今年も甲子園こと高等学校野球大会が無事に終了した。
夏の風物詩であり、これにより夏の始まりと終わりを毎年感じている。
関西民としてはねったまくんじゃんけんや京都銀行、大阪芸大やドコモ、わかさ生活を異常に見る季節でもあり、今年はどんなCMだろうと地味に毎年楽しみにしている。
今年は100回記念大会という事もあり、いつもより多くの学校が参加した。
優勝は北大阪代表の大阪桐蔭。
史上初の春夏2度目の連覇という常人では考えられないプレッシャーを跳ね除けての快挙だ。
苦戦らしい苦戦をしたのが地区予選決勝の履正社戦というのも凄い。
根尾選手、藤原選手、中川選手といった将来NPBを引っ張っていくであろう選手達の活躍が素晴らしかった。
準優勝は吉田選手率いて、様々な旋風を起こした金足農業。
103年ぶりの快挙だの東北勢初優勝だの公立高校だの創作物と考えても出来すぎな話を実現させた素晴らしい戦いだった。
大垣日大や横浜、近江や日大三高と全国に名を馳せている学校を軒並み倒したのは正直、開幕前には全く予想していなかった。
特に、近江高校戦ではサヨナラツーランスクイズという誰もが想像出来なかった戦略を取ったのは驚いた。
金足農業は、吉田選手のワンマンチームと捉える事も出来る。
しかし、その他のメンバーや地域の人との繋がりがTVで散々フューチャーされ、
〜記憶に残った5試合〜
1.準々決勝 近江高校vs金足農業 (2vs3)
上で記述した金足農業のサヨナラツーランスクイズがあった試合。
関西民としては近江高校を応援していて、正直あの場面までは勝利を確信していた。
しかし、金足農業はまさかの作戦をとり、サヨナラ勝利。そして結局、準優勝を飾った。
2.2回戦 済美vs星稜 (13vs11)
史上初の逆転満塁サヨナラホームランがあった試合だ。
点数で分かる通り、乱打戦となり更にタイブレークまで持ち込まれた非常に接戦で燃える試合だった。
昨年は逆転の星稜と言われていた星稜が逆転負けだったのも個人的には名試合なポイントが高い。
3.2回戦 下関国際vs創志学園 (5vs4)
1回戦で菊池雄星選手や大谷翔平選手を輩出した花巻東を倒した下関国際。
2回戦では吠えるパフォーマンスが話題になった創志学園の2年生エース西選手に苦戦を強いられるものの、9回打線が奮起し、一挙3点を取り、勝利を収めた。
4.準々決勝 下関国際vs日大三 (2vs3)
3.に上げた試合が強く印象に残った下関国際。
準々決勝もエース鶴田選手が7回2死まで日大三を無安打に抑える好投を見せるも8回に一挙3点を奪われ敗戦。皮肉にも2回戦では自分たちがやった事をそのままそっくり返されたような感じだ。
個人的には下関国際は金足農業よりも応援していたチームだったため、負けたのは残念だった。
しかし、日大三の強豪らしい素晴らしい粘りと爆発力を見られた良い試合だった。
5.決勝 大阪桐蔭vs金足農業 (13vs2)
ラストは勿論、決勝。
TVでは金足農業が圧倒的に推されていて桐蔭がヒール役になっていた。
しかし、蓋を開けてみれば08年の大阪桐蔭vs常葉菊川や10年の東海大相模vs興南を彷彿とさせる一方的な試合となった。
この夏、ずっとマウンドを守っていた吉田選手を引きずり下ろした桐蔭の攻撃力は形容しがたい程素晴らしい。
昨年、中村奨成に話題を取られ、影が薄くなった花咲徳栄の様な事になっているような気もするが、春夏2度の制覇は素直に凄いと思う。
かつて無いほどの猛暑の中、外野からは散々中止にすべきという声が見られたが、終わってみれば金足農業に盛り上がり、感動した!といういつものパターン。
報道については気に入らないが、この暑さの中、全力で戦った球児たちには素直に賞賛を送りたい。