エフライの感想記

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感想《F1 2020 第4戦 イギリスGP》バースト祭り開催。それでもハミルトンの牙城は崩せず…

開幕3連戦から1週間間を置き、F1はシルバーストーンにやってきました。ここはハミルトン大得意のサーキットなので、彼が優勝筆頭候補なのは揺るがないと思います。一体誰がハミルトンへの挑戦権を得るのか、そこが気になるレースでした。

 

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速さもツキもあるハミルトン

 

そんな予想を実現するが如く、ハミルトンは今回も速かったですね。しかも今回に関しては、単純な強さだけでなく運のツキもありました。

予選Q2で珍しくスピンを喫したものの、そこから巻き返してPP獲得という芸当を披露した辺りから、今回のハミルトンの化け物さは滲み出ていましたね。決勝のスタートもミスしましたが、順位を落とさずにキープと動きには脱帽です。

そんな好プレーを続けていれば、ツキも自ずとやって来ます。最後様々なドライバーを襲ったタイヤバーストに彼も巻き込まれましたが、起きたタイミングがファイナルラップの、しかも残り半周という絶妙な所でした。そのお陰で、ハミルトンは無事チェッカーまでマシンを持ってくることが出来、表彰台の頂点に登る事が出来ました。

 

圧倒的な実力に加えて最強のツキ。これはもうどうしようもないですね。元々他のチームと比べて際立ったマシンを持っているにも関わらず、それに加えてこのツキという名のバフ。今年の彼を止める術は、それこそ内紛以外無さそうです。

 

 

そんなハミルトンと対照的に、ツキが全く無かったのが同僚のボッタスでした。予選では、ハミルトンのミスであわやPPかと思ったものの、結局コンマ3の差をつけられ2位。決勝のスタートも、決めはしたもののトップに立つには至らず。何度かファステストを出して応戦しましたが、1コーナーでタイヤバーストが起きてジ・エンド。結果11位でノーポイントという有り様でした。

18年のアゼルバイジャンもそうでしたが、本当にツイてないですよね。先輩ライコネンもそうでしたが、彼も同じ道を辿りそう。というか現在進行形で辿ってるでしょ。まぁそれが彼を応援したく理由でもあるんですけどね。

どちらにせよ、これでハミルトンとは30ポイント差。タイトル獲得のためにはもう一戦も落とせない状況に陥りました。これからの逆襲、期待したいですね。

 

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第3回バースト祭り開催

 

上のメルセデスに関する感想で書きましたが、今回のレースでは、度々行われているバースト祭りが再び開催されました。13年と17年に続く3回目の開催ですね。前者はタイヤを左右逆に付ける事によって様々な車に起きたもの。後者はフェラーリ2台(ライコネン、ベッテル)のみ発生し、未だ原因不明という素晴らしいお祭りです。3回目である今回の参加者は、クビアト、ボッタス、サインツ、ハミルトンでした。ハミルトンに関しては、第1回大会に次ぐ2回目の参加ですね。共にトップ快走中に起こったというところは2回連続同じ。レース結果は違いますが(4位と優勝)

 

クビアトは第1回目大会の主流であった左リアがバーストしました。高速コーナー(マゴッツ)でのクラッシュでしたが、本人に大きな怪我がなくて何よりです。ギアボックス交換によるペナルティで19位スタートでしたが、クラッシュ前はガスリーの真後ろの12位まで上がっていて良い結果が期待出来ただけに、とても残念です。本人も悔しがっていましたしね。逆襲に期待しています。

 

メルセデスに関しては割愛しますね。バーストした時は普通、マシンを壊さないようにゆっくり走るのが鉄則なので、全力で走る三輪車(ハミルトン)を見られたのは貴重な経験が出来ました。それにしてもゴール後のハミルトンの駐車は凄い。

 

さて、サインツは本当に悔しいですね。バックストレートでのバーストだったのでダメージはボッタスより幾分かマシでしたが、13位ではリタイアとほぼ同義でしょう。ノリスが5位に入ったのを見ると、同じようなポジションでゴール出来たはずですからね。ノリスとは対照的に悪い流れが来ていますし、次辺りで精算して欲しいところ。

 

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復活のN

 

残念なことに、レーシングポイントのペレスにコロナウイルスの感染疑惑が出ました。マシンの調子が良い時にこうなるのはもどかしいですが、万全の状態で帰ってきてくれる事を祈っています。そんな彼の代役として選ばれたのは、昨年限りでF1のシートを失ったニコ・ヒュルケンベルグでした。表彰台未獲得ドライバーとして記録があるヒュルケンベルグ。彼の復帰は、個人的にとても嬉しかったです。金曜日こそストロールとの差は歴然でしたが、セッションをこなす毎に調子を上げていき、決勝の走りがとても楽しみでした。

