エフライの感想記

のんびりやっていきます。

感想《2019 F1 第14戦 イタリアGP》フォルツァ、ルクレール!10年アロンソ以来の跳ね馬ドライバーのモンツァウィン!

ユベールの死を乗り越えてルクレールがF1初優勝を果たしたスパから1週間。今回の舞台は欧州最終ラウンドにして高速サーキットのイタリア、モンツァでした。14年からのPUレギュレーションになってからメルセデスがずっと勝っている場所であり、フェラーリには「今年こそ…!」という気持ちがあったと思います。過去数年と違って今年のフェラーリは直線番長ですしね。ルクレールという期待の若手が加入したということもあり、勝利は至上命題だったと思います。

 

そんな莫大なプレッシャーの中、疑惑の予選を制したルクレールは立派ですね!同僚のベッテルにアタックをさせまいと妨害擬きの行為をしたのは「おいおい」と思いましたが…汗。まぁルクレールがどうのこうの言うより全体的に最悪な予選Q3ラウンドでしたけどね。スリップストリームを得ようとダチョウ俱楽部戦法を各チームした結果、ラストアタックが出来たのが、サインツだけって…。中国GPでも同じことがありましたよね。あの時もQ3の2回目のアタックでしたっけ。フェルスタッペンが激怒していたのが印象深いです。

 

 

youtu.be

 

こっちが中国GPで、

 

www.youtube.com

 

 

 

こっちが今回の予選。

 

 

そんなアンチクライマックスな予選の翌日に行われた決勝。

昨年のライコネンvsハミルトンの様な事にはなるなよ…とフェラーリファンとして祈っていましたが、展開自体はまんま去年と同じでした。序盤でベッテルがスピンを喫し戦線離脱。ルクレールvsメルセデス2台と既視感でしかないレースとなりました。しかし、心臓に毛が生えている、いや、最早剛毛レベルな心臓を持っているルクレールはその重圧に全く潰される事が無く、追跡を振り切り、見事フェラーリの聖地モンツァで優勝を果たしました。ところどころ「おっ!フェラーリ忖度か?」と感じる疑惑の裁定がありましたが、まぁそれはお互い様だと思います。ドイツやイギリスではハミルトンが得をする裁定がありました(昨年のライコネンとのインシデント等)し、決して平等や公正ではありませんがF1に公平さを求めるのは無理なので仕方ありません(投げやり)。

 

ただ、ああいうダーティさがあるところを見ると、ほぼいつでもクリーンなバトルをするライコネンやバトン、アロンソって凄いんだなぁと感じますね。ルクレールもフェルスタッペンもこれから”速さ”だけでなく、”巧さ”も身に着けたら最強ドライバーになれそうですよね。数年後が楽しみです。

 

 

さて、上で少し触れましたが、ベッテルの件です。

ここ最近精細を欠いているベッテルですが、敢えてキツイ事を言うと、今回は最低なレースでしたね。アスカリシケインでスピンをするのは仕方ないとしても復帰は慎重になるべきでした。ユベールの死亡事故があって、安全というのに過剰になっている今、ああいう無謀なコース復帰はとても褒められるものではありません。ストロールがギリギリ反応した為、大事故は免れたものの危ない行為でした。まぁそのストロールも無理なコース復帰をしてガスリーの邪魔をしましたけどね。可哀想なガスリー。折角のスペック4投入も11位でしたしね。彼の不運は全盛期のライコネン並だなぁ

 

 

そんなライコネンですが、彼も彼で最悪な週末でしたね。

FP1と予選ではパラボリカでクラッシュ。お陰でピットスタートとなった決勝は一時15位まで浮上するもスタートタイヤを履き間違えるという凡ミスで10sストップアンドゴーペナルティ。完走こそしたもののスパに続き酷いレースとなっちゃいましたね。次戦こそライコネンらしいしぶといレースが見たい。

相方のジョビナッツィは今回予選11位から9位フィニッシュ。スパの雪辱を果たした、という感じですね。来年のシートが怪しい彼ですし、就活としてもここからのレースはミスなしで行きたいところ。期待しています。

 

 

ガスリーについては既に書きましたが、ホンダ勢は4台ともしんどいレースとなりました。シーズン開幕前はそれこそ捨てレースと思っていましたが、スパでの躍進を見て少しばかり期待が高まりましたが、やっぱりキツイものはキツかったですね。フェルスタッペンは後方スタートも8位フィニッシュと結果だけ見れば良さげに見えますが、ペレスを抜けなかったのは改善点かなぁと思います。Q3のゴタゴタに巻き込まれ、予選8位に終わったアルボンは決勝6位。ルノーの後ろという結果でした。スパ程の活躍が見られなかったのが残念なところ。そしてクビアトはオイル漏れでリタイア。ガスリーは上記の通りと、全体的に難しい週末となりました。ここから鈴鹿に向けて調子を上げていって欲しいです。

 

 

今回印象に残ったのはワークスルノーでしょう。

今まで「1000馬力PUwww」と心のどこかでバカにしていたルノーですが、今回は予選5-6。決勝は4-5フィニッシュと大躍進を遂げました。

 

ルノーさん、アビテブールさん、すみませんでした!!

 

まさかPUパワーが必要なここでここまで速いとは…

これで中団争いも過熱していきますし、面白い事になりそうです!

 

 

そんなわけで、イタリアGPの感想でした。

雨予報とは?となった決勝ですが、面白いレースが見られて楽しかったです。レース後のインタビューでマーティン・ブランドルがルクレールに「これ(モンツァで勝った)でフェラーリのレジェンドになりましたね」と言っていたのが印象的です。何年も挑戦しながらスピンやら何やらで勝てていないベッテルと対照的だなぁと感じます。

次戦はシンガポール。例年だとスパとモンツァはメルセデス。シンガポールはフェラーリとレッドブルというイメージでしたが、今年は既に2つひっくり返っていますし一体どうなるでしょうか。とても楽しみです!

 

それにしても鈴鹿までもう1ヶ月かぁ…

早いですね笑

 

 

F1速報 2019年 9/26号 第14戦 イタリア GP

F1速報 2019年 9/26号 第14戦 イタリア GP