エフライの感想記

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感想《2019 F1 第11戦 ドイツGP》2年連続荒れた予選and雨に翻弄された決勝。今季一のレースだった気がするぞ!

ジョビナッツィのスピンによるSCが勝負の分け目となった前戦、イギリスGP。それにより得をしたドライバー、損をしたドライバーがいたが、今回のドイツGPはそのシルバーストーンより、天候をはじめとするクジ引きの強いレースとなりました。

 

 

思い返すと、昨年のドイツGPも予選と決勝で笑っている人、泣いている人がクッキリ分かれるレースとなりましたね。予選でトラブルが起き、ショックを隠せないハミルトン。そんな彼と対照的に、PPを獲り、ご機嫌なベッテル。

しかし、決勝ではそれがひっくり返えったのを覚えている人は多いと思います。あそこがタイトル決定のターニングポイントだったかなぁと今でも思う限りです。

 

 

そんな劇的レースから早1年。

今年は魔物さんの気が変わったのか、昨年の笑顔、泣顔をそっくり入れ替えたような感じになりました。予選でトラブルが起き、フェラーリの2台は十分にアタックする事が叶いませんでした。この時点で、「今回もフェラーリはフェラーリだな…」と思ってしまいました。ベッテルの気の毒さが凄かったですから…

 

 

そんな訳で、決勝はベッテルの意地のオーバーテイクショーと、ハミルトン-フェルスタッペン-ボッタスの予選トップ3による優勝争いが見所になるはずでした。

 

 

しかし、決勝は天候が変わりまくる変わりまくる。今年初めての雨という事もあってか、SC先導のフォーメーションという珍しいものから始まると、そこからホッと息をつく間もない程、実に色々な事が起こるレースとなりました。

 

路面は乾き始めた。でも雨が降る予報はある。しかし、タイヤはもう限界という面白い状況が常に起き、我慢比べ大会が開催されたり、それに耐えきれなかったドライバーが続々とタイヤを替えたり、リタイアしたりと完走台数が多い、ココ最近のF1では珍しいサバイバルレースとなりました。

 

 

この原因を作ったのは勿論、天候という要素が第一なのですが、ピレリのタイヤというのもこんなレースを生み出した要因だと思います。

 

確か2年前でしたっけ?フェルスタッペンが雨のインテルラゴスで数多くのオーバーテイクをしたレースがありましたよね。今回はその時以来のヘビーウェット状態からスタートしましたが、路面にマッチするタイヤがない。いや、本当にない。

 

 

深溝のウェットタイヤは相変わらずのクソ性能、だけど浅溝インターでは無理だった序盤。そして少し水が捌けると今度はインターだとオーバーヒートを起こす。でもドライタイヤでは滑るしタイムも遅くて走れたもんじゃないという悲惨さ。

面白いレースを魅せてくれたという意味では感謝すべきでしょうけど、もう少し良質な雨用タイヤを用意して欲しいものです…

 

 

そんなタイヤどうしよう?という悩み+何度も入るSCとガラガラポン要素が色濃く出たレースで優勝したのはレッドブルホンダのフェルスタッペン。昨年に並ぶ今季2勝目です!

ハミルトンやルクレールの自爆に助けられた面は確かにありますが、それでもキチンと勝ち切るのは凄い。ミディアムタイヤでスピンした時は終わった…と思いましたが、全然そんな事は無かったですね。いや〜凄い。ライコネン相手に色々やっていたのが信じられないです笑

 

 

2位に入ったのは最下位スタートだった地元ベッテル。

フェラーリにしては戦略がどハマりし、この順位を手に入れました。特にヒュルケンベルグが要因となった最後のSCからの追い上げは熱いものでした。予選後はどうなるかと思いましたが、笑顔のベッテルが見られて嬉しかったです。相方のルクレールはゴキブリホイホイと化した最終コーナーに飲まれた事を考えるとこのレースはデカいと思います。

 

 

そして!3位はトロロッソのクビアトが入りました!

最後SC解除後直ぐドライタイヤに替えた事が功を奏して、この順位となりました。トロロッソの表彰台は08年にモンツァでベッテルが勝って以来のもの。そして、PU時代になってから初の3強以外でメルセデスPU非搭載車のポディウムとなりました。ここまで速さを見せながらも結果に結びつかない事が多かったクビアトですが、これで波に乗って欲しいものです。

 

相方のアルボンもウェット路面で速さを見せての6位と大健闘でした。この2人、本当に凄い。

 

 

また、4位に入ったストロールには驚かされました。サインツがコースアウトしたタイミングでスピンをしたりとぶっちゃけ、アップデートしてもレーシングポイントは変わらないのかな…という気持ちになっていましたが、気がつけば4位チェッカー。混戦になると異常に強い彼らしいっちゃ彼らしい結果となりました。相方が直ぐ舞台から消えた事を考えると大躍進ものでしょう!

 

 

推しであるアルファロメオ、特にライコネンはドライの予選で5位という最高位。決勝もスタートで3位に浮上する等見せ場を作ってくれました。タイヤ交換が遅いという不運もありながら、ベッテルと熱いバトルを繰り広げてくれて、とてもテンションが上がりました。ジョビナッツィも終始安定しているペースで走っていましたし、30秒加算のペナルティさえなければ満点の活躍だったと思います。本当に惜しい…

 

 

そんな躍動するチームが多い中、チャンピオンチームで125周年記念カラーで望んだメルセデスは悲惨なホームグランプリとなりました。予選こそ調子がよかったものの、決勝はドタバタ。アルファロメオのペナルティにより、ハミルトンが9位に入るのが精一杯でした。まぁたまにはこういうレースも良いでしょう。

 

 

また、雨に強いヒュルケンベルグも残念なホームレースとなりました。トラブルに見舞われたリカルドとは違い、一時3位を走る等快走を続けていた彼を襲ったのはルクレールやハミルトン、ライコネンを陥れた最終コーナーでした。これにより、ヒュルケンベルグは母国初リタイア。念願の表彰台の千載一遇のチャンスを逃しました。うーん。彼はどうもそういう星の元に生まれて来たのでしょうか…

 

 

 

そんなこんなで、笑った人、泣いた人と多種多様な結果になったドイツGPでした。たまにはこういう破茶滅茶なレースも良いですよね!

 

 

次戦はハンガリーGP。

メルセデスが復活するのか、レッドブルが躍進するのか。はたまたフェラーリの逆襲か。どんなレースが見られるか楽しみです!

 

 

おまけ

 

クビサが復帰後初ポイントにギャンブラーマグヌッセンと本当に面白かったなぁ〜