史上初、3週連続レースの真ん中、オーストリアGP。
DRSゾーンが増えたためオーバーテイクが期待できるようになり、どんなレースが見られるか楽しみだった。(おまけにW杯日本戦もなくて専念して見れた。)
結果はスタート数周後の予想と異なり、荒れた…まではいかないかもしれないが動きが多かったレースだった。
優勝はフェルスタッペン!!
通算4勝目である。
クビアトがレギュラードライバーから外されたため、もう優勝出来ないと思われていたが(誰も思ってない)、ここ最近の不調から蘇り勝利を掴んだ。
完全にくたびれたタイヤでフェラーリの猛追を振り切ったのを見ると、単なるラッキーで勝った訳ではない事がわかる。
リカルドとヒュルケンベルグにトラブルが起こったことからその事も考慮して走らなければならなかったためら簡単なレースではなかっただろう。
本当におめでとう!フェルスタッペン!
来年はホンダと共に頼むで!!
フリー走行から盤石で予選も1-2だったメルセデス。
スタートで少し順位を落とすものの序盤は完全に支配していたと言って良いだろう。
しかし、2台とも相次いでトラブルに見舞われた。
メルセデスが2台とも消えるのは1周目で絡んだ一昨年のスペインGP以来だ。
両方ともトラブル、という事に限定するとPU時代になっては初めてのような気がする。(14年カナダは一応ロズベルグが完走している)
最強メルセデスの天下もそろそろ終わりなのかもしれない…
一方、対抗馬のフェラーリはスタートの蹴り出しこそ良かったもののそこから振るわず、しばらく3番手の速さのマシンだった。
しかし、気温と路面温度が上がってから息を吹き返し、更にノートラブルな事もあり2-3フィニッシュを飾った。
オーストリアという事もあり、ライコネンとベッテルを入れ替えるかと思ったが、そのままの順位だったのは個人的に予想外だ。
メルセデス、ルノー、ホンダとトラブルが続出したレース(PUトラブルかは現時点で不明)で圧倒的な信頼性を見せたフェラーリ製の優秀さが垣間見れたレースだった。
今回、3強の真下を獲ったのはハース。
グロージャンが4位でマグヌッセンが5位だった。
開幕戦のピットミスから待ちに待ってようやく掴んだ初のW入賞だ。
特にグロージャンは予選でレッドブルの1台を喰い、決勝でも安定したレースをし長らくのノーポイント生活にケリをつけた。
マグヌッセンはVSCのタイミングでピットに入らなかった事が残念だったが、そこからのリカバリーが素晴らしかった。
その他にも、フォースインディアとザウバーがそれぞれW入賞を決めており、コンストラクターズ争いにおいて優位に立った。
特にザウバーのルクレールは、再び予選でQ2に進出しており、本人の能力の高さとザウバーのマシンの向上が顕著に表れている。
今回が200戦目となったフォースインディアは最高のサプライズになっただろう。
スーティル&フィジケラで最後尾を走っていたのが懐かしい…
一方、我らがトロロッソホンダはガスリーが11位、ハートレイがリタイアに終わった。
ガスリーは終盤まで入賞圏内を走っていただけに非常に残念だ。
そして、ハートレイに起こったトラブルの詳細が気になる…
ルノーPUを搭載したルノーワークスとマクラーレンは明暗が分かれた形になった。
「明暗」と言っても「明」なのはアロンソだけな気がするが…
ピットスタートだったにも関わらず8位入賞のアロンソは流石である。
「このままだとダメだ!作戦を考えてくれ!」なんて序盤では言ったいたが終わってみればちゃっかり入賞してるあたり巧いドライバーだ。
荒れるレースになると真っ先に脱落するイメージのあるヒュルケンベルグ。
今回も例に漏れず、PUのパーティーモード(バルサン)が作動し、リタイアに終わった。
この人のついてなさは一体どうすれば良いのだろうか…
ウィリアムズは本当に語る事がない。
14年にはマッサのPPがあり、パワーサーキットという事もあって得意なコースのはずなのだが安定の下位。
クビサどうこうで治る症状ではないのかもしれない…
マクラーレンもそうだが、古豪がこうなるとやっぱり寂しい。
今回のレースでは様々事が起こった。
- メルセデスWリタイア(16年スペイン以来)
- フェルスタッペン優勝
- 表彰台の顔ぶれがフェルスタッペン初優勝(メルセデスWリタイアの時)と同じ
- グロージャン初入賞
- ハース、ザウバー、フォースインディアW入賞
ざっとあげればこんなものだろう。
それとこれは小ネタだが、フジネクストで山本アナが実況すると、メルセデスが勝てないジンクスもある。(バーレーンとカナダはベッテル、今回はフェルスタッペンが優勝)
フェルスタッペンのメルセデスがWリタイアしたら優勝。と共にどこまでこのジンクスが続くのかも楽しみだ。(笑)
次戦はイギリス、シルバーストン。
ハミルトンのお膝元だが、レースはどうなるか始まってみないと分からない。
13年のバースト祭りや去年のフェラーリ等地味にタイヤ関連のトラブルが近年起きている。
さらに、天候の事など懸念材料も沢山あるが、懸念材料があればあるほどレースが荒れやすいため、非常に楽しみだ。