エフライの感想記

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感想《ラブライブ!サンシャイン‼︎ The School Idol Movie Over the Rainbow》0から1へ、そして1からその先へ。千歌達Aqoursが出した答えとは

早速鑑賞してきました、待望のサンシャインの劇場版『Over the Rainbow』。もう…ほんとね。なんかこう、上手く言葉に表せない程良い映画でした。

 

やっぱりAqoursって最高ですね!以上終わり!

 

…という訳にもいかないので笑。以下、細かい感想を書いていこうと思います。ネタバレなのは当たり前ですが、μ'sの劇場版と比べている事もあるので、そういうのが苦手or無印の映画は見ていないよという人はお気をつけ下さい。

 

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ストーリー

 

まずストーリーなんですけど、その前に劇場マナー等々の紹介について書いていきたいと思います。μ'sの時にもあってた、ユニット毎や学年毎であるマナー紹介。Aqoursはなんと個人毎にありました。自分は曜ちゃんが担当でした。そして、なんとそこでフォトセッションという謎のコーナーが出現。ここだけ写真OK。SNSやブログへの掲載OKという驚きなコーナーでした。公開1周目は千歌っちが被写体で、初詣デートがテーマなシーンでした。

 

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↑勿論、ばっちし撮りましたよ!笑

「写真OK」と言われた時の劇場内の「え?え?マジ!?」感は最初の上映だったから感じられた一体感でしたね。その後は当然、スマホは機内モードにしましたよ。マナーは守ります。

 

 

ではでは、ようやくストーリーに入ります。

今回の話は"3年生が抜け、6人として再スタートする新生Aqoursのリスタート"が主題でした。この時点でμ'sとは正反対を向いている事が分かりますよね。μ'sは解散するか否か、ひいては、"どういう終わらせ方が1番良いか"という事が主題だったので、トコトン間反対に舵を切ってきました。どっちが正しいとか間違っているとかないんですけどこの対比は面白いなぁと感じますね。

 

そして、上記の主題の中に、

  • 浦の星との統合を嫌がる統合先の生徒&親との決着。
  • 鞠莉の未来を決めつけ、敷かれたレールの上を走らせようとする鞠莉ママとの決着。
  • 今まで後ろを歩いているだけだった理亞含めた1年組の成長。

という要素を詰め込んでいました。浦の星との統合を嫌がる統合先というのは実際にありそうですが、"みんな仲良し"が普通なラブライブで、それを描写する事に驚きを覚えました。映画の後の時間軸では、きっと仲良く学校生活を送れると信じていますが、一度そういう態度を見せてしまった以上、少し不安に感じてしまいます。そこまで変にリアルに寄せなくても良かったのでは、と思いますね。

 

また、予告で映っていたボロボロの校舎は、浦の星の分校という事が判明しました。「統合先の保護者の反対による仮処分」と、よいつむ達が言っていましたが、なら浦の星の校舎そのまま使っても良いんじゃないの?と思いましたね。わざわざ浦の星校舎を捨てる意味がありません。作中で花丸も言っていましたが、統廃合先が廃校とはギャグとしては微妙。自分の中で、『ラブライブ!』というシリーズにおいて"廃校"という言葉は、笑いに繋げられないデリケートなワードだと認識していたので、悪い意味で意表を突かれました。そういえば、1期で廃校騒動が起こった際、千歌っち喜んでいたな…

 

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気を取り直して、今回のストーリーの副題として掲げられた事の1つでもある鞠莉の結婚について綴ります。まぁこれに関して言うと、親も親だけど子も子だなという感想を持ちました。親が子供の将来についてツベコベ言う事は本人の為にならないのかもしれませんが、100%悪ではありません。ましては、ボンボン家庭の小原家なら仕方ない事とも考えられます。それでも親のエゴを強要するのは、今のご時世的に問題ありと判定されても仕方ないのかもしれませんが、もう少し親の都合を知りたかった気もします。そして、そんな母親に対して鞠莉が起こした行動は、果南とダイヤを巻き込んで兎に角逃げるという事でした。「逃げてどうするんだ!」とか、「マジな捜索願い出されたら大変な事になるぞ!」等と、鞠莉の行動にツッコミどころしかないのが少し残念でしたね。果南は兎も角、ダイヤも中々に権力がある家の子ですから、そんな自由奔放に行動して大丈夫だったのでしょうか。もし千歌達の介入がなかったらどうなっていたのでしょうか。

 