不運な事に、マシントラブルが発生しヒュルケンベルグはDNSに終わってしまいました。彼は、唯一のハードスタートを選択していたので一体どのようなレースをするのか、見たかったですね。確かに、展開的にハードスタートは最悪手でしたし、仮に表彰台圏内に居たとしてもバーストする未来しか見えないですが、やっぱり走る姿を見たかった。ペレスには悪いですが、次戦も参戦してくれると嬉しいですね。このままだと14年ベルギーGPで可夢偉の代打だったロッテラーや、15年オーストラリアGPでアロンソの代打マグヌッセンみたいに、爪痕残さずF1を去ることになりますからね。

 

因みに、相方のストロールは、予選こそ6位で決勝も序盤は良い感じで走っていましたが、クビアトのクラッシュによるSCで全てが狂ってしまいました。何とか9位でポイントを持ち帰れましたが、期待値からは正直二段階位落ちた結果でしたね。彼に非は全くないので、次に期待です。

 

それにしても、一応PU提供を受けているメルセデスのリザーブドライバーには、グティエレスやバンドーンという実力のあるドライバーが居るんですけどね。バンドーンは今FE参戦の為、ベルリンに居るので仕方がないですが、グティエレスにライセンスが発行されないとか一体何のためのリザーブなのか。今後、ペレスと同じような事が起きるかもしれませんし、「ちゃんと走れる」リザーブドライバーの確保が急務となりそうです。

 

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個人的殊勲賞

 

今回の個人的殊勲賞は4人居ます。

先ずはハミルトンです。もうお見事としか言えませんね。既に散々語ったので詳しくは割愛。2人目は、ガスリーです。予選こそ11位とQ2落ちでしたが、タイヤ選択自由の特権を最大限に活かし、7位入賞を果たしました。ベッテルをオーバーテイクしたシーンは何かこう…ジーンと来るものがありました。着実にステップアップしている感があって良いですよね、ガスリー。昨年の序盤は苦手でしたが、降格後は応援しています。

 

3人目はルクレール。あのポンコツフェラーリで3位にフィニッシュは流石です。今やレーシングポイントと順位を争う位の競争力はないですからね。それにも関わらず確実に生き残り、取りこぼしを逃さず拾っていく。強いドライバーの典型ですね。因みにではありますが、ベッテルは、ルクレールと反対に不運としか言いようがありませんでしたね。数年前のライコネンを見ているようです。フェラーリ、しっかりして…

 

最後はルノーのリカルド。4位というのはルノーの現状を考えると最高の成績でしょう。特段ずば抜けて速かった訳ではありませんでしたが、しぶとく順位を上げていく様はレッドブル時代の彼を彷彿とさせました。同僚のオコンも6位に入りましたし、ようやくルノーの始動といったところでしょうか。そろそろシューイが恋しくなって来たところなので、そろそろ一発、お願います。

 

 

 

その他

 

フェルスタッペンは、2位+ファステストと得られる中で最上の結果を残せたと思います。確かに、ピットに入らなければ優勝出来たかもしれませんが、それは結果論ですからね。それに、タイヤ交換しなかった事で、彼も順位を下げたかもしれません。ボッタスだけでなくハミルトンもバーストするなんて予想出来る筈もないですし、今回彼らが取った戦略は正解だったと思います。後、「水分補給してる?」っていう無線、面白くて好きです。 

逆にアルボンはもう3歩ってとこでしょうか。決勝での巻き返しは流石で8位入賞はお見事ですが、現状アルファタウリ3台体制とも取れるようなポジションにいるのは何とも…

 

アルファロメオは、もうちょい頑張って下さい。ウィリアムズのラッセルは今回もQ2に行きましたよ?ピットの伝達ミスといい杜撰すぎますね。

ハースは、グロージャンが2戦連続面白い作戦をとりましたね。SCのタイミングによっては上手く行ったかもしれませんし、ドンドンこういうのをやって欲しい。マグヌッセンはただただ不運。

 

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まとめ

 

という訳で第4戦の感想でした。

単調なレース展開に見えて最後の最後に大きな見せ場を持ってくる。これだけで中盤の退屈な気持ちは何処かへ行きますからね。「終わり良ければ総て良し」ではありませんが、終わった後の高揚感には嘘がつけません。

それにしても、予選でスピンを喫し、決勝のスタートは失敗。タイヤもパンク。こういいた悪条件勢揃いの中、ポールトゥウィンを成し遂げたハミルトンは凄すぎます。スピンやバーストのタイミングも

 

 

さて、次は同じシルバーストーンにて行われる70周年記念GPです。ネーミングセンスの是非は兎も角、同じようなバースト祭りにならない事を祈っておきます。流石に2週連続は心臓に悪い。元々来週は、今週よりタイヤコンパウンドを1段階柔らかくする予定でしたがバースト祭りを受けて実際どうするのか、ピレリの判断が気になるところです。工場の都合もありますし、直前で変更するのは現実的でありませんが、安全性が大切ですからね。ピレリには聡明な判断をお願いしたいです。