラッセル共々影が薄めでしたので、次戦以降は頑張って欲しいものです。

 

また、マシントラブルに見舞われたのはレッドブルだけでなくアルファタウリも同じでした。

ガスリーは決勝で大炎上。角田くんはFP3出走不可という、何とも悲惨な有様でした。ホンダPU勢で唯一完走出来た角田くんは予選でQ1敗退を喫するも、8位入賞と、マシンポテンシャルの片鱗を魅せました。ガスリーや角田くん自体は結構良いレースをした印象がありますが、如何せん親玉共々トラブルが続出したのが解せません。戦闘力も昨年より落ちている気がしますし、悠長にポイントを取り零している暇はないんですけどね…

 

そんなトラブル続出の元ホンダPU勢よりある意味悲惨なのが、マクラーレンやアストンマーチンなのかもしれません。

昨年、あんなに速かったマクラーレンは、今回普通に走ってノリスのQ1突破がやっとという有様でした。リカルドはコロナ罹患によってテストを満足に走れていなかったので何とも言えないところですが、それでも2台揃って0ポイントなのは予想外過ぎました。元ホンダ勢が3台リタイアしててノーポイントですからね。しかもマクラーレンの2人はトラブルフリーだったのに。悪い結果はこれくらいにして、さっさと昨年までの位置に返り咲いて欲しいです。

地獄の反省会場はコチラ。

 

アストンマーチンは、ベッテルの離脱は仕方ないにしても、ストロールがヒュルケンベルグに予選で負けたのが解せませんね。しかもマクラーレンと同じくノーポイント。レーシングポイント時代の堅実さは何処へやら。アストンマーチンになってから一貫した速さが見えてこないのが残念でなりません…

 

ミックに関しては、正念場が来たな、という感想を抱きます。昨年の同僚だったマゼピンは共にルーキーだったのでミック自身の評価も曖昧なものになっていましたが、F1でそこそこの成績を残しているマグヌッセンがチームメイトとなると話は別でしょう。今回はQ2進出に11位フィニッシュと素晴らしい戦果を残しましたが、インパクトの面では完全にマグヌッセンに喰われてしまいました。F1での出世街道に乗れるか否か。意外なタイミングでF1人生の帰路に立たされてしまった印象です。頑張れ!

ここまで長い低迷期でしたし、何とか栄冠を掴んで欲しい…

 

アルピーヌとウィリアムズに関しては、正直印象に全然残っていませんね。片やW入賞チームなんですけれど、特筆すべき「おお!!」となった部分は特になかった感じがします。

オコンがFP1でカウルを吹き飛ばしたくらいですかね、衝撃的な事は。それくらい、両チーム平和なレースでした。

いや、あったわ、衝撃的な事。危うくアルボンはサインツに魚雷特攻を仕掛ける所でした。マルドナードとグティエレスの一件が頭を過ぎったニアミスでしたね。お二人共元気にしているんでしょうか…

 

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まとめ

 

という訳で開幕戦の感想でした。

シンガポール以来の通算3勝目。ルクレールにとってはPUトラブルで失った19年の時の雪辱を果たすレースとなり、見ていてとてもエキサイティングしましたね。フェラーリが活躍してこそF1って感じがするので、今後とも沢山イタリア国歌が聴ける事を祈っております。

さて、次戦はサウジアラビアです。地獄の時間にて開催されます。世界情勢的に無事開催されるか微妙ですが、F1ファンとして安全に全行程が終了出来る事を祈っています。

レースに関しては、やっぱりフェラーリ勢の躍進に期待してしまいますね。今回の勢いのまま、ライコネン以来の個人タイトル、マッサ&ライコネン以来のチームタイトルの両方を獲得して欲しいです!

 

 

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