さて、もう1つの副題、1年組の成長。これに関しては文句の付け所は少ないように思います。鞠莉ママにスクールアイドルの素晴らしさを伝える事を目的に行ったライブの場所決定を担当したり、悩める理亞に対して「甘えちゃダメだよ」と(ルビィが)諭したり、諭された理亞が新たなスクールアイドル結成に向けて奮起したり、と、成長を感じられる描写が数多く描写されていましたから。理亞に関しては先ず、Saint Snowがここまで優遇されるとは思わなかったです。A-RISEとはエライ違いですね。Saint Snowのやり取りは外伝的なもので単独で見たかったような気もしますが、Aqoursメインの映画でここまで破格な扱いされると、もう「ありがとうございます」としか言えません。本当、ありがとうございます。今回大活躍したルビィも、元々の設定である"芯の強さ"が描かれているようでとても嬉しかったです。これだと、千歌たちが卒業しても安泰ですね。望む事なら、食べているだけだった花丸にもう少し良い役割を与えて欲しかったです。

 

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新キャラ

 

今回の新キャラは2人いました。1人は既に度々出ている鞠莉ママです。鞠莉に縁談を持ち込んだり、スクールアイドル活動をよく思っていなかったりと、分かりあうべきキャラとして存在していました。そういった中で、お茶目な面を見せたり、鞠莉のパフォーマンスを見て手のひらを返したりと、根っからの悪人ではないように描写されていました。ここら辺のパワーバランスは大切ですからね。失敗すると意味不明なキャラになってしまいますから。個人的には良い匙加減だったと思います。それにしても、親目線から考えると、改めてダイヤと果南はヤバイやつだなぁと感じました。それでも2人を"ハグー"と"デスワ"って呼び、心底忌み嫌っているような感じがしなかったのは良かったです。因みに、担当声優さんは矢島晶子さんでしたね。変わる前の『クレヨンしんちゃん』のしんのすけ役が有名どころです。流石ママライブには大御所が集まりますね。

 

…ところで、確か鞠莉って"イタリア系アメリカ人の父と日本人母の子の間に生まれたハーフ"っていう設定でしたよね?プロジェクト開始すぐはイタリア人ハーフでしたが、いつの間にか設定が変わってそうなりましたよね??あのママはどっからどう見ても日本人には見えないのですが。まさかダイヤ2年生に設定に次ぐ、実の親子関係じゃなかったり!?まさかね…

 

 

気を取り直して行きましょう。2人目の新キャラは予告で曜と一緒に居たあの人。色々と物議を醸した人ですが、正体は、曜の従姉妹である渡辺月(わたなべ つき)ちゃんでした。ボクっ娘というのは驚きでしたね。シリーズ初です。それに加えて"統合先の学校に在学"という属性を持っているので、それだけで十分な気もしますが、"イタリアに住んでいた"と理由で旅に同行したり、その後のライブの手伝いをしたりと、破格の扱いを受けていました。ここまでガッツリ関わるキャラとは予想していませんでした。名前も曜(太陽)と対照的な名前というのも姉妹のようで面白いですよね。『BanG Dream!』の氷川姉妹みたい。こちらの担当声優さんは、黒沢ともよさんでした。今挙げた『BanG Dream!』では美咲(ミッシェル)を担当しており、その他には『結城友奈は勇者である』の犬吠埼樹辺りが有名ですかね。相変わらず凄い人を呼んでくる…

 

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イタリア

 

次は、今回の舞台であるイタリアについて綴ります。モータースポーツファンとしてはイタリア=フェラーリという方程式が成立していますが、流石に登場しませんでしたね。残念。その代わり(?)に、ベネチアやローマ、ミラノと言った代表的な都市が登場しました。スペイン広場やコロッセオがあったローマから善子がチケットを取ったドゥオーモ(大聖堂)のミラノまで、グーグル先生曰く直線で573kmあるようです。車で約6時間、電車で約3時間という大移動…。お疲れ様です。

 

自分はイタリアに行った事がなく、また知識も疎いので千歌達が止まったホテルや鞠莉達が籠城したホテルの場所は全く分かりませんが、とても高そうだと思いました(小並感)。確かμ'sがNYで宿泊したホテルも高い所でしたよね。この世界のスクールアイドルはどれだけ金持ちなのか…

 

そんなイタリアで個人的に気になった事が2つあります。1つ目は、イタリアなのにスズキのスイフトが沢山いた事です。もっとフィアットとかのイタリア車を出してくれても良かったのになと思います。「鞠莉=鈴木愛奈=スズキ」のせいなんですかね(適当)

