10年振りにF1にフランスが帰ってきた。
モータースポーツ発祥地がカレンダーに復帰したのは正直とても嬉しい。
というか、フランスがF1から消えて10年経ったことの方が驚きである。
当時走っていて、今も現役なのはライコネン、アロンソ、ハミルトン、ベッテルと数える程しかいないのが何故か寂しい。(F1に限らなければいるが)
舞台は10年前のマニクール…ではなくポールリカール。
F1は90年以来、28年振りの開催だった。
コースも改修され、どんなレースになるのか非常に楽しみだった。
優勝はハミルトン。
前戦、得意としながらも全くトップ争いに絡めなかったカナダの雪辱を果たす見事なポールトゥウィンだった。
一方、ライバルのベッテルは予選こそ3位につけたものの決勝、オープニングラップでボッタスに特攻。
そして、ボッタス共々大きく順位を下げ、結局5位でレースを終えた。
自身が散々非難し、結果的にF1から追放した形になったクビアトと全く同じ過ちを犯してしまった。
レース後、フェルスタッペンはこのインシデントについて「自分が同じ事をやったら叩くのに、ベッテルはあまり叩かないのね」とコメント。
自分も、ベッテルのあの行為は頂けない。
メルセデスが速いなら少なくともその真後ろに付くのが大原則の筈なのに何を焦ったのか魚雷アタックを敢行。
もろちん、ペナルティも出たが、5秒タイムペナルティとフェラーリファンの自分でも「忖度では?」と思ってしまうほど軽いものだった。
一方のベッテルの同僚、ライコネンは予選こそ上手くいかなかったものの決勝はトラブルにも巻き込まれず3位。
ルクレールやリカルドにシートを奪われる噂があるもののまだまだその速さは健在のように思う。
そのルクレールは予選8位と大大大健闘。
決勝も10位とポイント獲得。
開幕数戦のスピンしまくる彼は既に遠く、(恐らく)非力なザウバーで満点と言っても良い活躍だ。
ザウバーと同じ中団では今回、ハースとルノーが飛び抜けた形となった。
ハースのマグヌッセンが6位で3強の真下。
一時、3位を走っていたサインツが8位でヒュルケンベルグが9位だった。
ハースのグロージャンはベッテルと接触したこともあり、11位に終わった。
彼がポイント獲得するのはいつになるのだろうか…
母国レースとなったトロロッソホンダのガスリーは残念ながら同じくフランス人のオコンとオープニングラップで絡んでしまい0周リタイアとなってしまった。
本人も気が入るレースだっただけに残念だ。
ハートレイもエリクソンの真下の14位となりトロロッソはポイント獲得に至らなかった。
次のレースでの巻き返しを期待したい。
フォースインディアもWリタイアに終わりノーポイント。
予選を見るに、ポイント獲得出来そうな位置にいたのに残念だった。
トロロッソ、フォースインディアより酷そうなのが、名門(古豪)と言われるマクラーレンとウィリアムズだ。
4台ともQ1落ちという以前フランスGPがあった10年前に周りに言っても信じてもらえない悲惨な成績だった。
特にアロンソは、先週のルマン制覇から一気に現実に引き戻された感じだ。
確かに、アロンソはオープニングラップで他車はマリオカート並みのショートカットをするなか、コースにとどまった為、マシンにダメージを負ってしまったという事があるのだが、バンドーンは…
ひょっとすればバンドーンは、ハートレイ以上に頑張らないといけない人物かもしれない。
鬼のような3週連続レースの初戦が取り敢えず終わった。
ここをどのように運んでいくかでチャンピオン争いや、コンストラクターズ争いに大きく響くだろう。
次はオーストリア、レッドブルリンクだ。
メルセデスがフランスの様な好調を魅せるのか、レッドブルが地元の維持を見せるか、はたまたフェラーリなのか。
そして、トロロッソホンダはポイント獲得出来るのか。
注目するポイントが多いレースになりそうだ。