トミカ No.109 スズキ スイフトスポーツ (箱)

↑これです。スイフト。しかも日伊問わず水色というか霞色が多かったなぁ。それと、ランサーっぽい顔の車もいた記憶。なんだっけアレ、まぁ良いや。

 

2つ目の気になった所は、どのシーンか忘れました(追記:ホテル前で ようちかなんまりが会話しているシーンです)が、車が日本のように左側通行の如く路上駐車していた事です。確かイタリアは右側通行なので向かって左側の車がこっちを見てて、右側の車のテールランプが見えているのが普通なはずなので見事に逆でしたね。細かい事ですが、ここはしっかりして欲しかった。「迷走迷走メビウスループ」のサンババスはキチンと右側通行だっただけに残念。

 

まぁ「あれ?」と思う部分はありましたが、鑑賞後、イタリアに凄い行きたくなったのは間違いないです。ラティアス、ラティオスにも会いたいし。

 

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楽曲

 

今作品では、μ'sの映画と同じく6つの新規楽曲が披露されました。しかし、構成はμ'sの時とは全然違い、Aqoursの曲が4つ、3年組の曲が1つ、そしてSaint Snowの曲が1つという構成でした。ここまで大きく変えてくるとは予想外でしたね。

 

最初に披露された「僕らの走ってきた道は…」は、2期最終話の「WONDERFUL STORIES」からそのままの時系列で歌った曲でした。そもそも「WONDERFUL STORIES」自体、実際に千歌達が歌っていた事に驚きましたね。この楽曲のMVは、沼津の聖地紹介PVのようにも見えましたが、彼女たちがここに住んでいるんだなぁと感じられる良いMVでした。各キャラなんとなくゆかりのある場所で歌っていたのが印象的です。にしても、ポスターで使われる果南がヘッドフォンを装着している衣装がこの曲だとは思わなかった。

 

 

次は鞠莉ママからの脱走時に歌われた3年組の曲、「迷走迷走メビウスループ」です。「終わりなき環」という和訳や劇中の状況から、逃走状態がずっと続く意味のように見えて、Aqoursはずっと続く、とも解釈可能な素晴らしいタイトルですね。それにしても、この曲といい『?←HEARTBEAT』といい3年組は何かから逃げるのが使命なんですかね笑。この曲にサンババスが登場するのですが、その時にダイヤの見せる笑顔が可愛かった記憶。アイドルに全く興味ない2年生ダイヤからは想像もつかないカットでした。

 

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3曲目は、「Hop?Stop?Nonstop!」でした。上で紹介した鞠莉が母親にスクールアイドルを認めさせる為に行った曲で、広告で使われた楽曲です。μ'sでいう所の、「Angelic Angel」に当たる楽曲ですね。ひたすらに"楽しい!"が伝わってくる曲でとても良かったです。折角の劇場版なので衣装を身にまとった9人を見たかった気もしますが、置かれた状況的に、"ステージや衣装が無くともスクールアイドルは出来るんだよ"というメッセージのように思えるのが少々ズルいです笑

 

次の4曲目と5曲目は、AqoursとSaint Snowが合同で開催した極秘(?)ライブで使われた楽曲です。Saint Snowは、ラブライブ決勝に取っておいた楽曲を披露してくれました・このライブは、聖良の存在の重さに潰れてしまいそうな理亞を救う為に開催されたもので、ここでのSaint Snowの絆の強さにはウルウル来ましたね。

曲名はSaint Snowが「Believe again」で、Aqoursが「Brightest Melody」でした。Saint Snowの曲は相変わらずの格好良さでライブが楽しみになる曲でした。CGで次から次に聖良と理亞が現れる演出には度肝を抜かれましたね。挿入歌の中では1番好きかもしれません。Aqoursの曲は、夕陽からの衣装チェンジが印象的でした。2回目以降の鑑賞で確認します(追記:確認しました!見事に衣装チェンジしていました)が、3年組以外衣装変わっていたような気がします。元々「WATER BLUE NEW WORLD」のアルティメット版衣装だったので良い楽曲だと期待していたのですが、その期待に120点の回答をぶつけてくる素晴らしい楽曲、そしてMVでした。惜しい所があるとすれば、Saint Snowの曲と、この後流れた「キセキヒカル」の陰に隠れた感じがするくらいですね。前後のインパクトが強すぎた。

 

そしてこのライブを撮影し、どこかに投稿して、下のライブに必要な人員を用意する月のスペックの高さは恐ろしい。この人はヒデコ達に次ぐ才能がある。

 

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ラストの曲は新生Aqours6人曲でもあり、また9人曲でもある「Next SPARKING‼︎」でした。実際には、新生Aqoursを見届けてそれぞれの新しい場所に向かった3年組ですが、演出として2番から参戦しました。2番からは、宇宙空間とも形容出来る不思議な空間に移動した為、多分実際には無かったシーンだと予想します。ここでのCGも凄かったですね。アニメ2期の「Awaken the Power」御披露目回では、話の展開的にもルビィと理亞のデュオ曲に期待していた為、11人曲になった事を残念に思いましたが、今回は千歌達の衣装を見てから3年組が参戦するだろうと予感出来たので、不思議と嫌悪感はありませんでした。3年組だけ両方に翼あったのはなんか感慨深い…

ちゃんとは覚えていないのですが、曜、千歌、果南の幼馴染組が「未熟DREAMER」に続きトリオを組んでくれたのが嬉しかったです。アニメでは彼女ら3人の幼馴染設定があんまり活かされて無かったので、こういう細かいところで拾ってくれるのは嬉しい。余談ですが、この3人組や千歌っちと果南の年の差幼馴染が好きなので、果南が千歌に「ここにいるよ」とアドバイスしたシーンはお気に入りのシーンです。

閑話休題。この「Next SPARKING‼︎」にて「僕たちはひとつの光」みたいに名前を歌詞に入れるかもと思っていましたが、ラストソングでもないのでお預けでしたね。多分そういう曲が来たら泣く自信があります。

 

 

曲全体を通しての感想ですが、やはりCGの進化が凄いですね。EDの時の波もそうでしたけど、本当にμ's時代から進化していました。TVアニメではどうしても画面のサイズ的に進化を実感しにくいですが、映画館の大スクリーンにて、その全貌をこれでもかと感じ取りました。ただ、それに胡坐をかいてか、アップ絵でもCGが使われていた事が少し残念でしたね。「Angelic Angel」の絵里まではいかなくても、こう…グッとくるというか、惹きつけられるアップ絵が少なかったのはちょっと残念でした。

 

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まとめ

 

という訳で『ラブライブ!サンシャイン‼︎ The School Idol Movie Over the Rainbow』の感想でした。改めて不利返ってみると、不満点が続出していますが、全体的にとても満足している作品です。3年生が去り、新たなスタートを切るAqoursの一歩目が描かれた為、今後の6人の躍進に期待が持てる、そんな内容でした。

μ'sの映画は、寂しい重たい雰囲気がプンプンと漂っており、見返すのは少々億劫になりがちになる内容ですが、Aqoursの映画はそんな雰囲気はなく全体的に明るい作品でした。μ'sは終わりの物語でしたが、一方Aqoursは始まりの物語だったのでそりゃそうなるなと思いますが、リピートしやすいのはAqoursの方ですよね。どちらが優れているとかそういう訳ではありませんが。

 

4thライブが開催される前は、このライブと映画でサンシャインが終わる流れかな…と勝手に思っていたので、Aqoursの活動がまだまだ続くようで嬉しいです。それでも、今回の映画にて、果南達3年組を含めた9人のAqoursの活動は一旦区切りを迎えてしまいました。残された千歌達の活動はまだまだ続いていきますが、アニメの展開はどうしていくのですかね。3年組の進路には一切触れなかったμ'sと比べ、触れまくり、そして一定の結論を出したAqoursが(現状アニメだけとはいえ)この劇場版からどういう道を辿っていくのか、もし映像化されるなら、この目でしっかり見ていきたいと思います。

 

 

 

おまけ

 

この9人だから私達、それ以外はダメというμ's。どういう形であれ3人一緒である事に拘ったA-RISE。聖良と理亞の2人だからと終わらせ、新規のグループ結成を目指すSaint Snow(理亞)。9人でいた現実を受け入れ新たにスタートを切るAqours。4つのグループが取った選択はどれも素晴らしいように感じます。A-RISEをリスペクトしていたSaint Snowがμ'sと同じような道を辿ったのは感慨深いですね。

それと、サンシャイン初の男の人の顔出しには驚きました。最初、PVの時、ニコニコ笑っているおっちゃんにビックリしたけどまさか普通に出るとは…笑

 

 

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